今年4月から，雨が降らない限りほぼ毎日40~50分程度できるだけ散歩をしています。おかげさまで，足腰がかなり強くなったような気がします。
途中で，毎日変化する空の雲，緑の山々を見るのが楽しみです。この頃は稲刈りが済んだ後の田んぼに数匹の白さぎや，川にはカモが時には30匹前後泳いでいる姿が見られます。こちらではそれほど珍しくはありませんが，雄々しく噴火する桜島を時々見ることができます。
散歩や花づくりなど，老後に毎日することがあるのはいいことだと思います。今回は，スタンダード仕立てについて紹介します。
◆平坦な花壇に変化をつける
平坦な花壇に高低差を表現すると，より変化に富んだ魅力的な花壇になります。
色々な品目がスタンダード仕立てにできますが，ここでは自宅で実践しているランタナとチェリーセージのスタンダード仕立てについて紹介します。レウコフィルムについても，仕立てを始めました。
◆ランタナ
コバノランタナ 白
スーパーランタナ サニーイエロー
スーパーランタナ レインボーオレンジ
2年前から，紫色のコバノランタナで開始しましたが，目下白，黄，赤などでもスタンダード仕立てを始めました。
★挿し芽苗から仕立てる方法
コバノランタナ 紫
日中の温度が20度を超えるようになったら，挿し芽苗を作って，支柱のまわりに３~4本程度まとめて植えます。支柱は長さ150㌢，直径２㌢程度のイボ竹を，地上部を１㍍残してぐらつかないようしっかり埋め込みます。
草丈が30㌢程度伸び始めら，先端から3分の２程度は残して，下部の脇芽と葉は全部欠きます。以降草丈が伸びるに従って，上部から20㌢より下の部分の脇芽と葉は全て欠いていきます。草丈が支柱の高さまで達したら，芯を止めます。
伸び過ぎた枝が目立ち，草姿がくずれたら，全体を半円形状に刈り込み，形をそろえます。秋(11月上旬頃)に開花が終わり，生育が止まった時には次項の★台風対策と同様に最終の剪定をします。
★台風対策
倒伏しないように，台風の襲来が確定したら，全体を半円形状（半径25~30㌢程度）に短く刈り込み，風の影響を少なくします。剪定後，25日程度で再び開花します。
★購入した開花鉢苗から仕立てる方法
1年目は植え付けした場所で，大きくし開花を楽しみます。黄色の長い枝の株（コバノランタナの黄），春に購入した苗を花壇に植え，成長した株を秋に掘り起こしたものです。
10月上旬に，株の中心近くに上記と同じ支柱を立て，よく伸びた枝を３~4本支柱にくくりつけます。残りは，切り捨てます。残した枝は，上部20㌢を残して，下の部分の脇芽と葉は全て欠き落とします。以降草丈が伸びたら，上記と同様の処理をします。
写真手前の2鉢（コバノランタナ紫とスーパーランタナ・レインボーオレンジ）は，購入が遅れたので，鉢で仕立てています。３鉢とも来年春には，庭に植付ける予定です。
★花壇での栽培
コバノランタナ 白
購入した開花苗を花壇（自作の円筒花壇，直径㌢，高さ㌢）に植えて開花が終了する頃に，３~4本支柱（長さ1.5㍍，直径2㌢，埋め込み深さ50㌢）に誘引します。
根が太く伸びると，植え付けが困難になります。そこで，あらかじめ，７号鉢を６つ埋め込んで，そこに苗を植えます。初年度はまだ根がそれほど張っておらず土が柔らかいので，その他の場所にも植付けています。
以前に咲いた矮性のリナリア
植えた苗は矮性のリナリアで，2㌢角のセル苗を省力化のためそのまま植えています。
根がしっかり絡んでいれば，セル苗は非常に活着がいいです。
◆チェリーセージ
★購入した開花苗から仕立てる方法
写真下はスーパーランタナ トロピカルサンセット
挿し芽苗からの方法は実施していません。3.5鉢の高さ50㌢程度の購入開花苗を利用しました。支柱の規格についてはランタナと同様ですが，枝が真っすぐに高く伸び，垂れ下らないので地表の高さを80㌢にしました。ランタナと違い枝がまばらに出るので，上部40㌢を残し，以下の枝は全て除去しました。下枝は，横に大きく伸び，強風で裂けやすいので，早めに除去します。
★剪定の方法
伸び過ぎた枝が目立ち，草姿がくずれたら，全体を半円形状(半径20㌢程度)にランタナより短く刈り込み，形をそろえます。秋(11月)に開花が終わり，生育が止まった時には次項の★台風対策と同様に最終の剪定をします。
★台風対策
倒伏と枝裂けがないように，台風の襲来が確定したら，全体を半円形状（半径20㌢程度）にランタナより短く刈り込み，風の影響を少なくします。剪定後，25日程度で再び開花します。