整理してないDVDに題名を入れる為1枚づつ観ていたら

もしかして消したんやないかと心配してた番組を見つけた。

6年前のNHK「ドキュメント72時間」の年間ベスト10。

その中に私の中で、これからも忘れないであろう作品が入ってた。

消してなくて本当によかった。

 

観た後に感想を書いてた6年前の記事に、画像と文章をを足して再アップ。

かなり長いです。

 

 

ここ最近の「72時間」は、個人的に面白い、良かったなと思う作品がない。

だから、内容をあんまりというかほとんど覚えてない汗

 

録画していた先週の回百貨店 化粧品フロアの女たちを観た。

久しぶりにとても面白かった音符♪

 

撮影場所の名古屋市栄の松坂屋百貨店は、若い頃に名古屋に行くと必ず寄ってた。

お気に入りの雑貨屋さんが、南館にあったから。

化粧品売り場は別の館やったはずやから、通り過ぎるだけで買ったことないと思う。

 

化粧品は名駅にある名鉄百貨店で買ってた。

その時、フルメイクして貰ったことがあるけど、プロの腕は全然違う。

とにかく化粧持ちが凄かった、化粧崩れもせんかったすごい

 

 

撮影2日目、5月11日(金曜日)10:00。

鮮やかな薄いグリーンのスカーフを巻いた女性画商経営者の方。

40歳の時に脱サラして独立。

何十億という取引もあるらしい。

前の職場ではお客さん本意ではない会社の体質に苛立ってたんやって。

「化粧は戦闘服みたいなもの」

向こうも本気でお金を出してくださるので、

こちらも本気でそれに応じていかないとイーブンにならない。

これはなんかわかるような気がするうんうん

 

出社する前に毎日メイクをするけど、それは戦闘服ではない。

一時、義姉がカフェをやってた時期があって(兄が亡くなったので閉店した)

休みの日は手伝いに行ってたコーヒー

 

その時の化粧は、戦闘服に近いものがあったように思う。

不特定多数のお客さんと接するんで、メイクすると”よっしゃっ”と気合いが入り、

お仕事モードに突入って感じやったスイッチオン

お客さんは敵というわけではないけど、構えるよね、やっぱり。

 

ひと月振りのお出掛けという、物流の配送センターを経営する46歳女性。

ディナーの前にプロにメイクして貰うそう。

普段はノーメイクの彼女、そして今まではお化粧とは無縁の生活やったそう。

1年前は106㎏あったんやって!

一年間で40㎏のダイエットdiet

 

父親が始めたトラック100台を抱える会社を継ぐと決まった時に、

人の上に立つには自己管理が出来なくてはいけないと、頑張ったそう。

確か、アメリカやったら太った人は自己管理が出来ないと出世に差し障るようなことを

聞いた覚えがある。

 

メイクが完了、淡い上品な色合いのメイクでとても綺麗にキラキラ

 

彼女が言った。

痩せて、身だしなみを気にするようになってから、

仕事で付き合いのある廻りの男性陣の態度が変わったんやってsei

彼女の中身は全く変わってないのに、急に優しくなったんやってワハハ

で、こいつらは信用できんと思ったそうあはは

 

ここで、ナレーションのムロツヨシさんのセリフ。

 「女性たちは見られているようで、見ている。

  勉強になります。」

 

逆に女性の場合はどうなんやろ???

職場の太った男性が、痩せてイケメンになったら優しくなるんかな?

私は、頑張って痩せたからエラいねって褒めるとは思うけど、

中身はそのまんまなんやから、態度は変わらんやろなぁy’s

多分、大部分の女性は私と同じやと思うけど、どうでしょう?!

 

この方、サバサバしてて頭の回転も速そうやし、話す内容もわかりやすいから

きっといい社長になると思う。

何より、人を見る目がありそうね

 

今日のラッキーカラーのパープル系のワンピースで颯爽と去っていく後ろ姿が

カッコイイキラリン

 

3日目、5月12日(土曜日)

週一番、大勢のお客さんが押し寄せる。

 

近くでブラジルの方たちのフェスタがあり、

合間に訪れた在日ブラジル人の女性ふたりブラジル

日本に来てから、お化粧に興味を持ったそう。

廻りの日本人が綺麗にメークしてるから、思わずお化粧したくなったんやってウフフ

 

一番印象に残ったのが、86歳のお姑さんと51歳のお嫁さんの二人組。

母の日の贈り物を選びに、名古屋に出て来たそうプレゼント

一緒に暮らして30年。

共働きしていたので、お子さんふたりはお姑さんが面倒みてくれてたんやって。

お姑さんがとっても可愛らしいし、お嫁さんも笑顔が素敵キラキラ

口紅を選んでるみたい。

お嫁さんが言った言葉が面白かった。

 

 ちょっとでも若く見えるように。

 顔色悪いとね、社会に迷惑をかける。

   暗い顔をしてるとね。

 

これには、お姑さんも思わず笑ってたうふふ

こういう言葉を言えるのは、お互いに遠慮がないからなんやろね。

嫌味には全く聞こえんし。

 

お姑さんが選んだのは、少し赤が入った綺麗な桃色の口紅口紅

それをつけてもらうんやけど、鏡の前に座る時の恥じらう姿が可愛らしいハート

 

口紅を塗ってもらうお姑さんを見つめる、お嫁さんの優しい眼差し。

 

撮影してるスタッフさんたちも、鏡の中に映りこんでて、

みんな微笑みながら見つめてる。

 

本人がその口紅を気に入ったという事で、お嫁さんが購入。

口紅は長年お世話になって来た感謝の気持ちありがとう

 

今も畑で汗を流すお姑さん。

お嫁さんはその姿をずっと見てきた。

 

60年前に農家に嫁いで、話の流れからして物凄く苦労したみたい。

小姑もたくさんいて、今では考えられないような環境で、お嫁に来たらしい。

 

お嫁さんはお姑さんの事を

 「よう頑張ったよね、本当に頑張ったと思う」

 「すごいですよ、結構聞いてたら… 私はようやらんと思うもん」

 「なかなか根性あったね」

と讃えてる。

 

お姑さん

 「田舎の人なんか、みんなそういうふうだ」

化粧する時間なんか、なかった。

 

「今、一番してるかもしれないね、もしかしたらとお嫁さん。

今まだ塗っとらんよ(ファンデーションの事)」とお姑さん。

お嫁さんは間髪入れず

「美しいよ、大丈夫」

その言葉に思わず目を押さえるお姑さん。

 

廻りの人たちに挨拶して頭を下げるお姑さん。

本当に可愛らしくて、人柄の良さが滲み出てる。

お嫁さんが、お姑さんを尊敬して大切にしてるのが画面から伝わってくる。

お姑さんも、お嫁さんに全幅の信頼をおいてることがわかる。

なんか、この二人を見てると泣きそうになった。

 

最終日、5月32日(日曜日)

いつも同じリップクリームを買いに来る、82歳の男性。

 「長生きの秘訣はね、

  おしゃれ心っていうのをなくしたらいかんのですわ

  男性でも、女性でも」

うん、肝に銘じます、可愛いおばあちゃんにならなあかんなぁほんと

 

ええ回やったはなまる