ローマ帝国皇帝


奥さんは22才年下の踊り子娼婦テオドラ。



東ビザンチン帝国ビザンツ領


ユスティニアヌス大帝は、あと少しで東ローマ皇帝を引退するに当たり考えた。

お世継ぎがいない。

幾千幾万の戦場での闘いの末下半身を負傷。

漸く癒えてきたと思っても、また闘いに明け暮れ

東ローマ帝国の帝国領は、東ローマ帝国以来過去最大になったが

子供、帝国の子供は、居ず

領土の崩壊は、目に見えていた。

側近に連れられて、寄った

一杯飲み屋の姐ちゃんは 若くはつらつとしていて

魅力的だが

知性と教養が無い。

子供は望めそうにない。

しかし側近の顔を立てて

とりあえず嫁にして

「後で私達が代わるから、」というとりあえずの、言葉を頼りにしてきたが


東ローマ帝国は、過去最高の滅亡と領土拡大を迎え

崩壊、名前変更、

皇帝領から諸領への変更も余儀なくされる。

何れ必ず。


「花嫁さんの名前、『皆で、できる、』という意味のテオドラにしといたよ、」

側近は笑い、

花嫁の準備が出来たから見てくれという。



見に行くと

別の側近が、元の踊り子を抱き抱え

「これいいね、何でも入る。」と言う。


側近は女物の花嫁衣装を着て、

「君も着るか」

という。

「ああ」と答え

素っ気なく、別の花嫁衣装に袖を通す。

「あら、意外に素敵よ」

側近の目が潤む。


私達はお互い、ローマ勲章の付いた

偉大な花嫁衣装を、着て

深く抱き合い、朝まで過ごした。



東ローマ帝国の滅亡は、確実になった。



395年東西ローマ帝国分裂

476年西ローマ滅亡

527年〜567年ユスティティアヌス帝即位

553年コンスタンティノープル会議


コンスタンティノープル
現在のトルコ・イスタンブール



 コンスタンティア帝
    イエス・キリスト教に改宗した始めての皇帝


リキニウス
テオドシウス一世
ソフィア聖堂
 ユスティティヌス帝の墓がある
ユスティティアヌス帝
テオドラ、玉依姫
赤線、東ローマ帝国と西ローマ帝国の境界
青ユスティティアヌス帝即位時の東ローマ帝国領
緑ユスティティアヌス帝国最大領土
コンスタンティノープル
アナスタシウス一世、皇帝ネロ
カエサル・シーサー実子
ベリサリウス


ベリサリウス







ユスティティアヌス二世
カエサル・シーザー







コンスタンティノス一世 ギリシア国王
日本国元皇帝明治天皇
コンスタンティノス一世の従弟、ギリシア国王
パオロス一世
中国元皇帝愛新覚羅溥儀さん
フリデリキ、
ジョージ6世子供次女、マーガレット王妃

イリア、エヴァンゲリオンギリシア王妃
コンスタンティノス一世、ギリシア国王
イングランド王家ジョージ5世
ビクトリア女王子供





ゲオルギウス二世
皇帝ニコライ
 




ユスティニアヌス大帝は
結婚式も終わり
皇帝後宮で、テオドラ扮する
同僚側近と微睡んでいた。



盃には、痛み止めの少し危ない地中海の潮が浮いている。

少し苦いが、現代のヘロインの
ように効果は、強く
少し痛みが和らいだ。


幾千の戦争で、得たものは
芥子の効果作用のあるこの薬湯と
下半身の痛みと
このボロ抜けのテオドラ
同僚侍従が、代われる嫁
幾十、幾百と代われる嫁
人気はあり
我が東ローマ帝国は絶頂期、過渡期にあり
そして絶滅期、
そうして何れこの嫁の、ように幾十幾百に、分かれるだろう。




