兵庫県の大体中央部

粟生(あお)~北条町を走る北条鉄道が好きだ

これまでにも何度か 行っている 

  

 

 

北条鉄道のHPには 

各駅からのハイキングコースが

豊富にリンク付けされている

その中の一つ 

コースNo.1 高松山ふれあいの森散策コース

へ行ってきた

 

説明やマップはとても分かりやすい

書いてあるとおり進んでいくと 

迷うことなく熊野神社に到着した

 

 

 

 

 

3つ並ぶ社のうち 一番左の社の横に

高松山頂上へと続く

遊歩道の入口がある

 


 

 

しばらく行くと

東屋のような休憩所

高台で 街が見下せる

街を見下ろす立ち位置で 振り向くと

少し上に こんな扉が

 

 

 

防護柵で山と人間界が仕切られている

動物対策だろうか

何? 鹿?

鹿なら怖くない

もしかして・・・ 熊?

・・・ あまり考えないことにしよう

この扉から中に入り

登っていく

 

 

 

 

ところでこの高松山

標高がいったいどれくらいなのか

どこにも情報がない

先ほどのリンク コースマップでは

この山への登山も含め 

北条町駅からの往復に要する時間は

トータル1時間10分 

さくっと行って帰って来られる所要時間だ

よってさほど高くないお山と推測

 

遊歩道は道幅も広く 階段もない

落ち葉のふかふかを心地よく歩いていく

 

と思いきや 勾配が結構きつい

人があまり来ないのか 朽ちた太めの枝が

ゴロゴロと落ちていて 

よけながら 歩く

ずるッとすべらないよう こけッとつまずかないよう

集中して歩を進める

決してルンルン気分では 登れない

 

曽爾高原散策など

何度も経験済みなのだ

コース上の所要時間は

あくまで目安

簡単そうに見えるルートにも落とし穴がある

感じ方は人それぞれだ ということを

 

扉から頂上まで

カメラの記録によれば20分ほどだったのに

かれこれ1時間近く登ったくらいの感覚

少し息も切れていた

 

そして頂上は一体どこなのか

特に何の標識もない

 

 

 

 

でもこの木の赤 と下のは三角点?

まあ、これ以上登る道はないから

ここが頂上なのでしょう

 

 

 

ベンチがあって

先ほどの東屋休憩所より

当たり前だが 街が小さい

おにぎりが とてもおいしかった

 

人がいない

久しぶりに 人間社会から 完全離脱

人工物のない 自然オンリーの山の中で 

風 葉音 虫

本物 真実の世界

 

しばらく佇み 下山する

木に 赤字で

「栗田 ↓」 とあるのを発見

栗田 とは下界の街の名前 マップにも交差点の名前として書いてある

今きた道を引き返してもいいけれど 

赤い文字のところから下りれば

マップにあるように 一周して登山開始の熊野神社に

戻って来られる はず

同じ道はおもしろくない

「栗田 ↓」 のところから下山しよう

 

下り始めてすぐ

道が分岐 えっ? 分岐?

山中で選択判断が迫られるほど 

スリリングなものはない(は少々言い過ぎかな)

右下に伸びていく道もあれば

そのまま直進もできるみたい

直進する道の先には

木に赤い印がついている

ということは 直進が正解か?

しかし 右下へとつづく道は幅も広く

登山の際歩いてきた遊歩道のようだ

 

しばし 悩む

 

一旦赤い印のある直進方向へ進む

行き止まりではないようだが

木が密に茂り 進みにくそう

田中陽希氏の番組で見た「薮漕ぎ」を

しなくてはいけないくらいの険しさ

街からのお気楽登山っぽいハイキングコースに

果たして薮漕ぎが必要なルートがあるだろうか

マップをみても下り始めた後 右折している

 

ふむ・・・

 

マップのコースで右に折れていることを信じ

右下に続く 幅の広い 下りやすそうな方の道を

選ぶことにした

 

下りの勾配も要注意

ベンチが点在 ということは こっちでOK?

 

そして下山開始から約20分後

こんなものが見えてきた

 

 

 

また、扉 である。

登る際にくぐったものとは

また別の扉

開けて外へ出ると

なんと 熊野神社の

今度は一番右(だったと思う)の社側に

出た

 

ホッ 先ほどの選択はあっていた

ということだ

では もう一つの直進ルート側の木にあった

赤い印は何だったのだろう・・

あちらへ進んでも 下山できたのだろうか

なんともまぎらわしい

正解か確かめる冒険をする気はないが

未だに気になっている

 

低山とはいえ なめてはいかん

無事下山できたからこそ言えることだが

少々のスリル感もあり 注意力も必要で

神社に戻ってきたときには

清々しい達成感に 私の心は包まれていた

いい空気も吸えたし

鹿や熊にはお目にかからなかったが

バッタやカマキリ、トカゲに会えた

 

 

北条町駅から北条鉄道に乗車

帰途に着く

 

 

このまま粟生まで行くのはもったいない

法華口駅で途中下車

駅舎の中にあるパン屋さん モンファボリ

ここのパンは ほんとにおいしい

待合室のテーブルには

パッチワークのテーブルセンター

そして手編みのチェアクッション

地元の方の この駅への愛情が

ひしひしと伝わってくる

次の電車が来るまでの1時間

のどかで あたたかい時間を過ごせるのだ

だから何度でも 行きたくなる

 

北条鉄道 ずっとずっと

なくならないでね