妄想、BL(A×N)のお話です。BLの意味が分かる方、妄想とご理解いただける方のみお進みください。
《side N》
15mほどの石畳の先にある玄関に向かうと、到着するタイミングを見ているかのように引き戸ががらりと開いて着物姿の女性が出てきた。
「よくいらっしゃいました。七瀬は奥におります。ご案内しますね」
「こんにちは。よろしくお願いします」
お手伝いさんとかなのかな?
彼女について板張りの廊下を右に左に曲がりながら進んでいく。
なんか・・・こんなに奥行きあったかな?
外から見た時はこんなに広い家には見えなかったんだけど。
「翔ちゃん、帰り道分かる?」
「いや、無理。途中から分かんなくなった。帰りも案内してもらうしかないよな」
もはやどう進んできたのか全く分からなくなる頃、「こちらです」とようやく目的の部屋に着いたらしい。
「七瀬さま。お客人をお連れしました」
「ありがとう。どうぞお入りください」
声と同時に中から女性が襖を開けてくれた。
見た目は50代半ばくらいだろうか、桜色の着物に濃紺の袴を着ていて上品な雰囲気を纏っている。
今は白髪やシワもあるけれど、それでも年齢なりの美しさがあり、若い時から綺麗だったんだろうと思わせた。
「こんにちは。長尾さんにご紹介いただきました、二宮といいます。こっちは友達の櫻井くんです」
「よろしくお願いします」
「長尾さんから簡単な話は聞きました。どうぞ座ってください」
そこそこ広い部屋なのに座卓と座布団しかなく、なんだかそわそわしてしまう。
のそのそ座布団に座ったところで「失礼します」と声がかかり、先程案内してくれた女性がお茶とお菓子を出してくれた。
「それで、お友達が消えてしまったと伺っていますが・・・」
どう切り出せばいいか迷っていると七瀬さんから振ってくれ、お茶で喉を潤しながらまーくんが消えてしまうまでのことを細かく説明していった。
「おそらく、あなたのお友達は山の神に魅入られたのでしょう」
「山の神・・・?」
「ええ。あの山の神は女性です。お友達のことがタイプだったのでしょうね」
「そんな・・・まーくんは俺の大切な人なんです!神様にだって絶対渡せない!
どうしたらまーくんを取り戻せますか?」
山の日ー✨
もうお山でお話は書けないけれど、お山も大好き😍
24時間で遠くから「しょーくーん」てスキップしてくる智くんが可愛かったなぁ。
翔くんが釣りに連れてってもらって、甲斐甲斐しくお世話してもらったエピとか😊
微笑ましい(*´∀`*)