昨日、愛知県の南知多地域で複数の野犬から
エキノコックス症(寄生虫病)が確認されたとの衝撃のニュース
捕獲された犬は適切に対応されたようですが…。
問題はこの病気が人獣共通感染症(動物から人へ感染する病気)だということです
愛知県で犬からですが数例出た以上、私たちもしっかり意識して
予防や対策をとる必要があります。
野生動物には絶対に触らない
(特にネズミや野犬・キツネを含むイヌ科の動物)
ワンちゃんを放し飼いにしない。排泄物は適切に処理する。
沢や川の生水は飲まない。ワンちゃんにも飲ませない。
靴底の泥をよく落とす。
しっかり手洗いをする。
山菜や野菜はよく洗う。
(愛知県のHP参照http://www.pref.aichi.jp/soshiki/kenkotaisaku/0000071035.html)
アウトドア等へお出かけの多いワンちゃんと飼い主様には
基本的な事ですね。
ワンちゃん自身はエキノコックスに万が一感染しても症状が
軽い場合が多く、駆虫薬もあります
発症までの潜伏期間も1ヶ月で、虫体の多くは3~4ヶ月で
自然排泄されます。
(ただし、再感染があれば感染状態が持続します。)
人は感染した犬やキツネ等イヌ科の動物の糞便に汚染された
食物や水の偶発的な摂取により感染します。
人では発症するまでに5~10年の潜伏期間を要し、発症すると
症状も重篤で治療も困難です。
(人から人への感染はありません。)
ご家族の一員であるワンちゃんとのお出かけはとても楽しいもの
感染確認のあった南知多地域もこれからのシーズンは特に魅力的な場所です
感染症を過度に恐れる必要はありませんが、きちんと知識を持って
対策することは必要です。
厚生労働省HPhttp://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/pdf/02-06.pdf
エキノコックス症は、ワンちゃんに対しては予防薬があります
フィラリアも同時に予防できるチュアブルタイプ(お肉タイプ)の
予防薬です。
今は春休みでお花見シーズン
お出かけする機会も多い季節です
南知多地域に行く機会のあるワンちゃんは、エキノコックスも
予防できるタイプのお薬を与えるのも良いでしょう
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