まずは、自己紹介から...


まずは、私自身のことを知ってもらうために、自己紹介を兼ねて、
うつ病を発症したきっかけについて書きたいと思います。


私は約20年間看護師として働いてきました。


世の中がコロナ禍で騒がしくなる少し前の時期だったのですが、急に仕事に対するモチベーションが切れてしまい、


「仕事を辞めて数ヶ月ゆっくり過ごしてみたい」

と思い、退職願を上司に提出しました。


もちろん、『ただ数ヶ月ゆっくりしたい』という気持ちだけでは、上司の説得をかわすことはできず、働き続けることを選びました。


今思えば、それが最初のサインだったのかもしれません...。


その後、職場のストレスチェックで、
『高ストレス』の判断を2年連続で受けていましたが、見て見ぬふりをして働き続けました。


そんな日々を送っていた時期に、認知症の患者さんが入院してきました。

普段から認知症の患者さんからの暴言・暴力は日常茶飯事だったため、特別気にもしていませんでした。

しかし、この患者さんの暴力は一線をこえており、何人ものスタッフが犠牲になっていったのです。

顔面、みぞおちを殴られることが頻繁になり、ケアにあたる際はスタッフ4人体制で対応するようになっていました。

そんな環境の中で、普段だったら気にしないことなのに、私の心の中である疑問が浮かびました。

『認知症がある患者さん』だから許されているけれど、これが院外だったらどうなのか?

同業者の方ならわかるかもしれませんが、こんな疑問を抱いたところで、仕方のないことなのです。


病院側として入院拒否できるわけではないですし、院外での出来事なんて現実として起こるわけがないのですから、考えたところで何も変わらないのです。


私たち看護師は暴力を受けない工夫をして、ただ耐えるしかないのですから...。


『この暴力にいつまでも耐えなければならないのか、あと何回殴られればいいのか』


こういうことを考え出した時点で、もう、まともではなかったのかもしれません。


そんなある日、この患者さんの対応の件で上司から注意を受けました。他のスタッフと同じように対応していたことでしたが、

私だけが個別に注意を受けたのです。

同じように対応していた他のスタッフが注意を受けなかったことに疑問を抱きました。

その日は仕事から帰っても気分が落ち込み、お酒を飲んで早めに眠りました。

翌日もいつも通り仕事を終え、自宅に帰りました。

就寝時、ベッドで横になって目を閉じた途端、自傷行為(過激な内容であるため詳細は控えます)をする映像がまぶたの裏に浮かんできました。


「今のはいったい何だったのだろう?」と不思議に思いながらも、あまり深く考えませんでした。


数日後、今度は、違う方法で自傷行為をしている映像が浮かんできました。

さすがに、2回目となると自分でも色々と考えてしまい、結局眠れないまま朝を迎えました。


それからは、寝る時に目を閉じると度々、自傷行為の映像が浮かんでくるようになりました。

自分自身でも「普通じゃない状態」だと認め、職場で心身のストレスなどの相談を担当されている方に相談することにしました。


担当者の方は、私が『高ストレス』だと判断されていることを把握されており、

「高ストレス者だと判断されていたため、気にはなっていた」、

「退職願を出したことの理由は何だったのか?」など、

親身に話を聞いて相談に乗ってくださいました。

その日のうちに、心療内科を紹介してもらい、受診の予約をしました。


今回は、自己紹介ということで、これくらいにしておきたいと思います。


次回は、
たくさんある精神科や心療内科の中から、最終的にどう決定したのか?
予約の時点で何を聞かれたのか?
について書きたいと思います。