野菜料理教室「はなのうてな」

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祝島への旅

 

旅はいつも唐突に始まるようで、実はすべて約束されているのかも。

 

以前、原発問題のドキュメンタリー映画で知った山口県祝島。
対岸に建設予定の上関原発があり、島をあげての長年の反対運動の様子が描かれていました。

 

日本の原風景のように美しい離島。
神様に祈りを捧げ、田畑を耕し、魚を捕って、食べて、夜はみんなでコタツに入って団欒する暮らし。
便利ではないが、全員の顔が見える昔ながらの暮らし。
長年の島民の反対運動は日課になっていて、厳しい抗議運動でありながらユーモラスな暮らしの1シーンのように見えました。

この映画を観ても、それで、私はどうすればいいんだろう?とまだ答えを探していたように思います。
祝島の「びわ茶」と「ひじき」をよつ葉のカタログなどで見つけては親しみ込めて買う程度のことで、他に自分は何がしたいのかわからなかった。

 

その祝島への旅

 

突如、東川 恵里子 (Erico Higashikawa)さんに呼びかけていたき、Neoベジの大好きな仲間とマニアックツアーに参加させていただくことに。

メインテーマはひじき狩り(時季的に叶わず、他の海藻を採らせていただくことになりました)
後は、誠さん(旅の案内人)の家族だという豚に会わせてもらったり、夜はピアニスト河野さん(erico先生のお知り合い)のJAZZライブがあったり。
食事は現地調達した新鮮食材で適当に作って食べたりとか。
なんじゃそりゃ!行きたいです!と即答でした。

この旅は、ericoさんとご縁が繋がり、終始中心となって島をご案内くださった最高に素晴らしく頼もしい若者の代表・ひじき屋こだまやの誠さんと
同じく島に移住しご活躍されている松永 隼人 (隼人弥五郎)さん(元ドーナツ屋さん、めっちゃ料理上手)と
秋山 鈴明 (鈴明秋山)さん(漁師を志す20代、イケメンをマスクで隠す)のお三方に委ねられていました。
皆さまには本当に最後までお世話になりありがとうございました。

 

彼らは暮らしていました。

 

誠さんはFBされていないからこの投稿も見ないと思いますが、出来得る限りの手厚いおもてなしをし続けてくださいました。
誠さんが鈴明くんのことを「すずか」と呼ぶたびに私はドギマギして小さく「はい」と答えておりました。

 

去年あたりから、どこへ行っても現地に詳しい方に、普段の暮らしに近い場をご案内していただく機会に恵まれ、それ以外の旅にはあまり興味が持てなくなってきたんです。

誠さんの軽トラの荷台に揺られ、みんなで気持ちよく枇杷山を登っていました。
すると、(地元三重県伊賀の)木下農場のトラックの荷台に乗り(違法だろうけど大丈夫です)畑に連れて行ってもらっていた時の風の心地よさを思い出し、一瞬私は自分がどこで何をしているのかしていないのかわからなくなってしまったのです。

 

「暮らし」ていると旅への想いは消えてなくなるものでしょうか。