妄想、BL(S×N)のお話です。BLの意味が分かる方、妄想とご理解いただける方のみお進みください。





《side  N》

そしていよいよ待ちに待った週末。
朝、普段は特別な日にしか出さない高級なコーヒー豆を挽いてコーヒーを淹れ、これも普段は時間がかかるから作らない蕎麦粉ガレットとエッグベネディクト、サラダにフルーツの朝食をパジャマのまま時間をかけてゆっくり食べる。

「・・・なんか・・・出かけなくてもこれだけでも満足。」

「分かる笑
まぁでも用意出来たらぷらっと外出ようか。」

このまままったり家で過ごすのもいいかも、なんてちらっと思ったりしたけどせっかく秋晴れのいいお天気だし付き合ってからデートらしいデートをしてなかったから出かけるのも楽しみだ。

服に着替えて、普段は料理の邪魔になるから首から下げているプラチナのリングを左手の薬指に嵌めた。

こうして結婚指輪を2人で嵌めて出かけるのも初めてだな、と嬉しさが溢れてきて指輪をした手をかざして眺めてたら

「和?準備できた?」

翔ちゃんが顔を覗かせた・・・んだけど・・・

「翔ちゃん・・・何その服・・・」

タンクトップにジップアップパーカーを羽織り、首からややゴツめのネックレス。
ここまではいい。
なんでその上からさらにジップアップパーカーなの?
しかもズボンは迷彩。

「え、なんか変?」

「うん、変。とりあえず脱いで」

サイズ合ってないのかなぁ?とか的外れなこと言ってる翔ちゃんを寝室のクローゼットに連れて行き、服を脱ぐよう言って服を選ぶ。

翔ちゃん、時々私服のセンスひどいんだよな。
会社行くときはスーツだからいいけど。
白のスウェットパーカーに茶色のスタジャン、下はベージュのコーデュロイパンツを引き出しから出して振り返ると、目の前にはパンツ一丁の翔ちゃん。