思い立ったが吉日

という言葉が大好きだ

 

思い立って どうするか

私の場合 旅に出ることが多い

 

今回は 

奈良県橿原市

まほろばキッチン へ行ってきた

全国最大級 農産物直売所  

これも、旅である

 

時間と行き方を調べるところから

旅は始まる

調べ始めたとたん 心が一気に 踊り出す

日常に楽しみを見出せない

贅沢病

 

近鉄大和八木駅から 奈良交通バスで

八木耳成循環

74系統(内回り)は10分 

73系統(外回り)なら20分

徒歩だと 

東隣の耳成(みみなし)駅から

15分北上 で辿り着く

 

 

 

近鉄大和八木駅 北口 

新賀町方面バスのりばから 73・74系統は発車する

八木駅は要所駅だが

意外とさびれていた

 

 

 

バス停「常盤町東」下車

徒歩2分

まほろばキッチン 着

 

 

開店時間の10時直後に入店

すでにたくさんの人

どんどん売れてゆく

 

 

いちじく、刀根柿、かぼちゃ・・

秋が旬の野菜や果物たち

奈良県産で きたあかり(じゃがいも)が

出ていたのがおもしろかった 育つんや

当帰葉 という野菜(薬草)がほしかったが

春とのことだった

 

 

なす一つとってみても 

多くの生産者さん作のなすたちが 

棚一列 すべてを埋め尽くしている

一体どれを選べばいいのか

「無農薬で育てました」など 

農家さんのメッセージが 袋に書かれているものもある

無農薬、化学肥料使わず、有機、オーガニック

この種の文言には弱い

だが、以前書いた ことがあるように

自分の中で 消化しきれていない部分もある

自分で農業をする根性、気力、体力、知恵がない以上

人様がつくったものを 買わせていただくしかない

信じるしかない

あまり考えないことにする しかない

 

 

直売所というと 

そのときどきで収穫されるお野菜や果物が中心で

お肉やお魚など ほかの食材も欲しい場合は 

別にスーパーにも寄らなくては 

というパターンがあるけれど

(まほろばキッチンの西隣にも スーパーはあった)

さすが日本最大級だけあって 

こちらには 生のお肉、鮮魚、パン、お惣菜、手作り弁当

お醤油、お味噌、お米、おとうふなど 

オールマイティに、何でもそろう 

 

 

月ヶ瀬産をはじめとする茶葉

葛粉 茶粥 めはりずし 

吉野杉の加工品

奈良県の直売所に来たのだな と実感する

大分で有名な柚子胡椒も、奈良県産のものがあった

じっくり見ていくと 発見満載だ  

 

直売所や道の駅は 

その土地ならではの特産が豊富 

物流費を考えると ほかで買うよりおそらく価格も安い

都道府県をまたぎ わざわざ足を運ぶことの楽しみ・意義が

ここにある

 

 

 

購入したものたち

★芋ぼたもち(里芋があんに練りこんである 甘さ控えめで素朴な味!)

★レトルト茶がゆ、★黒ニンニク、★大根の葉、

★プチトマト、★よもぎ風呂茶、★大和茶

 

 

★ヤーコン(生のままうすくスライス。オリーブオイルをかけてシャリシャリと)

★オカワカメ(お味噌汁に。最後に入れてOK。茎もかたくないです)

★「深吉野よもぎ加工組合」のよもぎ茶ティーバッグ

(2.5g×30袋 税込630円)は

苦みが少なくとてもおいしい! 

夏でもあたたかいお湯を注いで飲むと

ホッと落ち着きました 

 

 

そして

 

片上醤油 のたまり醤油

ウー・ウェンさんが 

著書『料理の意味とその手立て』で紹介されていて

ほしいと思っていたら

まほろばキッチンに あった!

