「St. Michael」は「サン・ミッシェル大聖堂」とも書くようで。


「St.」はサン、セント、ザンクト、など
「Michael」はミッシェル、ミカエル、ミヒャエル、など
ま、いろいろ何でもアリなのだけれど、日本語は現地語の発音に忠実なカタカナ表記をしていると思う。オリジナルへの敬意なのかな。

聖ミッシェル大聖堂は、ローマカトリック大聖堂。
ロマネスク様式(主に地下部分)の上にゴシック様式を乗せた、という形だそう。外観は明らかにゴシック。


壮大…青天が相まって、ますますよい感じ。
この入口の高さは69m。
大聖堂自体は長さ110m、幅60m弱、といった大きさ。



面積としてはそう大きくないらしいけれど、いやいや一つ一つの作りや装飾が丁寧で、
雰囲気的な大きさとしてはかなりのものを感じる。(のは私だけか?)

 

13世紀初め頃から300年近くかけて建てられたこの大聖堂は、1516年カール5世の戴冠式、1926年ベルギー王レオポルド3世の結婚式、1999年フィリップ皇太子(現国王)の結婚式、などなど、政治的、宗教的、そして文化的な催しが行われている。


とにかくステンドグラスがあちこちに。
これで字が読めなくとも聖書のストーリーが追える。
そして柱には十二使徒。



ステンドグラスは1つ1つがかなり大きく、
合計1200個ほどあるんだそう(!)
そして最も古いものは16世紀作。



他で見たことない、ちょっと艶めかしい石造りの。


正面と左右両側で、それぞれの色がある。


 

 

 

こちらはまた形の違った梁天井。


ちなみにゴシック様式では、フライングバットレスと呼ばれる、外壁を支えるアーチ状の飛梁が外側にあり、そのおかげで高い位置に大きな窓やステンドグラスを作り、支えることができるようになったのだそう。


この場所で聖歌隊などの合唱を聴けたら、その声はこの荘厳な石造りの大聖堂内にさぞかし美しく響き渡るんだろう…と思ったら。

…いた。練習していた。
昔、合唱団のコンサートを教会で何度かしたことがあり、この響きが懐かしくもあり。いやレベルは段違いですが。聞き入ることしばし…
動画UPできないので音をお伝えできないのが残念。


広い空間に響き渡る声。まるでお風呂で歌っているかのよう…(いや違う)

そして、音色がとても素敵なことで有名なオルガン。


ここのオルガンは、祭壇正面反対(入口)側ではなく、
祭壇に向かって左側にある。

 

このオルガンの音などを聴けたら、その音はこの荘厳な石造りの大聖堂内にさぞかし美しく響き渡るんだろう…と思ったら。

…ミサが始まる時間になり、このオルガンが鳴り始めた。
音、ステキすぎる…!
観覧席というか閲覧席、そういった、洗礼をここで受けていなくても座っていてもいいという席が後ろの方にあるので、そこで静かに参加することにした。


そのギリギリ前まで大聖堂見学を堪能する。






さて、帰りの電車の時間が迫ってきたので、ちょうどいいタイミングで終わったミサの余韻に浸る間はなく、外に出る。


大聖堂前の小さな公園。
こういうオープンスペース、いいなぁ。

ここから5分ほどの中央駅から帰りの電車に乗るわけだが、

そのわずか5分の道で、迷った… うそ~ん (T_T)
残り15分、駅前のスーパーで乗車前に水を買いたい…間に合うのか、私?

というわけでここからは帰り道。
が、その前に王宮へ行っていたので、ここから時間を遡って、王宮へw

(続く)