この、伽藍洞な後宮も
テオドラ宮と呼ばれ
戦争の負傷兵の
救急隊として活躍するであろう。


芥子の効果で、少し眠くなり
この、間作らせた大理石の
テオドラの頭部の彫刻用の
板に、横たわった。


この間、植民地エジプトから持ってこさせた
湯気の、出るナイルの、宝石が
音を出して湯気を出し


モワモワとした湯気蒸気の中で
老いた身体を横たわり

しばし眠りにつく。



「ブラックレジェンドの攻防は、良かったよな」
同僚侍従の
エヴァは
湯気で顔を、高潮させながら話す。


「あのブラックレジェンドのとき
テオドラが、いれば
トロイのヘレンの奇襲作戦も早く、絶滅できたのに。」

同僚官僚は続ける。
「テオドラ効果は、今なら効くがトロイの、ヘレンさんには、負けたね。」
「我がローマ帝国の奇襲作戦が始めて綻び始めた一瞬だったね。」

麻薬芥子を、飲み干す。
足りない、戦場に出る度に、
芥子麻薬の、量は増えていく。

「そのときは、またトロイのヘレンさんと結婚してくれるね。」
同僚は甘い上目遣いで
私を見る。


甘いねっとりした、舌が、私の口に、入る。

テオドラ効果とトロイのヘレンさんお人形
東ローマ帝国の、課題は山積みだ。





「勿論OKだよ。君とトロイのヘレンさんのために」


私は素っ気なく返事をした。
腰の不調は、まだまだ続く。



ベリサリウスが、東ローマ帝国

トロイのヘレンさん、攻略の見取り図を持って入ってきた。


「お預けね」
エヴァは、少し身を避け
激しくベリサリウスと、口づけを、する。

「私達、お楽しみよ。」
二人は部屋を去った。





ユスティニアヌス大帝の遺言

「ユスティにアヌス大帝、遺言を。」


「そろそろローマ法王庁のお兄上様から、法王交代のご連絡があります。
ご準備を」


「私はいつ頃亡くなることになるのかね?」
「多分、望月のひな祭りの頃で御座います。」

「その頃、私は自分が、亡くなっだお棺を挽いて
従者の振りをして
生まれ故郷のローマに戻るんだね。」

「そうで御座います。
それでご遺言?」

「私は勝った。寝た。そして傷ついた。
そして凱旋門を潜った。
それでお願いする。」
「畏まりました。
奥様テオドラの遺言は?」


「おーい、どうする?その遊女の遺言は、?」


奥から女装のベリサリウスが出て来て
大理石の遊女の彫刻を指し
頷いた。



「遺言は、私は皇帝陛下数人と寝て幸せだった。それでいいんじゃないか?
ねえ、テオドラリス、?」

「OK。それでは、そういうことで。」


「で、お棺の中は?」



「じゃんけんぽん、」、二人はじゃんけんをして
ベリサリウスが、負けた。


「あああ、また負けた。
私がまたご老人を用意するか?
やれやれ、
近所で、腐った老人が、いるから用意するよ。
皇帝陛下、キスをお願いね。」



「きちっと皇帝ユスティティア帝、と書いとくのを忘れないように。」



「OK」
「ローマの方にも祝電を打ってある。
法王名は、分かりやすい名前で、お願いしたいと。」


「OK、何とかがんばって見るよ。
ローマの凱旋門は久しぶりだ。
叔父上は、元気にしているか。」
「勿論、君の凱旋門帰りを首を長くして待っているよ。」

「それはいい。
また一緒にチェスを打ちたい。」
「無理無理、彼は法王庁が、終わったら
辺縁のイングランドトラヤヌス限界地域で
新しい守備の守りを擦るらしい。」

「へーぇ、法王庁も忙しいんだね。」


「うん。君が、東ローマ帝国北方沿岸を増やしてくれて
良かったと話していたよ。」



「ふぅーん。叔父さんの遊び癖が治るといいのだが。



「まず無理だ。
法王庁は、カトリック異民族の救済をやってるし、
門衛も、陳述書が非常に混むので
叔父さんの好きなブルネットを優先的に
取り込んでいるらしい。
法王庁界隈にブルネット界隈もできているよ。」



「そりゃ愉快。肖りたいね。
うちは黒髪ばかりだ。」



「ははは。馬鹿な。ご遺言は
法王庁に運んどくよ。
くれぐれもユスティティアヌス帝へのキスを忘れずに。」


「OK」


従者は笑いながら、出ていった。






ユスティにもアヌス大帝は
昼の微睡ろみシエダの時間に

遠く浴室の向こうから光りが射し
「神武天皇である。助けて欲しい。」
との声がし
行ってみると
浴室は突然、明るい
山野になり
先に進むとますます明るくなり
一人の赤黒の、銀髪の大男が
「未開の地で苦戦している。助けて欲しい。」
という。


真っ暗な闇に光りはさらにますます強くなり
あちらから見るとこちらは後光が強くなり
神懸りに見えるだろうな、
と何となく思ったところ
浴室で、飼っていた真っ黒な九官鳥が
大声でけたたましく啼いたので
それをあちらに差し上げた。


「おおお、神呼び声とは。」
彼、初代第一代神武天皇はその真っ黒な九官鳥を抱くと
闇に消えて行った。




ベリサリウスが突然入ってきて
「九官鳥に餌を遣りたいのだが、あれ居ないな」
と言ってまた出て行った。



ユスティニアヌス大帝は
また、大理石の自室に、戻り微睡んだ。




ユスティニアヌスの母

 ユスティヌス帝は、先帝アナスタシウス帝から帝位を譲り受けたとき、必ずカトリックに改宗し帝位につくことを条件に手を血判された。


ユスティヌス帝は若い頃非常に血色が良く
女の子には目が無く
また読み書きが出来ず
貧農の出のため
読み書きは
甥のユスティニアヌス大帝にお願いし
殆ど彼のサインで、ローマ帝国血書はなされていた。


