Sounds of 2015 その2 これから注目の的となる有望な新人アーティスト 7組 | NMC - Music Recommendation and Discovery. Plus, more music from New Names.

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2015年にブレイクが期待される注目のニューカマーだけをプレイリストにコンパイルして紹介。 「Sounds of 2015 - My Fav」を見つけてください。Enjoy





Sounds of 2015 – No.8 Years & Years (イヤーズ・アンド・イヤーズ)
Region: London, UK.

Members: Olly Alexander (vocals, keyboards), Mikey Goldsworthy (bass), Emre Turkmen (synths, beats).

Style: Electropop.

The buzz: Construction.





Sounds of 2015 – No.9 Laura Doggett (ローラ・ドゲット)
New Blood – No.710

Region: Bath, UK.

Members: Laura Doggett (Singer-songwriter).

Style: Indie pop, alt-pop.

The buzz: Construction.




Sounds of 2015 – No.10 Slaves (スレイヴス)
New Blood – No.218

Region: Kent, UK.

Members: Isaac Holman (Vocals, Drums), Laurie Vincen (Guitar, Vocals).

Style: Garage punk.

The buzz: 唸り吠え噛みつくドラムヴォーカル&リフメーカー

アイザック・ホルマン、現在23歳。ローリー・ヴィンセント、現在21歳。

別々に在籍していたバンドが解散した後にホルマンヴィンセントが意気投合し2011年にスレイヴスは結成された。
幼い頃からミュージシャンとして成功を収めることを夢見てきた二人のアンビションの合致がバンド結成に至った最大の理由で、12歳の時に最初のドラムセットやギターを買って以来、時間をかけて音楽的知識とスキルを磨いてきたという。

2012年1月11日、スレイヴスは、英国ラジオ局“BBC Radio - BBC Introducing”がアップロダーを備え随時募集をかけているサイトにデモ音源をアップロードする。
これ以後、彼らの地元のラジオ局“BBC Radio Kent - BBC Introducing in Kent” のサポートを得ることになる。

2012年5月14日、シングル曲「Ceasefire」と「White Knuckle Ride」をオンライン上にドロップ。

2012年7月15日、EP 『Sugar Coated Bitter Truth』が“BBC Radio Kent - BBC Introducing”のホッテスレコードに選ばれフィーチャーされる。

2012年7月19日、EP 『Sugar Coated Bitter Truth』を配信リリース。
この音源は、2013年3月に“Boss Tuneage”よりフィジカルとしてリリースされることになる。

2013年8月23/24日、レディング&リーズ・フェスティバルの“BBC Introducing Stage”に抜擢され出演。

2013年10月23日、BBC Radio 6 Musicのインディー・ゴッドと称されもするスティーヴ・ラマーク(Steve Lamacq)の番組のイヴニング・セッションに出演しスタジオ・ライヴを披露する。
また、BBC Radio 1 のプレイリスト入りを果す。

2014年2月6日、3曲入りEP 『Where's Your Car Debbie?』を“Fonthill Records”よりリリース。

2014年3月、メジャー・レーベルの“Virgin EMI Records”と契約することをアナウンス。

2014年8月14日、4曲入りEP 『Hey』を自主レーベル“Fonthill Records”よりリリース。

2014年10月21日、ジュールズ・ホランドが司会を務めるテレビ番組“Later... with Jools Holland, BBC Two”に出演。

2014年11月18日、シングル曲「The Hunter [7" VINYL]」を“Virgin EMI Records”よりリリース。

比較的に短期間でメジャー・レーベルに認められ契約を交わしたスレイヴスだがイージーな道を歩んできたわけではない。骨が折れるトイレ・サーキットに奮闘してきた。
トイレ(ット)・サーキット(toilet circuit)とは、ライヴ・アンダーグラウンドシーンを形成する小規模なミュージック・ヴェニュー(50人程度のキャパのパブなども含む)のネットワークを、インディーズ・バンドがファンベースを広げるために行うライヴ・ツアーのこと。

来年の2月19日から3月4日にかけて英国の11会場を回る“NME Awards” のツアーに、パーマ・ヴァイオレッツ(Palma Violets)、ファット・ホワイト・ファミリー(Fat White Family)、アメイジング・スネークヘッズ(Amazing Snakeheads)らと共に参加するスレイヴスであるが、その後は、メジャー・レーベル所属でありながらトイレ・サーキットを行う予定だという。

