私の世界一尊敬する母が助産師でした。
65歳の今年4月で助産師を辞めましたが、そんな母からよく聞かされていたお話です。
妊娠が判明して数ヶ月したら、母子手帳を取りに行き、無料券を使い妊婦検診へ行くのは普通の流れです。
でも中には面倒くさいのか様々な理由で全く行かない人がいます。
母の勤務先にとある夜、救急搬送の依頼が来たそうです。
よく聞くと、妊娠判明から一度も病院には行っておらず、多分臨月で陣痛真っ只中。
すでにいくつかの病院に断られていると。
母も医師と相談した結果、受入れを断ったそうです。
この結果をどう思いますか?
臨月の妊婦を受け入れないなんてひどい?
仕方ない?
でもね、妊娠ってとても大変なことなんです。
母体だけでなく、胎児の命もある。
だから母胎共に無事に産まれるためにたくさんの検査をしてリスクを抑える為に、産婦人科って努力をしているんです。
妊婦検診を一回も受けていないってことはもしかしたら逆子だったり、首にへその緒が巻き付いてるかもしれない。
もし胎児自体にすでに障害があったら?
それを事前に分かった上での対処と全く分からずでの対処では助かる命も助からないし、その高いリスクを病院はほぼ引き受けません。
ただでさえ、訴訟が一番多いリスクの高い産科です。
産科廃止や産婦人科医もどんどん減ってきています。
一度も妊婦検診を受けない人だから、何かあったら病院のせいにして訴訟されるかもしれない。
「勝つことはないけど、そのリスクも出来るなら回避したい」って思いもあると思います。
受け入れを拒否された妊婦さんはすごく不安だと思うし、自分の行動をすごく後悔したかもしれない。
でもやっぱり自分の行動の結果なんだよね。
病院って慈善事業ではありません。
全てを受け入れてたら病院も潰れます。
最近、出産前に準備金を支払わないと入院出来ない病院やクリニックが増えたのも払わず逃げる人が増えたから。
人のモラルの低下が医療現場を厳しくして、それにより病院側の門も狭まる悪循環。
話はそれましたが、妊婦検診の重要性がちょっとはわかりました?
妊婦検診に行かないと、産める病院が無くなりますよ。