ユスティヌス帝が何故皇帝に選ばれたか誰も分らない。
ただ先帝アナスタシウス帝に子共が無く
アナスタシウス帝は先先帝ゼノン帝の妹と成婚し
夫婦仲は良くなく
よく喧嘩し
その喧嘩の間皇帝の親衛隊が皇宮の外で門番し
それにユスティヌス帝がよくでき
また奴隷階級のエウフェミア
何人でもいる女の子
という意味、の女子奴隷と結婚し
またまたそこにも子共がいず

皇帝のエリート親衛隊にも選ばれたが
殆ど皇帝夫婦の皇宮の番人だけしており
ある日気がついたら
アナスタシウス帝が87歳、
彼も老齢で皇帝になっていた。

ユスティヌス帝は
偶然皇帝になれたことは
「アナスタシウス帝のエリート部隊として
アナスタシウス帝の読み書きの夫婦の皇帝時間の門番を気が済むまでしたことと
甥のユスティニアヌス大帝の美貌のお陰だと思う」と
ローマ白書に告白している。


先帝アナスタシウス帝はフランク王国クローヴィス一世と、渡り歩き、
フランク王国国王クローヴィス一世が多重婚嗜癖者
そして奥方皇后のクロティルダが
熱心なカトリック信者で
フランク王国国王クローヴィス一世もカトリックに改宗し一夫多妻制に多少変えた。


アナスタシウス帝が亡くなったとき
ユスティニアヌス大帝は、
叔父のユスティヌス帝と
アナスタシウス帝が使っていた夫婦の部屋を掃除し、多数の女の遺体と
朽ち欠けた大理石を発見し
アナスタシウス帝が多数の子女を殺戮し
ローマ領土を広げ
その遺体を各属州に配布し
その権力を固辞していたことを確かめた。

それを見逃しだ叔父ユスティヌス帝やアナスタシウス帝の親衛隊を責める気はないが
自分が、皇帝に即位したとき非常に気落ちした
事件だった。




ユスティニアヌス帝は考えた。
先ず皇帝になって、領海随一の東ローマ帝国になった時
領海の随所に
先先帝アナスタシウス帝の皇后遺体を
運び東ローマ帝国の権威に出来ないかと。
叔父も同じ考えで
東ローマ帝国の腐ったクズ遺体の置き場が最重要課題で


叔父から次帝にも引き継ぐという血書も貰い
東帝国の通信事業、言語の統一化

馬車で運べる東ローマ帝国内の道路整備
色々手を広げた。


大理石を腐らせた皇后遺体は、相変わらず
ローマ帝国内の乾いたアカシアの木の風のように
速やかに馬車で運ばれ
皇后ネームアナスタシアの名前威厳で
ローマ内の道路標識となった。


完備された道路整備は、異民族にも評判が良く
異民族、ローマ人、ゴートン人、フランク王国人
皆それぞれの馬車に乗り
アナスタシア皇帝皇后道路標識を渡った。
「異民族には、多少、銅貨の値段位とろうか」
という話しもあったが

あまりにも多くの膨大な量で
草の根のように無くなった。



アナスタシウス帝の名前も上がり
皇后を偲ぶ歌も沢山歌われ
ローマのアナスタシウス皇帝皇后領道路標識領は
ローマ名物になった。



ローマ皇帝皇后領でいなくなった
大理石の腐敗臭は
東ローマ帝国各地にばら撒かれ 
アナスタシウス後宮は
閑散とした。



大理石は、骨のクズとなり
東ローマ帝国領内にばら撒かれ
アカシアの葉のように
ローマへ帰りたいと歌うのだろうか。


ユスティニアヌス大帝は考えた。
できれば、五万といるテオドラの悪臭も持ち帰ってくれればいいのに。



エヴァとベリサリウスが幾ら
テオドラをやっても限度がある。

この間は、一戸の娼館を借り切ってテオドラを演じて貰った。
賢いテオドラは
東ローマ帝国の涙のように
気高く誇り高く
大衆を魅了した筈だ。


テオドラ効果。うちもアナスタシウス帝皇后邸のように考えねばならない。



賢いテオドラがいなくならないうちに。


ベリサリウスはその時は
「自分の生まれ故郷アフリカへ連れていく」
と言っていたが



アフリカの風は東ローマ帝国のアカシアの葉のように
領内に馴染むだろうか。



墓はうまく道路標識のように作動するか。
ユスティヌス帝は
『がはは』
と笑って「無理だろう。
役者が違う。
アナスタシウス帝は、元のゼノン帝妹の皇后の大きさに皆切断して持ち帰ったのだ。

