♡おことわり あくまで 夢想です♡(聞きてぇと云う願望)

 

”身も心も” だけのアルバムを作る。

 

第五章 なぜ西郷隆盛を殺したのか

 223ページ~224ページ

内戦は終わった。

から始まる9行は大久保利通の動揺と絶望や甘えが、映像となり鮮明に見える。

大久保利通いや男・・・が悲しいのは、

気が済むまでそこで蹲り泣いてはいない、立ち上がり自身のやるべき仕事に向かって行ったから余計に悲しみが増幅される。

 

 アルバムの一曲めの”身も心も”は・・・・

ドラムは叩き方のテクニックなのだろうけど、ダウンタウンブギウギバンド”夜霧のブルース”の時の足を重く引きずるようなネッパるような叩き方の”身も心も”が聞きたい。

 

信じられないと動揺した時、信じないと頭を抱えた時、嘘だと熱情が沸き上がり心が焼け落ちそうな時、心がブラックアウトして胎児のように丸まり泣きじゃくった時。

 

”身も心も”が流れ、力が入らず重い体を何とか手で押し上げ、起き上がらせ立ち上がり、股関節から何とか上半身を全部使い膝を一歩前に振り出し、前かがみの姿勢でバランスを取る為にズボンのポケットに手を突っ込み、足の裏に力が入らず畳みのヘリにすら躓きながら袖で涙を拭き上げ歩き出し。

一所懸命 息を吸い震える息を吐き出し、顎をあげ何とか前を向き会議に向かう。

こういう男たちが創った近代日本・・・

 

アカペラの”身も心も”

今の成熟した声の宇崎竜童と云うより85歳位になった宇崎竜童。

声も弱弱しく擦れ、もしかしたら音程も少し危うく、その声の宇崎竜童!そのままで50人でも5万人でも誰もが「一言も一音すら」聞き逃さないよう息を殺し瞼を閉じ聞く、円熟極まった宇崎竜童の唄。

 

この唄が流れたら、父さんのあぐらの中で眠り、ごつごつした煙草と酒の匂いがする背中に”せたろう”て貰い、日向の匂いのする布団に連れて行って貰った子供の頃のように少しでも‘安らかに眠れる‘のではないかと思った。

 

どんな場所で息を引き取ったとしても・・・

 

    日本史上最高の英雄(ヒーロー)大久保利通          著者 倉山満    徳間書店

 

  こんな風に私は想像した、人によってきっと・見える映像・流れる唄が違う、それはどんな感じになるんだろう。   

                                           

                        

                      次回 私は、大久保利通の印象がこの本で変わったのか。。。。(●´ω`●)