妄想、BL(A×N)のお話です。BLの意味が分かる方、妄想とご理解いただける方のみお進みください。









《side  N》

どれくらい歩いたんだろう。
もう足は棒のようで、1日分歩いた気がするけど時間の感覚も距離の感覚もなくなってるから実際には1時間くらいなのかもしれない。

「目を開けて」
と言われ、ゆっくり目を開くと遠くに桃色の光が見えた。

「あそこが神々の集まるところ。あなたの大事な人もあそこにいるでしょう」

ゴールが見えたせいもあるのか、急に足が軽くなったような気がして桃色の光に小走りで向かう。
近くなるにつれて、真っ白な空間に丸い窓のようにぽっかりと穴が開いていて桃色の光はそこから漏れていることが分かる。

自分の目線より少し高い位置にあるその窓の枠を掴み、うんしょとよじ登って向こう側に降りると、目の前には一面桃の花が咲き乱れ、どこもかしこも桃色の景色が広がっていた。

うわぁ・・・。
こんな綺麗なところなら、もしかしたらまーくんも楽しんでたりするのかな・・・。
帰りたくないなんて思ってたらどうしよう。

「弱気になってはいけません。呑み込まれてあなたも帰れなくなってしまいますよ」

俺の思考を読んだかのように七瀬さんの声が頭に響く。
ここは苦しいことも辛いこともなく、ただ愉楽のみがある。
自分をしっかり持っていないと考える力がどんどん失われ、やがてここにいることに何の疑問も抱かなくなってしまうらしい。

「ここでは人も神も本来の姿ではありません。どんな姿をしているかは分かりませんが、あなたのお友達だと思ったらそれを捕まえるんです」

「・・・めちゃくちゃ難しいですね・・・」

「目ではなく心で見るのです」

懐に入れたまーくんからの手紙に触れる。
うん。
どんな姿になってても俺は絶対まーくんだって分かるはず。大丈夫。
自分に言い聞かせてまーくんを探し始めた。

見渡す限り何千本とある桃の木には様々な鳥が飛び交い、虫もたくさん飛んでいる。
さらにイヌやネコ、ウサギにモルモット、シカなどありとあらゆる動物達。
しかし人間の姿だけはない。

神の国だからだろう、肉食も草食も関係なくみんなのんびりと過ごしている。
なんか・・・逆にこわいかも。


相葉くん、入所記念日おめでとう(*´∀`*)
神隠しにあわせててごめんなさい😅
にのちゃんの重すぎる愛に「俺のこと大好きなんだよね。ふふん笑」みたいなにのあいが大好きです(((o(*゚▽゚*)o)))