アナスタシウス後宮は墓場だ。」

叔父はおかしそうに笑う。いや笑ってないかも知れない。自分の目撃した残虐に、行為を
帝国拡大のために無口にしたくないのだ。
と老いた伯母は、いった。
嫌伯母でないのかも知れない。
もしかしたら、アナスタシウス帝の皇后群のように
アカシアの葉の道路標識になっているかも知れない。


皇帝陛下皇后はいつもベールを被っているために
判別は、難しいし

「伯母の笑顔が変わったな」、と思った時点からもういないのだ、
と実父母親は言った。



自分の家には沢山の伯母の墓があり
時々芥子の花を用意して
数千とある伯母の墓に捧げた。


ローマ皇帝の墓とは、書いてなく
ただ遊女のために
と捧げられている。


沢山の伯母。ユスティヌス帝伯母の墓群


どこもここも墓だらけだ。
ユスティにもアヌス大帝は考えた。
カトリックなら遺体を、燃やさないし好都合。


帝国領が分かりやすいし
アナスタシウス帝の意図もそこにあったのではないか。


アナスタシウス帝の賢さ、残忍さが浮かび上がる。



昔トラヤヌス帝もカトリックだったら領土拡大は簡単だったと話していた。



『遺体を置けばいい。そしてローマと刻めばいい。』



遺体管理はローマの名前を上げ、
『全ての道はローマへ通ずる』

の名文のように

ローマ皇帝皇后の名前をローマの風は刻み
各植民地へ、運んでくれる。



『ローマ帝国の領内はローマ帝国皇帝皇后のものへ』




ローマ史ゼノンは話す。
そして時代が遡っても。

ユスティニアヌス大帝の浅い眠りは続くだろう。



ユスティヌス帝は「ローマ帝国皇帝の仕事は、皇后の墓の管理だ。」
と言っていた。


ユスティニアヌス大帝の仕事も同じように
代々のローマ帝国皇帝と同じように

何れローマ法王の座に座って
ローマ帝国国内に散らばった皇后の墓の管理だと
叔父は話していた。



領土拡大の後は墓の管理。
何となく符に合う。
ユスティニアヌス大帝の眠りは続く。




聖女アナスタシア

ユスティニアヌス大帝は朝靄の中で目覚めた。
先日ピレネー山脈へ狩りに行き
小鹿を仕留めたまではいいのだが

つい山の奥まで深追いし過ぎ側近とはなれてしまった。

仕方ないので松脂マツヤニで狼煙をあげ
皇帝の居場所を近隣に知らせ
そのうち帰ろうと思った。



小鹿の太腿をエメラルドの付いた短剣で裂き
肉汁の、うまい所を自分で発酵させた葡萄酒と一緒に飲んだ。



この辺はトラヤヌス帝の戦場で亡霊が、出ると有名だった。



松脂を、炊いて小鹿の肉汁を味わっていると
囲炉裏の側に
一人の女が、佇んで
「アナスタシアです。助けて欲しい。」
と髪の毛が濡れた高貴な半黒の仔山羊の衣装を着た若い人がロシア語で話した。


「OK、いいよ。」
と答え、自分で発酵させた葡萄酒を分けてやった。
女はいなくなり
ロシアウクライナ黒地方のアカシアの枯れた葉が数枚残っていた。


枯れ葉を拾うと
枯れ葉は忽ち灰のように消え
無くなった。




女のグレードワイン鯔トドの香りがした。




「お前の醸造酒発酵したワイン葡萄酒は、霊を呼ぶ。」
と親友エドに言われたことがあるが
今日もそうかも知れない。




アナスタシアの霊を送り
残っていた自分で発酵した葡萄酒を一気に飲んだ。
朝靄は次第に晴れ
ベリサリウスの
「皇帝、皇帝」
と呼ぶ声が聞こえ、私達はピレネー山脈を下った。




叔父ユスティヌス帝の遺言




叔父のユスティヌス帝の、書記を初めてか十二年経つ。
その間ローマは何事もなく
東ローマ帝国ビザンツ、
コンスタンティヌス大帝が作ったというコンスタンティノープルは
静かな賑わいを見せ
アナスタシア帝のエリート親衛隊と叔父のユスティヌス帝の評判はまずまずだった。


