妄想、BL(A×N)のお話です。BLの意味が分かる方、妄想とご理解いただける方のみお進みください。
《side A》
びっくりした。
絶対かずくんの声だったのに。
俺とかずくんは2人で旅館を営んでる。
かずくんとは幼馴染で小さな頃から隣にいるのが当たり前だったけど、それが恋愛としての好きなのかは分からなかった。
高校生の頃、周りがどんどん女の子と付き合いだしてそれを自慢してくるもんだからなんだか悔しくて、しかもかずくんと一緒にいることを「お前はあの女みてーなのと付き合ってんだろ」って揶揄われて。
そんな奴らシカトすれば良かったのに無駄に高いプライドが邪魔をして、最初に告白してきてくれた子と付き合ってみた。
で、なるべくかずくんとは一緒にいないようにしたけど、かずくんもそれを悟ったのかぴたりと連絡が来なくなって、遊びに来ることもなくなって、全く会わない日が続いた。
そしたら心にぽっかり穴が空いたみたいになって、何をしても楽しくないし、ベタベタ触ってくる彼女が気持ち悪いなんて思ってしまって、「これがかずくんだったらいいのに」って思ったところで自分の気持ちを自覚した。
彼女と別れ、勇気を振り絞ってかずくんに自分の気持ちを伝え、晴れて恋人同士になった。
でも堂々となんて出来なくて、表向きは幼馴染のまま。
卒業式の日に、もし引かれてもこれで最後だからって仲良しのおーちゃん、翔ちゃん、松潤には打ち明けた。
3人はすぐに理解を示してくれて今では旅館も手伝ってくれて、感謝してもしきれない。
その日もいつも通りかずくんと山に向かったんだけど、俺がお弁当忘れちゃったのを潤くんが届けてくれて、山の入り口でちょっと喋ってた。
山で本当の名前を呼ばないのは鉄則。
でもまだ山の入り口だったし、気が緩んでたんだと思う。
かずくんに「まーくん、行こう」って言われたから普通に「うん」って返事したら、次の瞬間、かずくんだけじゃなく目の前の全てが消えて、俺は何かに掴まれて白い空間をびゅんびゅんものすごいスピードで飛んでた。
ニノさん・・・なんだろ、胸がいっぱい笑
とりあえずさとぴのみならずメンバーみんなに怒られてることでしょう笑