朝
職場の受付のおばちゃんが窓の外を見ながら日差しがあたたかいですねって言った
それで
いても立ってもいられなくなって
午後は有休を申請してお休みすることに
帰り道に春の洋服を1着だけ買って
いつもの神社へおさんぽに行き
しばし、ひなたぼっこ
おしゃべり相手は、私
気持ちはもうすっかり春です
日差しが完全に、春じゃもん
隣でひなたぼっこをする雀を見ていたらふと
時間は逆向きに流れてんじゃないかなって
そんなことを思った静かな午後でした
*
春は
会えなくなってしまった人のことを思い出すようにできているらしい
いつも考えている訳じゃないけれど
いつか忘れるものでもないな、と思う
哀しいとか苦しいとかじゃあない
いつか
これもやさしい時間に変わるのだと思う
ここから先は
もう行けないんだもの
*
ぐるぐる回っているようで
決してそうではない
かといって
すすんでるのかと言われればそういう感じでもなく
止まっている訳でもない
もともと決まっていたところに
しずかにおさまるような
うまくいえんけど
なんか、そんな感じ。