叔父は
自動筆記、書記をしている私に
遺言について語った。





「兎に角ローマは広い。兎に角皇帝皇后の遺体の管理が大事だ。遺体の管理を怠ると永遠のローマもあっと言う間に崩れる。
遺体の管理が帝国維持の最優先課題だ。」
先ず、皇帝皇后の遺体は速やかに宮殿の外へ出し、近親者の目に晒し速やかにサインを貰い、時々喪中に親戚の会合を開き、その道筋をパピルスの記録に残しておくこと。騒ぎを起こした者は時期皇帝に取り立てること。財宝の在り処を明確にしておくこと。」

「そして側近に伝えること。
財宝の在り処は皇帝皇后の遺体の在り処だ。

皇帝皇后配のエリートが守っている。

財宝の在り処は皇帝皇后領だと覚えて欲しい。

「ふんふん。」
ユスティティアヌス大帝は筆をパピルスに走らせ頷いた。この間も先帝アナスタシア帝の首手がみつかり一人の皇帝皇后が、持ち出し、新たな皇帝皇后領を作るため
査証に行ったが
皇帝皇后の親戚の間で騒ぎになり

その皇帝皇后の逝き手は
「忌み嫌われる物だから捨ててこい」
と喧嘩になった。


その喧嘩の当事者は
皇帝皇后の許嫁けで皇帝領に赴き暫くして亡くなり
その墓は皇帝皇后の許嫁けと、逝き手を持ち出した皇帝皇后の両者の墓になった。
三遊詩人が皇帝を偲ぶ歌と歌を歌ったが
財宝はその三遊詩人目当てに落とされる金貨だろうか?

ユスティニアヌス大帝はそのことを叔父ユスティヌス帝に聞きたかったが



叔父ユスティヌス帝は老衰のため殆ど寝たきりであまり喋ってくれなかった。




後にアフリカ編成部隊大将将軍のベリサリウスは
笑って
「それは両方だろう。寺と門前仲町の関係で皇帝の手があれば、直様宮殿が置けるし、その宮殿に財宝を置ける。民間の手では駄目だ。何となく違うんだ。
エリートはその本物の手を守る。だから偉いんだ。
皇帝陛下も自分の手を大事にしろよ。」

ベリサリウスは笑って、体格のいいアカシアの衣を見せびらかすように東南の風に、揺すった。
アカシアの衣は、アフリカ部隊東ローマ帝国大将将軍の就任にローマ市民権として前帝ローマ法王から送られた物だ。


しかし最近長い白手袋のエリートが増えていることが気になる。



女中さんは
「あなた様が東ローマ帝国領を拡大したからですよ。」
と言った。
白長手袋のエリートは
手袋の部分をブラブラさせて
誇らし気に歩いている。



私をみると、皇帝言葉の使い方にも聞いてくる者もいる。


ベリサリウスは
「大体あの輩は、死後なんだよ。」
と可愛そうな振りをして悲しそうに笑った。


左腕虚証の白長手袋のエリート
ユスティヌス帝の親衛隊は有名だ。




ユスティティアヌス大帝の夢



幼い頃ユスティティアヌス大帝は羊飼いの父親と諸国を歩き
叔父のユスティヌス帝、
アナスタシア帝のエリートに選ばれ、その関係で
ユスティ二アヌス大帝の家にも多大な貢ぎ物があり生活は、潤っていた。
生まれも家族もコンスタンティノープル近郊で
乾いたアカシアの、赤い葉と
遠くエメラルドの海の彼方にある砂漠の香りが
彼を皇帝らしく逞しく育てた。



コンスタンティノープル近郊から
アナスタシア帝の親衛隊エリートになる者は多く

読み書きよりも体躯の大きい者が選ばれていた。


ユスティ二アヌス大帝は小さい頃、割と体型が小さく、「エリートに選ばれない」と絶望した
父親が、諸国あちこち遊学し
色々な学問と言語を学んだ。


そうして彼のユスティニアヌス大帝の身体は比較的大きくなり
叔父のユスティヌス帝の秘書をし
彼の深々とした椅子に座れるまでになった。



ユスティヌス帝は色々な物を筆記させ
時には皇后女性のウエスト、バスト等々色々な物を筆記させユスティニアヌス大帝の算数学的能力は飛躍的に伸び
女性のウエスト、バストの大きさは
そのまま彼の算数の教科書になった。


