・・・私に出来る事は心もとなく・・・

タラー何を取り戻したいかを書きますタラー

令和2年7月28日に書いたブログです。

特定失踪者

・・・拉致被害者の方と同じなのに・・・

 

 ここで、帰国された皆さんと帰って来なかった家族のお名前を書く事は控えますが。

本当に静かに暮らして頂きたいと思いつつ・・・あの日の私がどう思ったか今回書く事をお許しください。

 

 拉致された人生の日々は私には想像すら出来ません。

ただ、残されたご家族の苦悩の断片を垣間見ただけですが‥・

 5名の皆さまがタラップから降りていらした時、どれほど長い歳月がたとうが

父親そっくりのあの方、母親そっくりのあの方が

名前を言わなくても、間違いなく子供らが親元へ帰ってきたと実感出来る場面でした。

 

ひとりの母親が__

命の期限が迫りつつ有るなかベットに体を持たれながら、夫の持つ家庭用ビデオカメラに向かい息子の名を呼び待って居ると必ず連れ帰ると弱弱しくも必死に語りかけて居た。

此のレンズの向こうの帰って来た息子に語りかけているうちに、体を起き上がらせレンズに近寄り呼ぶ息子の名前、それを夫はどんな思いで妻の顔を撮ったのかと・・・そして帰って来た息子はすでに居ない母の映像を声を顔をどんな思いで見たのかと思う。

 

その人の部屋は、スヌーピーの(ミッキーマウスだったかもしれません)セーターが歳月と共に朽ち果て彼が居なくなった日そのままに埃に覆われていた。

親の気持ちが痛いほど解る光景だ、掃除をしたら・息子が掛けたハンガーひとつ・本を置き直しただけであの子の触っていた物とは違う部屋になる、洗濯をしてしまったらあの子の匂いも居た形跡すらも消えて無く成ってしまう恐怖が有ったのではないか。

 

もう一人の母は__

探して探して探しても見つからず、そんな筈はないと思いながらも、生きている証明の為テトラポットに長い棒差し入れ其処には居ない事を皆さんと確認する。

海に差し入れるたび、万が一にも手ごたえが有ったらどうしようと・・・海に棒を差し入れる度ごとに自分の体にナイフを繰り返し突き立た・・思いだったでしょう。

 

また一人の母は__

一般人がテレビに出るという事は、とても勇気のいる事です。どれほど手を尽くしも見つからず20年経って届いた知らせが拉致され生きている。

しかし、名前を公表したら無かった事と消し去られる危険があると・・・どちらを決心しようと危険な決断で有る。夫婦の思いは血液が沸騰し己が身が爆発しそうであったろうと・・・。

 

妻たちの涙を流し続ける顔を見続けた夫たちは、シッカリせねばと・・・男はこんな時どんな思いで居たのでしょう。泣いている妻を抱き寄せ天を見「何故だ」と無力感と戦い、子を奪われた親は泣くだけではすまない連れ戻さなければと・・・・・・・・・・

 

タラップで人混みの中、

 首をグッと伸ばし視線を左右に一人一人の顔を見つめ、  

ただ一人瞳の中に・・母を探す、心細げな娘が居ました。

探してあげたいです この子の母親を・・・

 

 

     古川了子さん・・昭和48年1973年7月7日・・18歳・・特定失踪す・・

                                                あね・・手を尽くし懸命に探し続けています。

 

 

ただの一つの間違いすら許されないからと、特定失踪者は拉致認定をされないのでしょうか。

何処に違いが有るのでしょう。

拉致された方の長い年月は取り返せませんが親にその子を抱かせて頬の温もりを感じて欲しい、拉致された方々の子が孫が此の国で安穏に暮らせるようにしたいです。

 

・・・議員で有るならば最低限胸にブルーリボンを付けている方を国会議員と呼びたい・・・

 

国会を開くのであれば、

子供たち取り返す準備を・・

帰って来た時に仕事通常の生活にスムーズに戻れる準備を・・

選挙をするのであれば、拉致を理解し何をすべきか

どんな法整備が必要か解って居る有能な方を求めます。

 

 今も首をグッと伸ばし肉親を探し続ける家族が、特定失踪者の人数の何倍もの家族が待って居ます。

 

益田ひろみさん・・昭和48年1973年3月・・20歳・・特定失踪す・・

間に合わなかった母・・・ご冥福をお祈り申し上げます。

老いた一般の母が冷静に一所懸命伝ようとしても、

名を呼ぶたび此れを娘が聞いていると感じると、

手の届くところに居る錯覚に陥り

名を呼ぶたび息が詰まり涙を流さぬよう堪えれば堪えるほど

息が震え肺に空気がいかず咳き込み咽、心を抑える事が出来なくなる。

取り戻すと言えないほど老い、

「此の放送を聞いたら連絡をして下さい待って居ます」・・としか言えず

せめて此の耳で、声だけでも息使いだけでも聴きたいと願う動画です。

                        一人寂しく待って居る、おかぁちゃんより。

 

 これを流す、潮風ラジオの放送が妨害電波により平壌では聞こえ無いそうです。

もっとチャンネルの割り当てを増やせば此の声が子供たちの元へ届くと信じ、今の日本の状況を伝える事が出来るよう・・・政府のラジオの枠(政府の枠は妨害が無いそうなので)も併用して毎日2時間30分ほど使わせて頂けると良いなと思いなす。

特定失踪者問題調査会のブリーリボン二つで1000円だそうです、総理のバッチは入荷待ですが他のバッチも有るので買って頂けると有難いです。

KDDIやNHKは料金を抑えて下さっているそうですが・・・(まだまだ使用料は高く)

親子兄弟の細いラジオの絆を切らない為に、どうぞ宜しくお願い致します。

 

                                       返したい家族の元へ

 

        

                   次回・・・日本の方へ   ③