イギリスには世界に誇るライヴ・アンダーグラウンドシーンとそのネットワークが歴然と存在する。2014年のライヴ・アンダーグラウンドシーンは間違いなくスレイヴスの年だった。最もエキサイティングなオルタナティヴ・ライヴ・アクトと目されていた。2013年のシーンがロイヤル・ブラッド(Royal Blood)の年であったように。

ユース・カルチャーにとって重要な表現手段であったギター・ロックが陰りをみせていると囁かれているときに、ロイヤル・ブラッドは、各主要フェスでの観客動員で(楽器はベースだが)ロックの優位性と訴求力を見せつけ、商業スケールでもその価値を奪還してみせた。
2014年のメインストリームでの最大のブレークアウト・ロックバンドがロイヤル・ブラッドだったように2015年の最大のブレイクアウト・パンク・バンドがスレイヴスだと記録される可能性は高い。

自ら「2 piece garage punk band」と名乗っているスレイヴスだが、少数派であることを肯定するレフトフィールドの住民だけのバンドではないし、ステレオタイプのパンクバンドのフォーマットにも収まり切れていない。
ガレージ感をラフでソリッドに切り出すプロダクションとノイジーな演奏は、実のところ極めてコントローラブルの上での粗雑さであって、スレイヴスのパンクノイズはロカビリー、グランジ、ブリティッシュ・ヒップホップのミックスだ。

パンクのイデオロギーはかつて多くの場合に反体制的視点から生成されていた。もしくは初期衝動からのやみくもでがむしゃらなアンチテーゼがあった。
スレイヴスの率直な歌詞もしばしば政治イデオロギーの表明と誤解されるがホルマンはそれを否定している。ニヒリズム、アナキズムからのアプローチは皆無である。スレイヴスの歌詞は、リスナーに「自分自身は何ができるか?」を問う、DIY主義からの所見だ。ファイティングスピリットが沸々と湧いてくるような歌である。

ヴィンセントは言う「我々はシンプルであることを恐れない」。
絶叫ヴォーカルのフロウとライムはフック満載である。音の隙間に浮かび上がるノイズにさえ音楽的な表情が宿る。
ホルマンのスタンディングドラムのロカビリー・スタイルは、真っ向からの単刀直入なフレーズを叩きつけてくる。ダイナミックなヘヴィリフとテクニカルなリフを織り交ぜタイトでラウドなヴィンセントのギター・サウンドが襲い掛かってくる。アドレナリンの分泌が促進されモッシュピットの発生率は100%であろう(私は3度ほど暴れさせてもらっている)。

ベンシャーマン(Ben Sherman)だろうか? スマートなファッションもきまっている。多くのティーンズと同盟関係を築くアイコンにも成り得るだろう。ポップ・フィールドへも進撃可能なパンク・デュオに大いに大いに期待したい。 

ビデオをチェックしてください。

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Sounds of 2015 – No.11 Josef Salvat (ジョゼフ・サルバット)
New Blood – No.711

Region: London/Sydney.

Members: Josef Salvat (vocals, music).

Style: Indie pop, Experimental.

The buzz: Construction.
 




Sounds of 2015 – No.12 HOLYCHILD (ホーリーチャイルド)
New Blood – No.712

Region: LA, US.

Members: Liz Nistico and Louie Diller.

Style: Brat Pop, Dubtronica, Indietronica. 

The buzz: Construction.




Sounds of 2015 – No.13 Fyfe (ファイフ)
New Blood – No.713

Region: London, UK.

Members: Paul Dixon (voice, instruments).

Style: Electronic, folk electronica, Smooth pop.

The buzz: Construction.

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Sounds of 2015 – No.14 Laurel (ローレル)
慣例としてローレルとしたが発音とカタカナとの近似値はローロ、発音は(lˈɔːrəl)ロォー(ル)。
New Blood – No.714

Region: London, UK.

Members: Laurel Arnell-Cullen (Singer and songwriter).

Style: alt-pop.

The buzz: Construction.

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