叔父は無学だが色々な言語を操り
奴隷階級から元老院まで色々な人気が合った。



叔父は「結婚は大事だ。
顔の人相の合う人と結婚した方がいい。」と
常々話し、そうしてそれを実行した。



叔父は
私とテオドラ扮するベリサリウスとの結婚も
快く承諾してくれ


元のテオドラ扮する下層階級
と貴族との結婚もどうにかまとめてくれた。



何故ベリサリウスが踊り子娼婦テオドラを選んだかというと
「下層階級の踊り子なら変えやすい。」、という魂胆があったからだと
成婚後話してくれた。



ベリサリウスは賢い。
確かに皇帝と踊り子の結婚はセンセーショナルだし
実際テオドラ人気は
東ローマ帝国の興亡にも、似て凄まじいものがあった。

皆がテオドラになりたがった。
ローマ市民は、皆貴族階級で
貴族階級の男は皆奴隷階級の女と結婚したがった。


ローマ法の制定により多種民族との結婚はスムーズになってきたが
東ローマ帝国領土の拡大と人口問題

実際東ローマ帝国の領土が拡大すると
異民族との結婚問題、奴隷階級との結婚問題
様々な結婚問題が
皇帝宮に、持ち込まれ
ローマ市民、貴族との結婚は
多種多民族の唾涎、憧れの的であり
ローマ市民権を求めてローマへ移住する異民族は多かった。



テオドラ市民権を売買したのもこの頃で
娼婦と貴族の、結婚は
カトリックのみ許可され
皇帝の意の下
実際のローマ市民、の人口増加に貢献した。


ローマ市民は領土拡大の辺境の戦争に明け暮れ

人口というより、身体の負傷兵が多く
奴隷階級との結婚を皇帝は暗黙の、了解の下に承認していた。



さらにカトリックは
慈悲深い所があり
娼婦と貴族の結婚を勧んで承認した。


まさにカエサルはカエサルに。


ローマの市民はローマに



ローマの、娼婦はローマの市民に



戦争に疲れたローマ市民はカトリックが認める
異民族娼婦との結婚に歓喜した。
そしてそれを認める皇帝を支持した。



そのような、東ローマ帝国の領土拡大と異民族政策、
ローマ市民権を求め貴族との結婚、そして人口問題は
テオドラ効果と重なり
ローマ市民の戦争意欲を鼓舞し
東ローマ帝国の奴隷財政を潤わせた。



地中海に蔓延るハビコ
アカシアの葉のように
オリエンタルな多種多民族の奴隷緩和政策と並行して維持された。



東ローマ帝国に征服された被征服異民族は
奴隷となり
大量にローマへ送られ
ローマ市民貴族と結婚し
子を成しローマ市民権を得
東ローマ帝国の人口を増加した。
奴隷とローマ市民権を持つ貴族が結婚し
子供ができたとき
子供は自動的に貴族になる。
ローマ市民権は、戦争に参加する権利
戦争に勝利したときその富を享受する権利
ローマ市民として奴隷と結婚し
子供ができたら子供をローマ市民として教育し
貴族学校へ皇帝教育を受ける権利
等々ある。




ローマ市民と被征服民族奴隷階級のハーフ婚は
非常に人気があり、
ローマ帝国の皇帝は、人気が、維持され
奴隷貴族婚の、問題解消のために

ローマ皇帝はローマ法王になり
まさに異民族の多種多様な結婚のために
愛のカトリック教会は在った。



そしてその架け橋がローマ皇帝であった。 
まさにそういう時期にユスティ二アヌス大帝はローマ皇帝になった。





ローマ皇帝の娘



ユスティティアヌス大帝には、子供がいない。
あれだけ歴戦にあけくれ
戦場が家になっている人にとっては
当然のことだが


また踊り子を娶り若いといっても
当時踊り子娼婦は女スパイどあり
そういう輩が皇帝の側近の女になったり
皇帝の嫁になったり
東ローマ帝国は腐敗していた。



戦勝と腐敗は表裏一体だと
『ガリア戦記』の中でカエサル・シーサーは
言っているが
東ローマ帝国は、過去最大のローマ帝国領土維持の繁栄トラヤヌス帝国を抜いて
ローマ帝国最大の領土を誇っていた。


各領土各属州には
アナスタシア帝の、各皇后数千人が配られ配され
各自自体の異民族属州に配布され
州自治区の中心になり栄えていた。



各州の異民族自治区首都には
アナスタシア帝皇后皇帝自治区としてローマ祭壇を設け
交通各自治区の娼館の要になっていた。


勿論、皇帝皇后から生まれた
娘息子達も
そのアナスタシア帝皇帝皇后中心自治区2mの界隈に住みお客を取りながら
豪華に暮らしていた。




アナスタシア帝国皇帝皇后領のローマ領周りは
ローマの貴婦人で一杯になり
常にお客で、賑わっていた。


まるで日本の寺と門前仲町のような関係で
東ローマ帝国の発展に、寄与していた。


ローマの貴婦人を探したければ、
アナスタシア帝皇帝皇后領土に行けは
ローマっ子の合言葉になっていた。


特にローマ皇帝がカトリックに改宗してからは
その傾向が強く
カトリックと娼婦、売春婦とは切っても切れない関係にあった。




ローマ皇帝の娘がローマ娼館の娘かと思ったら
そうではない。
意外に娼館の娼婦がお里帰りして
田舎の出身地の隣の許い嫁けが
真意かもしれない。


まさに神しか知らない、カトリックの境地だ。


「いい宗教だ」とユスティティアヌス大帝、叔父のユスティヌス帝は思った。



カトリック教は遺体は焼かないので、ローマ帝国異民族自自州の国教になっていたし
娼館は、ローマ宮にしても、中で働く
腐女子は
好きに、移動でき
カトリック教は貴賓の差別なく
貴族奴隷も泥棒も神の、前で一律等しく許される孫座であり
その中に皇帝も含まれる。




