ドラマが放送されたのは２０１２年、ということは４年前です。
私は、放送された時１度だけしか観てなかったんで、細かいところまでは覚えてなかった。
でも、大筋のストーリーは覚えてた。
主演は吉岡秀隆さん。そしてヒロインは杏さん。
吉岡さんは普段は頼りな気に見えるけど、実は切れ者っていう役をやらせたら、もうドンピシャ。
コトー先生がその代表作やと思う。
相手役はコトー先生の時は柴崎コウさん。
しっかり者で強く正しく美しい看護師さん。
今回の杏さんもそれに近い役柄、強く美しい結婚相談所の仕事の出来る職員。
正しいってとこは吉岡さんに対してだけは少々微妙やけど
基本、正義感は中学生の頃から強かった女性。
吉岡さん演ずる、ほんわかした主人公に対して、
気が強く顔立ちがはっきりしたお二人はメリハリが効いてていい。
しかし、このドラマをもう１度観たいとせつに思ったのは、
キムラ緑子さんが出演してたから。
今、Ｅテレで放送中の「グレーテルのかまど」が大好きなん
それで、思い出したのがこの吉岡さんを叱咤激励する事務員さん。
この役って「グレーテルのかまど」で演じてる（声だけやけど）かまどに通ずるんやないかな
とってもいい感じの人やわ、この事務員さん。
この役を先に観てたんで、「ごちそうさん」でのあのイビリのお義姉さんと
同一人物なんやって気付いたんは随分後になってからやった。
杏さんと、この「猫弁」で共演してたんやね。
これ、続編があってその時にふたり、役の上で顔合わせてた。
続編はＤＶＤ化されてないみたいやね、残念な事に
こっちも、もう１度観たいのになぁ。
キムラ緑子さん、このドラマでも面白い。
ひょっとして、あのセリフ、アドリブと違うのぉ？
って思ったんが、いくつかあったけど、どうなんかな
ＤＶＤが届いてから、何回か観たけど、面白い。
原作は読んでないんやけど、忠実なんやろか
このドラマを観てなかった方に大まかなあらすじを。
頭脳明晰ながら、過去の世田谷猫屋敷事件を解決した事から
ペットが絡みの依頼が多く「猫弁」というあだ名で呼ばれている弁護士の百瀬太郎。
心優しい彼は、哀れな事情を抱えた猫を見つけると放っておけず、
弁護士事務所には１１匹の猫たちが暮らしている。
幼い頃に母親と別れ施設で育った彼は家庭に憧れており結婚願を強く願っている。
結婚相談所の職員、大福亜子のもと見合いを繰り返すも、残念ながら３０連敗中。
そんなある日、百瀬は靴磨きの老女に声をかけられ、片方の靴だけを磨いてもらった…
とある葬儀場から大手靴メーカーの会長の葬儀が静粛に営まれていた。
会長の息子で社長の大河内の挨拶が終わったその時、事件が発生！
棺を乗せた霊柩車が、運転手を残して走り出した。
社長の大河内には警察に通報できない事情があり、百瀬に依頼が舞い込んだ。
犯人から１５４０万の身代金要求の電話があったことを打ち明け
ひそかに事件を解決してもらいたいと懇願される。
百瀬は少ない情報をもとに、犯人を推理するのだが…！？
このドラマはミステリーやけど、殺人は起こらず根っからの悪人もおらず、
最終的には、それぞれの最良の場所に着地する。
終わってみたらほんわかした気持ちになる。
ＴＢＳ・講談社 第３回ドラマ原作大賞 大賞受賞作。
「猫弁 天才百瀬とやっかいな依頼人たち」 作者、大山淳子さん。
満場一致で決定したんやって。
この作品は、シリーズ化してて完結してるそうです。
ドラマ化するに当たり、脚本家さんも監督さんも
主人公役は吉岡さんをイメージしたとの事。
そうなんや、原作読んでみよかな
７歳の百瀬太郎（吉岡秀隆さん）くんは、面差しが似てるけど、
その年頃の吉岡さんを映画で知ってるから、微妙にちゃうなってなる。
ノンスタイルの石田明さんが二人組の犯人の兄貴分を演じてる。
これがかなりイケてる。 ええ感じやわ。
芸人さんて、時々役に凄くハマってる人がいるなぁ。
もう一人芸人さんが出演してる、杏さんの後輩役の柳原可奈子さん。
彼女も頑張ってた。 彼女痩せたら相当可愛いと思う。 今よりもっと 
大家さん役の伊東四朗さんもそういえば元は芸人さんやった。
今やどんな役でもこなす、渋い俳優さんになりました。
犯人のデカイ弟分役、荒川良々さん、こういう少し頭のねじの緩い役は上手いわぁ。
初めてこの方をドラマで観た時もこういう役を演じてたけど、そういう人かもって思った。
結婚相談員「大福亜子」役の杏さんも、こういう強い女性の役はぴったしです。
でも、仕事の時のきりっとした服装や、強い口調の時とは違う、
百瀬さんの部屋を訪ねた時の女らしい雰囲気は可愛いかった。
キムラ緑子さん、この役を楽しんでやってたと思う。きっとそうやと思う。
「グレーテルのかまど」のかまどみたいに、楽しそうに百瀬さんの世話を焼いてる。
緑子さん演ずる事務員さんの最後の告白はぐっときた。
この告白はドラマ全体を引き締めてる。
百瀬の人としての優しさや思いやりを凝縮して語ってる。
会長役の渡辺美佐子さん、ステキに齢を重ねてる。
この役ピッタリ、靴磨きのおばあさんに化けてても品がある。
彼女も強く男前の女性。
板谷由夏さんの獣医も強く面倒見のいい姉御肌の女性。
このドラマに登場してる女性たちはみんな男前やわ。
そして、吉岡さんはホントにこの役にぴったしやった。
彼のセリフまわし、大好きやわ。
イントネーションと声の強弱は、他の人には真似出来ないと思う。
このドラマには特にそういうセリフが多かった気がする。
彼の何気ない仕草とかも、いい感じ。
よく練られてる脚本やと思う。原作がええんやな、きっと。
ちゃんとミステリーなんやけど、悪い人は出て来ない。
悪徳ヤクザの影はちらついてたけど、最終的に天罰くらったし。
自販機に捨てられてたサビの子猫の”テヌー”可愛かった。
なんというか、綺麗な顔ではないんよね。愛嬌のある顔。
子猫の鳴き声はたまらんねぇ
サビ柄は神様が手抜きしたからというのは初めて聞いた。
２作目までは放送されてるけど、その次はないんかな
２作目もDVD出してほしい。
ＴＶではぜひ続編をお願いしたい。
猫弁と亜子ちゃんが家族になるとこ観たい
