日本語。 | 大森華恵 オフィシャルブログ powered by ameba

日本語。

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みんなの力で、 
思い出を取り戻そう。 
 
 
文字を目にした瞬間 
心が温まった。 
 
 
 
 
誰かに訴えたい事があるとき 
 
優しい言葉を選ぶか 
尖った言葉を選ぶか。
 
 
きっと 
無関心な人を立ち止まらせるには 
後者を使う方が合理的だろう。 
しかし 
そもそも関心がある人にとってそれは時に
謗りや暴力的な印象を与えてしまう。
 
 
福島県福島市で行われるイベント
 
8・15世界同時多発フェスティバル
 
 
世界同時多発 
 
 
字面は 
世界で同じ瞬間に多数発生する 
というもの。
 
だが私は、 
このタイトルを目にした瞬間、
9・11アメリカ同時多発テロをイメージしない訳にはいかなかった。
 
 
そしてこのフェス 
アーティストが出演する一つのイベントが
 
メルトダウンFUKUSHIMA! 
 
と銘打たれている。
 
 
メルトダウンからは
炉心熔融しかイメージできない。 
何か違う意味があるのではと調べたが、
見つけることができなかった。
 
 
福島第一原発の事故後、
ホットスポットとなっている福島市で行われるこのフェスは、
開催地である福島市の住民には広く告知や情報提供されているものではないらしく、
恐らく、
県外からアーティストのファンが多数集まるものと思われる。
 
 
 
 
 
 
 
福島に深い愛があり、
世界に大きく訴えたい事があり
『裏』を読んで言葉を使ったのだと思う。
しかし、
一番慮るべき福島市の住民や原発で作業をしている方々の感情は? 
 
 
 
 
 
昨日、福島市では、
体感温度が40℃を超えた場所もあったそうだ。
そんな中、
お盆までにはなんとか…と、
汗だくで地面に降り注いだ放射性物質の除染作業をしていた作業員の方々がいらっしゃる。
 
 
 
出演アーティストはそういった人たちに胸を張って、 
メルトダウンFUKUSHIMA!やります。是非見に来てください。
と言えるだろうか。
 
 
 
たかだかタイトル。
たかだか日本語の組み合わせ。
逆にカッコイイと思わないのがおかしい。
実はとても深い。
 
 
 
そうであれば救われる。
 
 
 
 
 
ちなみに。
8・15世界同時多発フェスティバルFUKUSHIMA!のトップ画面には 
放射線の状況、地震や原発の影響、あるいは社会情勢によっては内容の大幅変更、中止もありえます。
と記載されている。 
 
 
 
どう思うか。