妄想、BL(O×N)のお話です。BLの意味が分かる方、妄想とご理解いただける方のみお進みください。






《side  O》

「誓いのキスを」

ちょうど日が沈む頃で全面ガラス張りのチャペルはオレンジに染まり、和也も夕日に照らされてその瞳は不思議な色に輝いていた。
綺麗な瞳に吸い寄せられるようにそっと口付ける。
今までももちろん和也のことは愛してたけど、その瞬間、俺の人生を全て和也に預ける、和也の人生を全て預けてもらうっていうことをちゃんと自分の心に刻めた気がした。

「それではこちらにサインを」

結婚誓約書に2人でサインをし、晴れて俺たちは家族になった。
もちろん法的には夫婦ではないけれど。

「こんな素敵なサプライズ、ありがとうございました。まだ未熟な俺たちをこれからもよろしくお願いします」

和也と一緒に、改めてみんなに感謝を述べる。
和也とのことをすんなり認め、和也を俺と同じように愛してくれていることを俺の家族に感謝し、大切な一人息子を男の俺にすんなり託してくれた和也のご家族にも
2人で生涯幸せでいることを心に誓った。

それから2人で記念撮影したりみんなで記念撮影したりして、夕飯はケチャックダンスを見ながら食べられるところを予約してある、とのことでラフな格好に着替えてレストランに向かう。
上半身裸の男性ダンサー達がたくさん集まって大声を出しながらのダンスは迫力があったし、最後の焚き火を蹴散らすところはスリリングですごく楽しかった。

「それじゃ、初夜を楽しんで。明日の飛行機は昼過ぎだから程々にね」

ホテルに戻り、これからバーに行くというみんなと別れて部屋に戻ろうとしたら姉ちゃんが小さい声でそう言ってバチッとウィンクして去ってった。

「姉ちゃんもああ言ってるし、今日は解禁でいいよな?」

と姉ちゃんの声が聞こえたのか真っ赤になってる和也の肩を抱いて部屋に入った。

「あ、でもさ、ロー ションないじゃん」

「持ってきたよ?」

「なんで?!旅行中はしないって言ってたのに!」

シャワーを浴びる前に用意しとこうとロー ションのボトルをベッドに置いてくると和也がびっくり顔してる。

「俺が3日間も我慢できると思ってたんか?
絶対我慢出来なくなると思ったから持ってきた」

「もう・・自慢することじゃないでしょ、それ」

呆れた風に言うけど、でもその顔には嬉しさが滲み出ててめちゃくちゃ可愛い。
もう我慢出来なくて、抱っこしてすぐにシャワールームに連れてった。

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16と最終話、アメ限となります💦
すみませんー💦