2004年に放送された作品。

なんと15年も前、そんなに経ったんや。

これ、リアルタイムで観てて良かったんで覚えてた日記

もう一度観たいって思ってた作品。 you tubeでアップされてたのを久しぶりに観た。

3年位前にTVで放映されて、その時の感想に追記して再アップ。

 

 

   

 

 

リアルタイムで観た時、西島秀俊さんを物凄く久し振りにTVで観たって思った。
西島さん、事務所移籍の問題で長期間、TVにほとんど出れんかったみたい…。

 

大きいプロダクションに所属してると退所した時が大変なんやねぇホンマ

今の元SMAPの3人を見てて本当に思う。

 

相手役の蒼井優さん、今とほとんど変わってない感じ。

この手の顔はあんまり老けへんのかな?!+゜

観てて思ったんやけど、横顔が芦田愛菜ちゃんに似てる。

いや、愛菜ちゃんが優さんに似てるんやね。

 

今ではよくある過去と現在が、ある部分だけで繋がってるっていう設定やけど、

15年前のこの頃にはあまりなかったかも。

それに 「世にも奇妙な物語」 はホラーっぽいのや、後味が悪いのが多い。

こういう優しいしっとりした物語はほとんどないんで、記憶に残ったんやと思う。

 

西島さん、若い。 「あすなろ白書」 を思い出した。

今は大人の男性として、いい感じに齢を重ねたなぁって思うけど、

このドラマの時は、まだこれから心してやっていかねばっていう発展途上の俳優さん。

北野武さんに救われたんやよね、彼は。ヨカッタ

 

今、放送されてる「きのう何食べた?」のシロさん、ええわぁ

今シーズン一番楽しみなドラマです。

 

15年も経ってると、話の筋や映像を記憶の中で思い違いをしてる事が多い。

セリフはさすがに細かいとこまでは覚えてなかったけど、

大意はほとんど記憶通りやった。

短編やから覚えてて当たり前かもしれんけど、

15年というブランクがあるから

強く頭に刻み込まれてたんやわ。 自分でも驚いた。ビックリ

 

音楽もよかったし、映像もきれいやった。

これはオリジナル脚本なんやろかハテナマーク

事件とかは何も起こらず、

淡々と過去と現在に生きる35歳の主人公と17歳の少女の生活ぶりが映され、

それぞれが、3年間のタイムラグがある日記に書き入れ、交互に会話するだけ。

 

余命を知らされ弱気になった優さんに、西島さんが会いに行った病院のシーン。

ベンチでふたりが一瞬だけお互いの存在を確認した場面はせつなかった。

 

最後、蒼井優さんが登場した時には、あぁホントによかったなぁって思った。

これから、二人の物語が始まっていくんやなぁと。

気持ちのいいラストやった。ちびハート

 

でもラストは色々と解釈が分かれているそう。 以下のような。
 「そもそも3年後の時点で退院してるのだから病院にいないのは当たり前」

 というのが一般的な意見だが
 「じゃあなんでゆりえは約束の日の時点で会いに来なかったのか」

 という疑問も生まれてくる。
 

 これに関しては
 「単純に物理的な距離や彼女自身の都合によって会えなかった」
 といった感じの見方もあれば
 「本来なら彼女は既にあの時点で死んでいたはずだが、
 山岡(西島さん)の日記帳が消えたと同時に時間軸が変わり、
 そこから彼女は復活して奇跡が起きた」
 なんていう解釈もある。

 

 また、人によっては
 「実は最後の描写は現実ではなく、山岡の書いた小説のラストのオチを再現した物」
 などという意見もあったりする。

 

 

「世にも奇妙な物語」 で、こういう泣ける作品って、ほかにもあったとは思う。

だけど、思い出せないんやなぁ。はぁ

 

 

あらすじです。

 2004年、3年前に文学賞を受賞したものの、以降はヒット作もなく、
 工事現場のアルバイトをしないと食べていけない主人公、山岡貴志。
 アルバイトの帰りに、古本屋で自分のデビュー作が束になって売られているのを見つけ
 思わず買ってしまう。


 その中に古びた日記帳が紛れこんでいた。
 日記帳のその日のページを開いてみると、
 「8月31日、今日も何もいいことがなかった。」
 ピンクの文字でそう書かれていた。

 ページをめくってみると前の日も、

 そのまた前の日も同じ内容の1行だけの文が綴られていた。

 

 山岡は思わず、 8月31日のページに 「俺も同じ」 と書き加えた。
 すると、その下に

 「俺って誰ですか? 勝手に人の日記に いたずらしないでください」

 とピンクの文字が浮かび上がってきた。

 

 驚きつつも日記帳に自己紹介を書き入れると、翌日返事が書き込まれていた。

 少女は 「北嶋ゆりえ」 という17歳の少女だということが分かった。

 日記を介して、ふたりの交流が始まった。

 ゆりえが記した内容に違和感を覚えた山岡。

 それは、3年前に出版されているはずの自分の本が、

 新刊コーナーに平積みされていたという文章だった。

 日記帳の表紙を見てみるとそこには「2001年」の文字があった。

 

