POTSUNEN | 大森華恵 オフィシャルブログ powered by ameba

POTSUNEN

銀河劇場にて
LIVE POTSUNEN 2011
『THE SPOT』
作・演出・出演;小林賢太郎
を観劇。

AD時代からお世話になっている美術さんが
少し前に小林さんと一緒にお仕事をされたらしく
「興味あると思う」と
チケットを取って下さった。

相方の
ラーメンズ片桐さんの芝居は一度観たことがあるが、
小林賢太郎初心者の私。
何となく
哲学的で難しいかも…
という先入観があった。


その先入観、
開演5秒で払拭。


私は今日
本物の
知的な人を目の当たりにした。


繰り出される全てに
もれっぱなしのため息と笑い。
観るもの、聞くものが全て
きちんと腑に落ちていく。
小林さんが行きたい所に
みんなが連れて行かれる。
私はまるで
絵本を読むうち
想像力がみるみる膨らみ
本の中に引き込まれるような感覚になった。



舞台には
グレーのスーツ姿の小林さん一人。

無駄な装置や美術は何一つ無く
パネルがあるだけの素舞台。

シンプルな空間に
キーとなる小道具たちが
テーマ毎に隅にぽつんと置かれる。

後にその小道具たちが一つになり
全く違う姿に変わって目に映る。


映像を使った演出もシンプルながら
物凄く活きている。
パントマイムもサラっとやる手品も落語も
とても上品で素敵で
何より面白かった。



天才なんだな。
頭の中、
どうなってるんだろう。
世の中、
どう映ってるんだろう。


一番すごいと思ったのは
少しも難しいと感じさせない所。
知的でアーティスティックなことを次々展開しているのに
全てがわかりやすく確かに伝わってくる。

優しい天才なんだな。


カーテンコールでは拍手が鳴り止まず
四度登場するという。


いやはや素晴らしかった。
帰宅後かつての作品を早速調べる。



さまぁ~ず
プロペラ犬 に次いで
大好きリストに入った。


テイスト全然違うけど…