あまりにもゴリさんに似ているので、
目が離せないんです。
膵臓がんに対して、
選んだ選択肢は真逆です。
ノリさんは『６２歳まで生きたから十分。』
無治療で延命はしない道を選択。
死ぬまでにやりたいリストを作って、
娘を巻き込んで実行していく。
そのドタバタの中で、
娘の結婚も含まれている。
大袈裟なノリさんの演技とセリフ回しに、
ちょっと不快になったり､､､
娘には知られたくなくて、
ビデオに撮ってこっそり見ています
見なきゃ良いんだけど、
見ていると【味見して、毒に当たる感覚に似ています。】
顔がここまで似ているからなのかな
ドラマの中のノリさんはゴリさんとは真逆で、
私と似ている生き方を選択しています。
私が膵臓がんだったら、
きっとこのドラマの中のノリさんと同じように生きた可能性が高いです。
私のブログを読んで頂いた皆さんにはわかると思いますが、
やりことはないの
延命のための抗がん剤は本当にやるの
抗がん剤で貰った時間をどう過ごすの
このことを何回も話を重ねていました。
ドラマとは違うことは、痛みのことです。
私は私が痛みの中で生きています。
痛みがどんなことをするか
良く知っていました。
ゴリさんと話を重ねて確認して、
はじめの段階から痛みのない生き方を選択したいことを主治医に伝えていました。
ゴリさんは食べられなくなっていきましたが、
痛みに苦しむことなく穏やかに枯れるように最期を迎えました。
腹水で臨月の妊婦さんのように大きなお腹を抱えてましたが。
私達家族もそうですが、
ゴリさんもまた自分の最期をギリギリまでわからなかったと思います。
臆病で怖がりだったから、
怖がることもなく旅立って行きました。
このドラマを観ることは、
わざわざ毒を味見してるようなんです。
ピリピリ、ビリビリっと痺れて痛いけど、
どうしても目が離せないんです
ブログで出会った皆さんは、
ゴリさんと同じで膵臓がんと闘ってました。
闘わない選択肢。
まだ６２歳。
この年齢でこの選択肢があるだろうか
父1人、未婚の娘1人の家族で。
ビリビリと心が痺れて痛いけど、
目が離せないドラマ。
ゴリさんが膵臓がんになってから、
ドラマの不治の病の設定が膵臓がんがとても多いことに驚いています。
今までもそうだったのかな
寝たきりになることはあるけど、
決して死んだりしない私の病気。
全ての生物学的製剤を使い切った時に、
どんな選択をしたら良いのかといつも考えています。
痛みで気が狂った私を娘に見せたくない
乾癬性関節炎（関節症性乾癬）と、
強直性脊椎炎は共通して使える生物学的製剤の選択肢が少ないからです。
今の私の病気に対する考え方は、
完治ではなく寛解へと変わってきています。
寛解して穏やかに人間らしく生きることを楽しめるといいなと思うようになりました。
嫌なんだけど、
追い出せないのなら仲良く共存していく。
折り合いをつけて、
自分らしく生きられることを選んでいます。
本意ではなく、妥協しているから病気に縛られない生き方が気になるんです。
毒味してビリビリっと痺れても、
どうしてもここから目が離せない私がいます。