こんにちは、はなおか培養室です。
今日はちょっと興味深いトピックがあったのでそれをご紹介したいと思います。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2017/170905_1.html
京都大学の研究で、なんと出生前にダウン症の治療ができる物質を発見したとのことです!
ご存知の方も多いかと思いますが、ダウン症は約1,000人に1人の確率で発生し、知的障害や先天性心疾患など様々な合併症を伴います。ダウン症は人間だと23対ある染色体のうち21番目が1本多くあるために起こります。遺伝子が過剰に働く影響で知的障害や先天性の心臓病などが引き起こされるのですが、現在のところ、根本的な治療法はないとされています。
研究グループはダウン症で低下している神経幹細胞の増殖を促進する化合物を見つけたとのことで、簡単に言うと知的障害の改善につながる物質だそうです。
今のところマウスでの研究結果なので、今後ヒトの治療に応用できるかはまだハードルが高く、未知数といったところ。
ちなみにこの発見された物質は「アルジャーノン」と命名されたそうですが、
あの有名なダニエル・キイスの小説「アルジャーノンに花束を」を意識してつけられているようです。
(※知的障害を持つ主人公が、人工的に知能を上げる研究に基づいて開発された脳手術をうけ、IQ68からIQ185の天才になるという話。最終的には研究の欠陥により、元よりも重大な知能障害に陥ってしまう)
最近の研究はすごい!!と感心する一方、知的障害の改善がダウン症の方にとって本当に良いことなのだろうか?という疑問が。(そもそも“知的障害の改善”という言葉も適切なのかどうか)
自分がダウン症の当事者でなければ身近にいるというわけでもないので、何とも言えませんが…なかなか複雑で難しいと感じました。
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