日が沈んだ後

近所のスーパーへ

徒歩で買い物に出かけた

 

歩いている最中

行き交う人間、自動車が

すべて消え去り

たったひとり

 

つまり 静寂の中

自分だけが歩いている

 

そんな瞬間が

ごくごくたまに 訪れる

 

そんな瞬間は

絶対に 逃さない

 

立ち止まり

目をつむり

深呼吸をし

 

人工物を取っ払った

原始からこの地に続く空気 空 風

を 最大限 

身体に 心に 浸みわたらせる

 

今、足で踏んでいる地面のコンクリートは

剥がし、掘り下げれば 

土 つまり自然の大地に辿り着く

太古の時代 この地に 住宅街などあるはずもなく

大地から木が生え 

自然そのものの土地だったことだろう

その頃から変わらずここに存在する 空気、風、空

そこのところに 思いを馳せる

 

縄文時代 このあたりに

人はいたのだろうか

今や コンクリートの下に隠れてしまった

この土地の土の上には 縄文人の生活が

あったのだろうか

 

今いつの時代にいるのか

分からなくなるくらい 

頭と心は 

どこかに ワープする

 

おっと 遠くから車の音が聞こえてきた

 

今回はここまで

 

何事もなかったかのように

我に返り

帰途に着く

 

ほんの近所の買い物にも

宝のような 瞬間が訪れる

 

訪れたときは

絶対に

逃さない

 

 

 

 

マトリカリア & オンシジウム

 

最後まで お水 替え続けるよ

 

 

 

 

 

 

こちらは

芽生える

新たな息吹

 

 

命は いつも

動いている