妄想、BL(O×N)のお話です。BLの意味が分かる方、妄想とご理解いただける方のみお進みください。










《side  O》

人間がどんな暮らしをしたいか見たいけどあまりたくさんの人に見られるのは困る、と和に言われ人目を忍びながら家まで連れてきた。
うちはもう両親とも他界してるから俺しかいないし。

途中、ヒメコウジの実や桑の実、山菜なんかも紹介しながら採ってくる。
和は桑の実をつまみ食いをしながらついてきて、「なかなか美味いな」なんて嬉しそうだ。

なんか・・・天人を呼び捨てって慣れないな。
最初は和様って呼んだけど、「和と呼べ」って言うから。

「ここが俺の家です」

どうぞ、とさして広くもない家にあげると、和は囲炉裏とか鍋、布団、行灯や仕事道具の絵の具や筆なんかを物珍しそうに見てどう使うのか聞いてくる。
説明がてら竈に火を入れ、さっき採ってきた山菜と味噌で汁を作ると興味深そうにずっと作業を見ていた。

椀によそって渡すとすぐに口をつけようとするから、
「熱いですよ。こうして冷ましながら飲むんです」
ってふーふー息を吹きかけ少し啜って見せる。

俺の真似をし、口を尖らせふーふーとする顔がこれまた可愛い。
人間の食べ物なんか口に合うだろうかと心配だったけど、和は「美味い美味い」ってぺろりと平らげた。

「美味かった・・・が、この食べ物は体が熱くなるな」

冬は体が温まっていいけど、この時期に熱い汁は汗が止まらなくなる。
でもそれもこの季節ならではで俺は好きだ。

和は天人だからなのか暑いと言いながらも汗はかいてないように見えるけど、胸元をがばっと大きく広げて手で扇ぎ風を入れている。
白く滑らかな肌に綺麗な桃色の乳 首がちらちらと見え、さっき湖でも見たけどやっぱり目が釘付けになってしまう。

その肌に触りたい。
いや、そんな無礼なことダメだ。
だってこんな無防備に・・・。

頭の中で2人の俺が戦う。

あの肌を見てるから惑わされるんだ。
目を瞑れ!

頭の中で理性が叫ぶのに。
和が急に妖艶な笑みを浮かべ「触るか?」と俺の手を取ってその胸に抱き込んだ。
和の肌は冷んやりとしてすべすべで絹のような手触り。

「智の手はあったかいな」

そう言いながら俺の手に乳 首を擦り付け、甘い吐息を漏らす。
理 性ががらがらと崩れる音がして、和に覆い被さっていった。


今更ですが、タイトルの鵲はカササギと読みます☺️
生物界隈では生物名はカタカナ表記が普通なので、こんな漢字だったかーって思うことがよくあります。
なので熊とか鹿もはじめはカタカナで書いてました😀
七夕の日に天の川に橋をかけてくれるのがカササギだそうです😊