均一

と聞いて団栗の背比べ.....と→思い浮かべてしまいますが、

「違うんだ。」と思う経験をつい最近映画を見て感じました。

(;゚Д゚)ワォ!楽しい国ニッポンヽ(^。^)ノ

 

・・・幽玄・・・  坂東玉三郎×鼓動

 

 内容に関しては私が書くより見て頂く方が一番だと・・書きたいけど我慢します。

ビックリしたのが最後の凄い人数のカーテンコールの時・太鼓芸能集団 鼓動・歌舞伎役者 坂東玉三郎・花柳流 舞踏家が一人一人客席に向かい『 礼 』をする。

大抵、舞台でもコンサートでもお気に入りの演者だけが光って見え 嬉しくて拍手を送る、・・・幽玄・・・は違った。

・・・玉三郎が埋没して居た訳では無い・・・

 鼓動のひとりひとりの< 礼 >の美しい事、石橋の扮装のままの坂東玉三郎の< 礼 >美しい事、やはり連獅子のままの花柳流の舞踏家の< 礼 >目が離せず、喉元に心臓が有る様な脈がト.ト.ト.ト...ト...ト...なるなか美しいだけでは無い事に気ずく。

背筋が反りかえる事無くスゥーッと伸び、頭は顎が上がる事無く正しい位置にあり、視線は泳ぐ事無く見つめ、手や足そして指先に至るまで其処に有るのが正しいと思える姿勢で、、、

 頭をぶらす事無く< 礼 >をしていた。制度として有るからでは無い「敬意と感謝」が伝わり…

「こちらの方こそと拍手の変わりに、礼をしたくなった。」映画館では出来ませんでしたが。。。

 

 個性豊かな者達の見事な・・・均一し研ぎ澄まされた・・・礼が・・・心清しく美しく有難いもので有った。

 

 それをプロデュースした坂東玉三郎さんに伊藤梅子のフェアリー ゴット ファザーの”徳の高い僧侶”で、宮中での所作や武家の妻として梅子は、人材~人財の育成の伊藤博文のバックアップの有りようを”高僧”より学ぶ、秘書官や書生若い人達の身の立つように心を配ってゆく。

人を財宝に変えるには大切な仕事を任せる事、能力や資質を見い出す目は、

西郷卿や大久保卿が、違う立場や違う藩でも見識が有り優秀な者達を人財へと育成したように.................。

 

 近代日本への道

 

黒田清隆(中村勘九郎) 榎本武揚(平 岳大)

黒田も”リチャード キンブル”張りに冤罪を囁き続けられた人だ、江藤新平の作った司法制度の中で科学的に立証しても一度ついたレッテルを剥すのは厄介で有る、酒飲みでろくでも無くても妻殺しでは無い。

黒田清隆なかりせば榎本武揚はこの世には居なかった。”中村屋”で有ればコミカルに涙が出る程人情の「じょぉぉぉぉ~」がたっぷりの黒田清隆を演じてくれるのではないか。榎本武揚の頭はいいが要領の悪そうな不器用そうな”平”との掛け合いは胸にジンと来そうだ。

明治7年大久保利通、

清国は台湾は実効支配して居ないとし責任を逃れ、日本は台湾と(えっ!じゃぁ台湾は独立国家だったんじゃん~)日本最南端の国境を確定す。

明治8年榎本武揚、

ロシアと樺太・千島交換条約を結び日本最北端の国境を確定す。

どちらも、国民の命が絶たれ主権が侵された時二度と このような事がないよう台湾にもロシアにも責任の所在を確定し責任を取らせ......

国境を確定し領土領海を守り 国の権益を守り 国民の命を守った。 

此れまでも此れからも沢山の名前が出てくる、団栗の背比べでは無い。

「近代日本」へと向かう方向がピシット同じだから其々個性豊かで”均一”が 美しく そして 有難い。

 

           

                          次回    博文 毅 堅太郎 巳代治