「承認」ってなんだ?

宗教とは全く関係なく、個人的にコーチングの勉強をしています。今日はその勉強会でした。

勉強会で、「承認」というワードが出てきました。「承認」とは、「無条件」で、「ありのままを受けとめる」ということだそうです。

「無条件で」というのがかなり重要みたいです。人間は7歳までに考え方が決まってしまうそうですが、この決まってしまった考え方は35歳まで引きずるそうです。つまり、7歳までに「条件付きで認められてきた人」は、35歳まで、自分も、他人も、条件付きでしか認められないのかもしれません。

 

親から「承認」された感覚がないぞ?

「自分が今までで『承認された』と、感じた時のことを話してください」と言われました。

・・・なっかなか出てこなかったんですよね・・・。

 

私は、親から愛されて育った自覚があります。食卓には3品以上のおかずが並んでいることがほとんどでした。習い事もさせてもらい、塾にも大学にも行かせてもらいました。例の事件後からいろんな2世の話を聞くようにようなって、どれだけ自分の親がまともであったのか、どれだけ自分が愛されてきたのか、ひしひしと実感していました。

 

にもかかわらず、「親から承認された」という経験が全く思い浮かばないのです。なぜなら、親から認められるために、常にそこに条件を感じていたからだと思います。親の中に「正解」があって、そこからはみ出ることは絶対に許されない、という感覚があって、私はそこからはみ出ないように生きてきました。だから、そこからはみ出たときにも受け入れてもらえる、という自信が私にはありません。

宗教2世で悩んでいる人の中には、この「承認」がされなかったことによって、自分も、相手もありのままを受け入れられず、精神面や対人面で課題を抱えるようになってしまった、という人が多いのかもしれないと思いました。

 

仕方ないのかもしれない

 

「人は、自分で自分を承認したレベルでしか相手を承認できない」

 

この言葉を聞いて、色々と腑に落ちました。私の親は、自分自分自身を承認できている人たちではなかったと思います。そもそも、自分自身を承認できているような、メンタルが安定しているようだったら、こんな怪しげな宗教に関わったりしないんですよね。父も母も、自分の人生に悩むところがあって、それをなんとかしたくて、「原理」と出会いました。

「親から愛されなかった」と感じて育った父から、私が「愛されている」と感じることができているのは、宗教の力だと思います。「両親が不仲だった」母が、自分自身は(特に好きなわけでもない)夫と不仲な姿を子どもに見せずにこれたのは、宗教の

力だと思います。

それだけ、「ない」ところからのスタートで、ここまで頑張ってきた両親に、両親自身が満たされていなかった「承認」までを私が両親に求めてしまうのは、なんだか求めすぎなような気がしてきました。

私が親から承認された感覚がないこと、私が他人を承認するのが苦手なこと、これはもう、仕方がないとしか言いようがないですね。

 

 

自分を承認するために

 

人を承認できるようになりたいです。そのためにはまず、自分を承認しないとですね。

「承認された経験」を思い返して、絞り出せた経験が一つありました。それは、職場の上司から、「はなおさんはレアキャラだから」と言われたことです。私は今の仕事が大好きで、仕事に関する知識は自分から取り入れいますし、してもしなくてもいいけど、質上げの為に必要な+αの仕事を家でしてきたり、自分の意見を発信して周りを巻き込んだりしていました。そういう、やる気に満ち溢れた姿が、上司にとっては「レアキャラ」だったそうです。

なぜ、この経験が「承認された」と感じたかと言うと、こういうやる気にあふれて行動していた自分の中に、「○○しなければいけない」という義務感、使命感もなく、「○○に認められたい」という承認欲求もありませんでした。ただただ、自分がしたいことをしたいようにしていることを認めてもらえたので、これが、「承認される」という感覚なのだと思いました。

つまり、自分が自分を承認するためには、「自分がやりたいことをやる」ということが第1ステップなのではないかと思ったのです。逆に、相手を承認するには、「相手がやりたいことをやっている」ときに、関心を寄せること、認める声掛けをすることが、「相手を承認する」ということになるのではないかと思いました。

 

 

おわりに

 

自分を承認する方法を一つ、講師の方から教えていただきました。それは、自分本位に生きる、ということです。それを言うと誤解する人がいるのですが、「自己中心≠自分本位」です。自分本位にいきる第1ステップとして、「自分にとって心地の良い環境を作る」ということを教えていただきました。実践していきたいと思います!