 日記帳は3年前のゆりえの日記帳とつながっていた。

 

 山岡が日記の中で、

 「自分には才能がない。不安で死にたくなることもある。」

 と洩らすと、ゆりえは病気で入院していることを明かす。

 ゆりえに励まされた山岡は、軽率な書き込みを謝った。

 

 山岡の中で何かが変わり始めていた。 

  ゆりえは病院の中庭にある、大きな欅の下の白いベンチが好きだった。
  ゆりえの病状が悪化し、暫く日記の交換は中断となった。


 その間に、山岡は書きかけの小説を完成させ、

 出版社に勤める友人に見せるけれども、評価されず、
 「もう書くべきことはないんじゃないのか?」
 と言われ、出版社で働くことを勧められた。

 

 岡がそのことを日記に書いたことから再開した。

 

 山岡はゆりえに 余命はあと1年ということを告げられる。 
 
ゆりえは、本当は自分も後ろ向きで何度も死んでしまいたいと思っていた

 という胸の内を明かし、最後にいい思い出ができて良かった、

 小説は諦めないでほしいと綴った。
 そんな彼女の言葉に、いたたまれなくなった山岡は日記帳に、ある約束を記す。

 

 2004年9月20日、病院の庭の欅の下の白いベンチに15時。
 
 自分にとっては明日、ゆりえにとっては3年後の明日に
 彼女のお気に入りのその場所で会おうと。  

  ”奇跡を起こすのは神様じゃない、君だ”

 

 約束の日、友人から勧められた出版社の面接の後に行くようにしていた。

 しかし、出版社側の上司の都合で遅れて面接が始まらない。
 痺れを切らした山岡は友人に謝り、急いで約束のその場所へと向かい何とか間に合う。
 でも、約束の15時は過ぎ、1時間以上が過ぎてもゆりえは現れない。
 そして、病院のナースステーションで山岡が聞いたのは悲しい現実。

 ゆりえはもうこの2004年の世界には居なかった。
 

 奇跡は起こらなかったのだ。

 

 再び白いベンチに戻った山岡は、夕暮れ空の下で日記を書き始める。
 今日君に会えた、20歳になった君はとても綺麗で、

 たくさん話をして、凄く楽しくて、いつの間にか日が暮れてて……
 書いている内に堪えきれなくなり涙がこぼれ、日記の文字を滲ませた。

 

 一方、2001年のゆりえは 約束の時間に白いベンチに座っていた。

 ゆりえは文字が綴られていくのを見ていたが、

 突然文字が滲んだのを見て、涙を流しながらたった一言

 「うそつき」 と呟く。
 それでも山岡の気持ちを思い、自分も日記帳に生きていて良かったと綴り始める。

 ゆりえの頬にも涙がつたう…。

 

 山岡もゆりえの返事にまた書き入れた。
 これからもずっとゆりえは生き続けると、
 そして、信じていれば必ずこの場所で、白いベンチで2004年に会えると。


 山岡とゆりえが日記帳を閉じ、自分の傍らに置き、上に手を置いたその時、

 3年の時を隔てながらも2人の手が重なり…

 

 

 

  

 

  一瞬見えたそれは…? 自分の隣に微笑む少女が座っていたように思え、

  気が付くと山岡が持っていた日記帳は消えていた。
  しばらく山岡はベンチで佇んでいたが、

  家に帰ると一心不乱に筆を走らせる。

 

 「過去からの日記」 と題名をつけた小説を完成させ、冒頭でゆりえへの思いを綴った。

 

     拝啓、北嶋ゆりえさん、僕が今ここに居るのは君のおかげです。

 

 デビュー作の 「あこがれ」 の出版から4年、

 小説は大ヒットし、半年後にはサイン会を開くにまでなっていた。


 友人から「やっと書くべきことが見つかったな」
 と言われ、続編を書くことを勧められるが、
 もうこの物語は自分の中では完結している、続きはないと断った。

 小説がヒットしてからも、山岡は病院の白いベンチを訪れていた。

 ある日、いつものようにベンチに座る山岡のもとに一人の女性が歩み寄った。

 白い服に緩いウェーブがかかった長い髪、

 片手に握られていたのは山岡がよく知っている日記帳。

 

 それは紛れもなく20歳になったゆりえだった。
 「ずっと、信じていたんだよ。」
 奇跡は起こったのだ。

 



                   画像はお借りしました。

 

 

「世にも奇妙な物語」 で、特に印象に残っている作品が何本かある。

二度と観たくないのは、織田裕二さんの 「ロッカー」

これは、後味が目茶苦茶悪くて怖かった。

 

もう一度観たいのは、木村拓哉さん主演の 「ブラックルーム」

何とも言えへん世界感が面白かった。 smap特集で放送されたと思う。

樹木希林さんのおかあさんが最高やった。

これは 「過去からの手紙」 のちょっと前位やったと思う。

 

変わった作品が主流やから、正統派の「過去からの手紙」が逆に異質に思えたりして。
何回観ても好きな作品です。