私はあまりにもそのまんますぎて、疑ってしまった。




嘘だ! と。





それより何て答えよう…?









「えっと、ビックリしたあ。



でも私、ハヤトのことは友達として見てきた感じだし・・・





無理…かな?」









考えさせて、なんて言葉なしで思ったことを整理されないまま伝えた。









ミキの気持ちも知ってたからね。











ここで…





















私がここで「うん」って一言頷いていれば





あんなことにはならなかったのに…。

































「…そっかぁ」



ハヤトは壁にもたれて静かに言った。











「ごめん…ね?」



私が謝ったときには、ハヤトはもうドアを開けて帰ろうとしていた。







ど、ど、ど、どうしよう?









明日からも普通に友達でいられるよね!?





ミキには気付かれないよね!?















大丈夫…。







ずっと三人一緒だったんだもん。

















私は今日起こったマンガみたいなことを思い出しながら眠りについた。



























次の日



























部活でユキ(後輩)たちと喋っていたため、塾に行くのが遅くなった。



バスで何とか間に合って、昨日のことを思い出し、ドキドキを抑えてドアを開ける。































……え?































私の席のイスが倒されていた。





























何で?

















あぁ・・・あれだ。



そうだ。



たぶん、誰かがクラスでふざけて暴れて倒してしまったんだろう。





















「み、ミキ~。私のイス倒れてるんだけど~。



誰がやったかしらない!? 一発殴るからぁ~♪」









笑いながらミキに話しかけるけど、無視。



ハヤトの方をチラッと見ても同じ反応…。

















仕方なくイスを自分で元に戻し、それから二人に問う。









「何で・・・無視するの?」











私は、こんな体験、はじめてでどうしたらいいのかわからなかった。















「イス倒したのも二人?







…なんでこんな幼稚なことするの!?」















わけがわからなくなってその場で叫ぶけど…。





















「彩香…、授業が終わってからにしなさい」











先生に促されて、何も言えずに黙り込む。







授業なんて、まったく耳に入らない…。















意味がわからなくて泣きそうになりながらも、必死にその時間を耐えた。

















授業が終わるとミキは「行こう、ハヤト」と、さっさと外に出てしまった。









他の生徒達は見て見ぬフリをしていた。



















私、何かしたかな…?





















受験前に勉強以外でこんなにも悩むなんて…。





















このまま、泣いて帰れば親も理由をきいて何とかしてくれるだろう。





















でも、親には…



















泣いた顔なんて見せたくなかった…。





















メールなら伝えられるかも。







そう思って携帯を開くと



















メール受信中…























相手は…








































続く♪


「ミキ、ハヤト君のコト好きなんだよねッ♪」





笑顔で親友のミキが、塾のクラス内に声を響かす。





「ハヤトに聞こえても知らないからぁ~」

私(彩香)は茶化すように笑った。







いつものように二人で学校帰りに二人で高校受験のために塾に行って…。







そこで勉強をしていて聞いた恋の話だった。





ハヤトは塾で二人と同じクラスの男子。

活発で、ちょっといたずらっ子だった。



結構仲良しで、よく三人で遊びに行ったりしていた。







でも、そんなミキの想いに気付けなかったなんて。

勘だけは良いと思っていたのも、違ったみたいだ。







「ハヤト君の情報あったらちょうだいよね~ッ」



ミキは相変わらずうるさい声で話し続ける。





「いっつも一緒にいるのに~!?」



私はまた笑った。







そんな会話をした次の日だった。











ハヤトが…

















私を呼び出したのは。













































そして、



「授業終わったらクラスで待ってて」



と、言われてそわそわしながら待っていた。







「ミキ~、悪いけど帰ってて?」



「え~~何でッ!?」





これからハヤトと話すから~



なんて言えないよ(汗





上手く理由をでっちあげるつもりだったが、ミキは途中で





「まぁいいや」



と、一言残して帰っていった。







ほっ。







ハヤトはミキがいなくなったのを見計らって、俯き気味でクラスに入ってきた。







「よぅ…」



ツンツンの黒髪をくしゃくしゃにして喋るハヤト。



「う、うん…」







あの~






気まずいんですけど!?








「……」





「……」








軽く挨拶を交わしたものの、それ以上は口を開こうとしないハヤト。





「もう11時近いんだけど、話って…?」







長い沈黙を破ると









「彩香…俺さ、」







「うん…?」





























「彩香が好きなんだよね…」





























「え?」

という言葉をも上回った声で





ハヤトは「付き合ってくれ」と言った。





命令形で言ったあたり、相当の自信があったんだろうなぁ~なんて。









って、そんなことはどうでも良くて…












どうする、私!?















続く♪


読んでくれる優しい方は読者になってください音譜







こんなに辛い思いをするのなら




出逢わなければ良かったかもしれない







こんなに涙を流すのなら



好きにならなきゃ良かったかもしれない











それでも








貴方に出逢えて良かったと





貴方を好きになって良かったと










今ではそう、信じています