翔くん、ドラマおめでとうー✨
渋かっこいいですね😊

妄想、BL(O×N)のお話です。BLの意味が分かる方、妄想とご理解いただける方のみお進みください。






《side  O》

姉ちゃんに押し込まれた部屋の中にはホテルのスタッフがいて、「これにお召し替えください」と白いタキシードみたいな服を渡された。

いくらなかなか来れない5つ星ホテルとはいえそこまで?と思ったけど、たしかに家族みんなで来る機会はあんまりないかもしれないし、みんな浮かれてるんだな、とひっそり笑いながら更衣室で着替える。

更衣室から出ると待機していたスタッフさんに髪の毛をセットされ、胸ポケットにオレンジがかった黄色いプルメリアの花を飾られた。

「用意できたー?」

と再び顔を出した姉ちゃんに「馬子にも衣装ね」と揶揄われながら連れて行かれたのはホテル併設のチャペル。
扉を開けると十字架の前には神父さんが立っていて、椅子には燕尾を着たお義父さんとドレスアップした和美さん、そしてやっぱり正装の俺の両親。

「・・・え?どういうこと・・・?」

これじゃまるで・・・

「私達からのサプライズプレゼント。
和くんと智の結婚式をホテルにお願いしたの。
ツアーコンダクターさんにホテルとのやりとりをお願いしたから私達の貸切で良かったわ」

悪戯っぽく笑う姉ちゃんに何も言えず・・・驚きの後にはじわじわと嬉しさが込み上げてきて思わず涙ぐみそうになったけど、

「ほら、泣いてる場合じゃないのよ。もうすぐ和くんが来るんだから神父さんの前に行って」

と言われ、十字架の前で和也を待つ。
すぐに扉が開いてお義母さんと手を繋いで入ってきた和也は、俺と同じような白のタキシードで髪の毛に冠のようにプルメリアの花を挿している
そのままお義母さんにエスコートされて俺の前まで進み、俺の差し出した手に手を重ねた。

すでに薄茶の目がうるうる潤み、ほっぺたがピンク色に染まって頭に飾った花と相まってすごく綺麗だ。
手を繋いで前を向くと

「健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、お互いを愛し、敬い、慰め合い、助け合い、その命ある限り真心を尽くすことを誓いますか?」

神父さんの穏やかな声が響く。

「はい、誓います」

和也と顔を見合わせ微笑んでから、2人で声を揃えて誓った。