妄想、BL(A×N)のお話です。BLの意味が分かる方、妄想とご理解いただける方のみお進みください。








《side  N》

お尻の匂いを嗅ぐのは犬同士のご挨拶とはいえ、今マサキは人間の姿なわけで。
しかもでっかい成人男性がヘソ天でごろごろしてるのは恐怖しかない。

ノアちゃんは匂いと姿が一致しないからか不思議そうな顔で佇んでるだけだけど、ノアちゃんママは明らかに引いている。
俺の連れって分からなかったら即逃げてるか通報してると思う。

「マサキくんのお兄ちゃん、こんにちは。
あの・・・彼は・・・?」

「こんにちは。あの・・・なんかすみません。
えっと、あの、親戚の子なんですけど、犬が大好きすぎるあまり自分を犬だと思ってて・・・」

しどろもどろに苦しい言い訳を並べる。

「まぁ、そうなの・・・。大変ね」

「ほんとすみません。ほら、行くよ!」

都合良く解釈してくれたのか、ノアちゃんママの目に同情が浮かぶ。
これ以上変な行動をされる前に急いでマサキの手を引っ張ってその場を離れた。

「今日は他の犬にご挨拶はなし!とにかく俺と同じように行動して。
じゃなきゃボール遊びなしで帰る。分かった?」

「はーい」

ハラハラしてお散歩どころじゃないけど、せっかくなら遊ばせてやりたいし。
よくよく言い含めるとまた理解してんだか分からない笑顔で返事する。

さっさとボール遊びして早めに帰ろう。

公園に着いて2人でキャッチボール。
いつもは投げたボールをマサキが咥えて戻ってきて、の繰り返しだけど今日は俺が投げるのを見よう見まねで投げ返している。

うん、上手いじゃん。
褒めるとめちゃくちゃ嬉しそうにして、しっぽがぶんぶん揺れてるのが見えるようで、やっぱり犬なんだよなぁと思う。
距離をだいぶ伸ばし、散々投げて程よく疲れたところで帰宅した。

掃除をしてゲームを起動させると、いつもなら散歩の後は寝てるマサキが今日に限って「ご主人、かまってよー」と邪魔してくる。

「お前、いつも寝てるじゃん!昼寝しないのかよ?」

「なんか今日は眠くない!ねぇ、あそぼ」

俺の上にのしかかって顔を舐め、耳を甘噛みしてきた。


明日、最終話ですがアメ限です💦
とはいえ最後が気になる方もいらっしゃると思うので、3時間くらい一般公開、その後アメ限移行します。
アメンバーじゃない方で読んでくださってる方はお早めによろしくお願いいたします☺️