先日野良猫問題について行政の方とお話しする機会があった。
会話が進むうちにTNRを積極的に進めていくことが野良猫を増やさないためには1番重要なことなんですって、いつも通りの当たり前の話になったのだが。
その時の行政の方の一言に目が点になってしまった。
「えっ?猫を増やさないってことなんですか?ボランティアの方は猫を大事にしてるんでしょ?」って・・・。
いやいや、あなた何を言ってるのかね?って思ったんだけど。
猫のボランティアってただ猫を可愛がって守りたいでーす♡ってだけの人だと思ってたのかな。
私たちが外猫を増やさないために駆けずり回ってることを全くわかってないってこと?
猫ボラの活動を、極端に言えば「猫を愛して増やす」活動だと思ってる人がいるらしい。
でもこれってこの方だけじゃなくて、そう思ってる人が他にもいるってことかも。
猫のボランティアっていうと野良猫に餌を与えて近隣住民たちと揉めているとか
殺処分に目の色変えて抗議しているっていうイメージだけを持っている人が多いんだろうね。
餌やりさんが近隣住民と揉める時って、「猫がかわいそうだ」っていうのを前面に出し過ぎている気がする。
猫が迷惑以外のなにものでもないって思ってる人にそれを言っても、そんなの何一つ心に響くわけがない。
実際TNRしないで餌だけやってるなら尚更だ。
TNRのボランティアもみんな一括りにただの猫愛護家だと多くの人に思われてるのは由々しき問題だわ。
現状がそんななのに、いきなり地域猫なんて夢のまた夢。
その前にやるべき事がたくさんあり過ぎると思う。
少なくとも猫ボランティアと地域住民の認識レベルを揃えていかなきゃ話を進めることさえ難しいよ。
私たちはどうしても猫目線から現状を見てしまうし猫寄りな物言いになりがちだけど、時々逆の立場で考えてみるべきだなと思った。
そうすることで、どうやれば猫嫌いな人に納得のいく様に話が出来るか考えられる。
こちらの言いたいことを言う前に、しっかりと相手の言いたいことを聴いていこうと思う。
猫嫌いな人も、猫愛に溢れた人も、外猫に会わずに済む未来を望んでいる。
最終ゴールは同じ場所にあるんだから、上手く歩み寄ってやっていきたい。
TNRは一度やったらそれで終了ではありません。
きちんとTNRをして、その後の猫たちの状態を見守ってもらう。
餌を与えながら見守りと管理をしっかりしないと必ずまた猫が増えます。
だから餌やりさんたちの協力は絶対に必要です。