皇帝皇后宮で
卑しく踊るのは、戦争で血塗られた皇帝と

ローマ宮娼婦娼館の踊り子だけであった。




ローマ皇帝の娘をみたければ
ローマ宮の娼館へ行け
ローマ人の常識であった。




「私の娘も、何人か娼館にいるのであろうな」
お世継ぎのいない東ローマ皇帝ユスティティアヌス大帝は考えた。


戦争の度に増える異民族統制の役所と化した
ローマ宮娼館

東ローマ帝国式にいえばハーレム
は、常に異民族、ローマ人の人口動態を把握していた。

戦争で下半身を負傷して以来、
ユスティティアヌス大帝は

あまりローマ宮娼館には出入りしていないが
曽祖父楚々に
「悪いがローマ宮に行ってローマ皇帝の娘がいないか探してくれないか。?」
と聞かれ
実際探しに行ったが、あまりいなくなった。


「ローマ皇帝の娘は娼館へ」
は当時の家出捜索隊みたいに頻繁に行われていた
行事であった。

東ローマ帝国コンスタンティノープルは
「皇帝の娘は、ハーレムへ」


ローマは皇帝管轄の娼館ローマ宮

ローマ宮へ行けば大体の貴族の家系図は分かった。



「ローマ皇帝の娘が、娼婦では、困る」というご意見もあるが



ローマ宮皇后の出が娼館の人も多く

皇后娼婦娼館、
多民族も加わり
ローマの市民は、飢えることを知らなかった。



皇帝管轄のローマ宮娼館と
東ローマ帝国管轄のハーレムは
殆ど同じで、
ローマカトリック教ができた頃には
貴族も出入りしていてよく栄えていた。


異民族対応の民間の娼館もかなり増え
東ローマ帝国、娼館、娼館ロード皇后チップハーレムは賑わっており
東西ローマ帝国の娼館ロードは繁栄し
東ローマ帝国は繁栄していた。
そうしてハーレムの衰退と共に衰退していった。


ハーレムを増やしていったローマ貴族の娘ローマ皇帝の娘もいなくなった。



ローマの秋




東ローマ帝国の総人口、ローマ市民貴族移民異民族は
娼館ハーレムの増加で増え

東ローマ帝国皇帝皇后貴族も
娼館ハーレムの増加で増え
衰退で減った。


歴戦の戦争で娼館ハーレム東ローマ帝国の人口は増え
戦争が止む
即ち皇帝皇后領を置ける領土が、ないと
戦争は止み
即ち東ローマ帝国皇帝皇后領土は娼館ハーレムで一杯になり


