1回目の観劇♪、いのうえシェイクスピア『鉈切り丸』~W・シェイクスピア〈リチャード三世〉より | もっちゃん日記~from2010

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平成22年12月18日、本日よりブログ開始!
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・ルルル&ハナ夫&アッシュの話
・舞台&ライブの話

色々と書きますので、宜しくお願いします♪


時は平安、近江国。
鳶の鳴き声が響く中、源頼朝の弟・源範頼は、木曾義仲の息の根を止めようとしている。
その姿醜く、顔には痣、背中に瘤。さらには片足を引きずり、馬にさえ乗れない。
幼名は鉈切り丸。へその緒を鉈で切られたことから由来する。
幼少の頃から鉈を振り回して剣術を覚え、その姿からは想像が及びもつかないほど剣さばきは見事である。
義仲の妻・巴御前を前に、義仲をザックリと斬った。
夫へ忠誠を尽さんとする強気で美しい巴に、心奪われる範頼。
剣以上に口にも長けた範頼は、
「どこまでも追ってやる。この先どこへ逃げようと、この国は鉈切りの支配下になる」
と、足早に逃げる巴の背中に豪語した。

時は経ち、所変わって鎌倉。
頼朝は、弟・源義経と家臣・梶原景時に平家を滅亡させた様子を訊ねている。
安徳天皇の母・建礼門院の生き霊に取り憑かれている義経は、一切語ろうとしない。
そこで範頼は、頼朝と頼朝の妻・北条政子に、義経を京都へ行かせることを提案。
義経の身を案じてと見せかけて、義経の兄への忠義を試すための策であることを耳打ちする。
頼朝と政子は、この一件を機に範頼に絶大なる信頼を置く。
範頼の腹に一物があるのも知らずに。

京都にて朝廷から頼朝よりも先に官位を授かった義経とその一行は、鎌倉へ帰る途中に女郎屋へ立ち寄る。
義経の忠臣・武蔵坊弁慶にあてがわれたのは、女郎らしくない女と年増。
逃げ延びた巴御前と、範頼の母・イトだった。
イトから範頼出生の秘密を聞いた巴は、仇討ちの策を練る。
そこへ、義経に謀反の濡れ衣を着せて討とうとやってきた範頼。
送り込んでいた密使が討ち取られたのを知り、義経に寝返るふりをする。

兄・頼朝と弟・義経を陥れて、天下を獲りたい。
自分のことを憎んでいるあの美しい女・巴御前を、抱きたい。
たとえ血まみれ地獄になっても、この世を言いなりにしたい。
すべてを手に入れるため、範頼=鉈切り丸は悪の限りを楽しむと決めた。

鉈切り丸の望み通り、悪が世を支配する最悪の日がやってくるのか......。
それとも......。

悪意を愛して生きてきた鉈切り丸、諸悪の根源は血か縁か運命か動乱の世か。
シェイクスピア作品登場人物史上の最悪党・リチャード三世に、
鎌倉期を写した『吾妻鏡』に記されることなく、その存在を抹殺された源範頼を重ねた、
残忍残虐極悪非道の物語。


【スタッフ】

脚本:青木豪

演出:いのうえひでのり

音楽:岩代太郎


【キャスト】

森田剛

成海璃子/秋山菜津子

渡辺いっけい

千葉哲也/山内圭哉/木村了/須賀健太/宮地雅子

麻実れい


河野まさと/村木仁/川原正嗣

武田浩二/藤家剛/加藤学/川島弘之/安田桃太郎/伊藤敦人/南誉士広/虎玉大介/西川瑞/岸田タツヤ/大野瑞生/喜多陽子/生尾佳子/齋藤志野/井坪あつみ/小波羅ちえ/清水美冬/牧内沙織/上田亜希子


若村麻由美

生瀬勝久

≪以上、敬称略≫

■東京公演

2013年11月8日(金)~30日(土)

会場=東急シアターオーブ



いやいや、『鉈切り丸』凄すぎました!!!!
3時間20分が、こんなに短く感じるとはビックリムンクの叫び

全てにおいて、スケール感がハンパなく、圧倒されましたわぁ~
森田くんの大悪党ぶりがハマってて、釘づけになっちゃいましたパチパチ


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