200ml 税込648円 

野菜をお安く買えた分、こちらは少々奮発

奈良県には 醤油醸造会社が多いみたい

 

 

 

日本最大級規模の店内を じっくり2周 

レジに向かうまでに 2時間が経っていた

フードコートや観光案内所も隣接し

うまいこと 休憩できるようになっている

 

 

新鮮な野菜たちのパワーを浴び

元気になれた

店員さんや観光案内所・おそうじのおばさまも

みなさん感じがよく

カートを推して通路を行き交う人が多い中

お互いが譲り合いながら 気持ちよく売り場を進むこともでき

イコール奈良県の人はみんないい人! と思ってしまった

単純か。

 

 

さて

大和八木駅へ戻ろう

 

 

「常盤町東」のバス停は 外回り、内回りで

同じ大和八木駅へ向かうにも

道を挟んでバス停の場所が異なる

一つ隣「橿原総合庁舎」は どちらも同じバス停

帰りは橿原総合庁舎前から乗ろうか・・

 

ここでまた、思い立つ

 

行きと同じバスで戻るのはおもしろくない

今度は徒歩バージョン

耳成駅まで歩いてみよう 15分なら楽勝だ

 

まほろばキッチン正面を背に

「常盤町」交差点をひたすら南下

 

 

こんな道を歩いていく

 

 

念のため 

向こうからやってきた女性に

行き方を確認する

 

「まっすぐ行くと どんつきにあたるので

そこを右折 しばらく行くと 再びどんつきがあるので

そこを左折 あとはまっすぐ行けば 耳成駅ですよ」

 

女性が「どんつき」て・・

少々違和感を覚えるのは 

私だけだろうか

 

で、 教えてもらった通り

「どんつき」を2回曲がったら

無事に耳成駅に着きました!

 

 

 

 

見知らぬ土地の 駅のベンチで 

電車が来るまで

ひと休み こういう時間も旅の醍醐味

 

 

公衆電話を前に

アナログ時代の 古き良き時代に 思いを馳せる

使い方 ちゃんと知ってるで

 

 

 

大和八木駅に戻り

次はどこへ行ったか

 

 

 

飛鳥駅である

大和八木駅から わずか15分だが

耳成駅からは

大和八木駅・橿原神宮前にて

計2回 乗り換えが必要

ちなみに橿原神宮はパス

神話の世界には どうしても興味が湧かない

現実主義過ぎるかな 

 

そして行った先は

 

 

 

「あすか夢販売所」

やはり直売所である

 

明日香村(飛鳥)は 

高松塚古墳ほか 歴史上の名所もあり

じっくり周遊する価値があることは

重々承知しているが

今の気候、そして年齢もあるのか

14時前に着いたとは言え

まほろばキッチン堪能のあと

さらに明日香村を散策する体力・気力は ない

サイクリングステーションもあったが

借りる体力・気力 はない

よって 駅前の直売所 というわけである

 

結論から言うと 私の場合

もし道の駅だけに行くならば

まほろばキッチンで 十分であった

同じ奈良県だから 特産品が似通っているのは

当然ね

 

 

物価高騰が 今後も続くであろう昨今

必要ないなら なるべく買わない 

という意識は 自然とはたらく

そんな中でも、スーパー同様 

道の駅・農産物直売所は

客足が途絶えることはないだろう

ケーキは我慢できても

野菜や果物は 

基本かつ必要不可欠な「食」の部分 

なのだから

そうした「食」のために出かけるならば

多少交通費がかかっても 

旅気分も味わえるし

私の中では よしと思えるのである

 

まほろばキッチン

季節を変えて また行こう

 

 

p.s.

 

 

まほろばキッチンは

生花コーナーも充実している

 

 

街中のお花屋さんではなかなか見かけない

野草のようなお花たち

この一束で 200円

 

 

このコスモスは

120円 今どきあり得ない

価格です

 

 

 

帰りの近鉄電車

前に座っていた女性に 声をかけられた

「突然すみません そのお花・・

とてもきれいですね・・

もしよかったら どちらで購入されたか 

教えていただけませんか

お花屋さん どこへ行っても

同じようなものが多くて・・

特に紫のお花 珍しいですよね」

 

生け花をたしなまれているそうだ

きっと お花に関しては

いつもアンテナを 張られていることだろう

なんだかとても うれしかった