領土内に娼館ハーレムが、建築出来ないと
東ローマ帝国は衰退し新たな帝国のハーレム統治に道を譲った。





何故東ローマ帝国内ニ娼館ハーレムが増えたかというと


アナスタシア帝の場合は
皇帝皇后領ハーレムの建築に
電信電柱の要、皇帝皇后領の墓を、建て
保証としたからだ。




また皇帝皇后宮を守る娼館の用心棒に
皇帝皇后の子供娘婿を置き、皇帝の墓を、守った。


ユスティティア大帝は
この領土保全は
皇帝皇后宮の皇后宮が多いときは
腐女子の数だけ可能だが
西ローマ帝国は、娼館の数が帝国内満たさりり

娼館の数が満員のため
皇帝皇后の墓が作れず
閉鎖、西ローマ帝国は滅んだ。



西ローマ帝国の皇帝内の
娼館娼館移動ハーレムは
戦争でハーレムを増やしても
領土に、限界があり、
なくなる。

2000オーバーの娼館管理は、無理だ。
200でトントン
150で漸く採算が合う。



娼館は、永遠に、滅びる。

それ故に、ローマ娼館には皇帝領皇后領が含まれ


閲兵式には必ず地方の娼館長は全て呼ばれ
地方豪族のトップとして参列した。


娼館の親爺さんが、地方のローマの、豪族トップ

ローマ貴族の、代表として

ローマの代議士になり
ローマ元老院は、娼館の中の娼婦男娼だった。




「ローマ皇帝は娼館の出」
というのは、東ローマ帝国滅亡後にでた言葉で



「ローマ将軍は、娼館の主」
カエサル・シーサーが
エジプトの女王クレオパトラとの密会に使った言葉だ。




娼館の中の娼婦娼館男娼は
ローマ貴族皇帝皇后領の、お墓の貴族
皇帝皇后領の子孫だった。




皇帝皇后娼館説は
日本の戦前では、当たり前で



戦争で負傷した、兵隊さんを
介護する施設が娼館、
日本なら吉原
日本の最高顧問軍事施設だ。


江戸時代なら吉原、
日本もローマも繁栄期は腐っている。



「歴史」の作者タキトゥスの言葉だ。


文明は最盛期で滅亡を、含む。


全ての文明は滅亡を含み娼館を含み
混然と流れていく。


その中に皇帝がいて皇后がいて
娼館の女将がいて

ユスティティアヌス大帝の魂胆は
代々のローマ帝国皇帝と同じ
歴戦の勝利と
勝利の結果の娼館維持。
ユスティティアヌス大帝の娘探しは続いている。


東ローマ帝国の、ハーレムは
東ローマ帝国貴族の軍事施設憩いの場
で、そこでは貴族は増えていた。




ローマ帝国の娘も。
ユスティティアヌス大帝が、東ローマ帝国内の
ハーレムを隅々当たり探したが



コンスタンティヌス大帝の改宗
ローマ法王就任のように
珍しいことだった。





西ローマ帝国は娼館満員で滅んだと話したが
東ローマ帝国も領土拡大
逼迫する異民族の流入のため
西ローマ帝国のように滅びるのか。


ユスティティア大帝の悩みは続く。
東ローマ帝国は、アナスタシア帝皇帝皇后の遺骨分散娼館建築満員のため
東ゴート族、ヴァンダルディア征服
後、領土拡大は拍車をかけ
カトリック教徒を増やし
シエタの微睡みは増えている。

アナスタシア帝の遺骨分散皇后領娼館建築
散骨のための道路整備は
今後も東ローマ帝国の課題だし
ローマ帝国皇帝の娘の、在り処は

東ローマ帝国皇帝民の唾涎の憧れの的だ。


皇帝の娘が発見されれば
東ローマ帝国の領土維持は、堅固になるし
ローマ法の整備は楽になる。



ユスティティアヌス大帝は笑った。


もしもの場合は、ベリサリウス大将将軍系の娘を増やそう。


少し違うが、道路標識のランプ位にはなるだろ。


ベリサリウスはニヤニヤ笑って




「構わないよ。2万2千位ならお安いご用
だ。」


と笑った。

私もニヤニヤ笑って 「
「その時は私の足の骨でも混ぜてくれ。」
と話した。



ベリサリウスは
「フン」と笑って「足りないさ」
と言って優雅に、テオドラの衣装を羽織り出て行った。




ユスティティアヌス大帝は、後をつけ
自分もテオドラの衣装を身に纏った。


そうしてテオドラにやった
東ローマ帝国の証しの
八つのエメラルドの手袋を身につけた。



ユスティティア大帝は
今やローマ大国のユスティティアであった。

第60代ペルギリウス
皇帝ユスティティアヌス
第58代シルベリウス

第59代ベリギリウス


第48代フェリクス三世
ベリサリウス
第56代ヨハネス二世

ダラの戦い

ソロモン



ダビデ王

レオ一世、教会博士、教会の『パパ』





ゼノン、子供0→アナスタシウス帝87歳
→ユスティヌス帝、甥78歳
   フランク王国 クローヴィス一世、
     皇后クロティルダ
→ユスティ二アヌス大帝104歳
    東ゴート王国、ヴァンディア滅ぼす

 サッパディウス父
 ウィギランティア母
 ユスティテヌス帝、叔父

 

フランク王国国王クローヴィス一世
フランク王国国王クローヴィス一世皇后クロティア






ゼウス神殿













マケドニア共和国スコピエ
ユスティニア大帝の生まれた所から20kmの都市





ユスティニアヌス帝 神武天皇
テオドラ 春日局 後藤君お母さん
天照大御神 デイモン 
エドワード8世 サタンユダ、イエス・キリスト
イエス・キリスト 三つ子 
 バトルロマイ、シモーヌ、ユダ
マグダラのマリア 天照大御神
伊邪那岐命 聖母マリア ゼウス 明治天皇
モーゼ ペトロ 長男
デイモン 静御前
伊邪那美命 ルイ16世、ヨゼフ
佐久間象山 孝明天皇
坂本龍馬 後藤君のお祖父さん 出雲大社大社神宮
吉田松陰さん 二十歳でいない
坂本龍馬さん 5歳でいない
パウロ 籘邦彦