阿久悠が山口百恵を評して使った言葉・・・

 

 「時代と寝る」とは、・時流に乗る・流行りを作り出す・時代に愛されたという意味だけではないだろう。

時代を作り出し、個人の”史”ではなく、”歴史”のページを一枚重ねて、その地の”文化”の厚みを重ねた者達に使わる。

この章では、命を掛けた浮気をされた妻たちの心の有り様を書いてみたい。夫の本気の浮気の相手の名は.....『日本国』.....と云う。

 

 キャラクターは、、、大久保満寿子(橋本環奈)は扇千景、伊藤梅子(椎名林檎)は曽野綾子。。。

参考書籍、佐々敦之の”私を通り過ぎた政治家たち”の政治家・扇千景と共に腹をくくる力強い仲間・曽野綾子のイメージ。

’ガラスの天井がぁ’とか’女性がぁ’とか言ちゃわず、平気な顔で「あっそぅ。」と言って淡々とヤルベキ事を戦略的に出来る能力と”親から子へしっかり伝えられた口伝”の人としての強さを持った妻を演じて貰う。

二人の若いお嬢さんが今、凄い俳優の演づる技を近くで覗けたら80過ぎても見たいを思う役者になるかもしれない。

なので、大久保の母を桃井かおりに演じて欲しい。

昔、桃井と蟹江敬三がドラマで桃井がペディキュアを塗って居て蟹江が隣でストレッチをしながら何気ない会話をしていた。

その場の空気感が素敵で男と女は"ドキドキする関係"から”たわいもない会話”を出来る関係だと自身の居場所が心地が良く成ると思えたシーンでした。

大切な台詞を言う女優ではなく、劇中でも何気ない普段を体で表現し話せる人が桃井だと思うので。。。

女優を美しく見せる俳優は結構いるが蟹江は、その人間くささを含め引き出し*良い女に輝かせる*俳優だった。

この夢想ドラマの俳優もこうかなとキャスティングを頭の中でしてみた(^。^)y-.。o○

 

 『日本史上最高の英雄 大久保利通』の著者は大久保を孤高で有る事を恐れない孤独に強い男と評している、そんな男と寄り添った人は面白い。

 

明治7年2月佐賀の乱.......

 

 現代、法曹界の父と呼ばれる江藤新平との戦いが始った。明治の政界に措いて、リアリストとコミニュストのせめぎ合い、大久保と江藤はお互いリアリストで有った。どちらも時代に大切な人間であるのも関わらず神が僅かに見方をしたのは大久保利通であった。

 

    論的思考を存分にぶつけ合う二人、

 100!大久保の意見も想いも承知はしている・・・がそれでもなお法を公正に執行しなければならない、未来の民主主義国家作る為・それが後世に残すべき近代日本の秩序で有る。

 100!江藤の意見も想いも承知している・・・が明治政府の現状は、江戸から続く殿さま達の政府の権益が色濃く残り旧政府利権とは別に、もう一つ政府を創って居る最中ふたつの大きな政府が有る中、

未来の民主主義国家を作る為・国民の命を守り政府主導の経済から経済成長が出来る民間を育成をする為、力技が必要な時期で有り山形も井上も必要なのだ。

 

(世界一わかりやすい 日本憲政史 明治自由民権激闘編&検証 検察庁近現代 倉山満著) 

(経済で読み解く 日本史 室町・戦国時代 上念司著.....現在は室町に放り出された感覚なので....)

 

立て板に水の如くにあふれ出る・理論・正論・議論の言葉の嵐の中、「ぐう”お”ぉぉぉ~」と・顎を引き・目を剥き出し・口を四角く大きく開け、胡粉を塗り重ねたように艶やかで白い、般若の形相に変わってゆく二人。

 現代で有れば*並び立つ事*が出来るであろうに。民主主義国家で普通選挙がある今を、ふたりに150年後の日本は胸を張って見せられるだろうか、褒めて貰えるようにメンテナンスが必要な時期に来ているようだ。

 

佐賀討伐に向かう前夜

 

 夜中ひとり御勝手に立ち、白湯を飲もうとしている満寿子。

そこへ油浮きした顔で首を回しながら溜息をつき笑顔で利通が入って満寿子の側に寄る。「お戻りなさいもんせ。」と顔を見合わせる。

「茶ずけと沢庵が食べたい」と利通の声に「胃が又痛く成るから駄目です」と言い、冷ご飯を粥にし良く漬かった梅干しをだす満寿子。

・・・・・結構容赦がない(≧◇≦)満寿子・・・・・

 

海外の政府首脳や高官、日本国の政治家や経済人との会合を大久保の洋館で開く時(長屋に呼ぶ訳にはいかんしね)、社交親善だけでなく補佐官としても頼れる存在で、彼女が「明日は天気かも」と自信満々に言うと例え雨模様で有っても何だか”心が晴れやかになる”彼には良い胃薬代わりなのかもしれない。

 

 闘争心剥き出しで江藤の元に向かう心中に、綺麗事だけで何も生み出さない者達とは違う、江藤には有能さと清廉があるのを十二分に解っていながら討つと決めた利通の心が、胃を鋭い短刀でスッパット切ったように血が滲んでいたのではないか。

 

周りが敵だらけでも「だから何!」と可愛い顏で言い放ち人脈作りに助力し、懐かしい薩摩に居る安心感を与えてくれる満寿子、利通には大事な味方の一人であったろう。

 

「日本国の未来を見据えて戦う男たち」の側に居るのは、疲れる。

どんな人と浮気されるより怒る訳にもいかず、自身の性質を保つ気疲れが半端ない・・・彼を思うと誇りでもあるが、厄介な!人に惚れたんで諦めるよりしょうがないと、両手で両ひざを掴み前のめりに成り・・・深く・深く・深呼吸をする。

 

           ※注意・・・浮気推進派では有りません。「息子より孫の母が大事とおもちゃう」・・・字余りby姑

 

                                         次回  紀尾井坂