最後のデートの、続きです。






最後の「恋人としての時間」が終わって、、



ホテルをでた私たちは

そこから初めて二人で飲みに行ったお店に

移動しました。




6年前、彼が私と一緒の部署から異動になり、

送別と称して初めて2人で飲みました。



その時はまだ、

ただの仲のいい先輩と後輩の関係で、、

まさかその後、付き合うことになって、

そしてこんな日を迎えることになるとは、

思ってもみなかった。。




彼がこの店に行きたいと言ったのは、

またあの頃のような関係に、

戻りたいと思っているからだと思います。




予約していた隅っこのカウンター席で、

美味しい料理やお酒を楽しみながら、

沢山話をしました。




思い出話から、

今の感情、

そしてこれからのこと、、




以下は、

彼がその時に言ってくれたことを

まとめて書いておこうと思います。




僕は、はなと付き合えて本当に幸せだったし、

色んなことがあったけれど、

今は感謝の気持ちしかない。




これで関係がゼロになる訳じゃないし、

はなが大切な人であることに変わりはないので、

これからも何か困ったことがあったりしたら、

いつでも連絡をして欲しい




はな以上に身体の相性がいい人はいないし、

女性として魅力を感じている。


今は、家庭を大事にしようと思っているし、

仕事で余裕がない状態なので、

恋愛をしたいとは思っていないけれど、


この先もし、

また恋愛をしたいと思うことがあったら、

はなとしたいと思っている。




はなは、かわいいんだから、

もっとそれを自覚して、

色んな男を引き寄せないように

気を付けて欲しい







後半は、だったら捕まえておいてよと

理不尽に感じてしまう言葉もあったけれど、




ここ2ヶ月、ほとんど聞けていなかった

彼からの愛情のある言葉を聞けて、

切ないながらも、嬉しかったです。




個室ではないお店なのに、

後半はずっと背中から腕を回して

私を引き寄せてくれていて、



周囲の様子をうかがいながら、

隙をみて軽くキスをしたりして、

全盛期のバカップル時代を思わせる行為もあり、、




かわいい、

ずっと触れていたくなっちゃうよ

と何度も誉めてくれて、、




彼もここにきて、

懐かしい気持ちが昇ったんだと思います。




もしかしたら、




やっぱり別れないでいよう




と言ってくれるかもしれないと思いましたが

さすがにそれはありませんでした。




彼も、それなりの決意で、

今日の日を迎えていたんだと思います。




そのあとは、電車で別の場所に移動して、

公園のベンチで、最後の時間を過ごしました。




何度も何度もキスをして、

それで終わりにしようとしては、

また見つめあってキスをして、、、




こんなにもラブラブなのに、

どうして私たちは別れないといけないのか、

軽く混乱する気持ちになりましたが、




最後だからこそ、

得られている状況なんだと、

自分に言い聞かせました。。






あと何回にする?



と聞いたら




あと、、5回かな




と彼が答えて、、




残りのキスの回数が決まると、

逆にしないでお話しする形になりました。




1年も引っ張った挙げ句、

こんな形になってしまってごめんね




彼がそう言い出して、、




私は、むしろそうしてくれて良かったよ。

すぐに断らないでいてくれたのは、

○○くんが迷ってくれていたからだよね?




うん、そうだね。。




淋しい想いをすることもあったけど、

思い返すと楽しいことも沢山あったし、

また一緒にいられて、

本当に感謝してる




そう伝えました。




そこから、最後のキスを、

結局もう少し沢山して、、


 

最後は、

私の乗る電車のホームまで送ってもらって、




ありがとう




と言い合って、




笑顔で別れました。





電車が動き出して、

彼の姿が見えなくなってから、

彼とのLINEを「非表示」にしました。




事前にスマホのメモに書き出していた

「彼に伝えたいことリスト」は、

全部話せたことを確認して、

消しました。




彼は、

これからも何かあったら連絡して

と3度も言ってくれたけれど、



その言葉に甘えてしまったら

また苦しくなるだけだと思うので、

しないつもりでいます。




いつかまた恋愛がしたくなったらはなとしたい

と期待させるようなことを言っていたけど、


彼の性格や仕事の状況を鑑みて、

きっとそんな日は来ないと思います。




魅力を振りまいて男を引き寄せないで

って言われたけど、

そんな要請に応えるつもりはなくて、

むしろそうしちゃうかもと思ってますキョロキョロ




できたらいつか、

私を手放したことを後悔して欲しい、

そしてまた付き合いたいと言って欲しい、

と思ってしまいますが、、



執着になってしまいそうだから、

そんな期待はしないでおかないとと思います。





これでもう、彼が出社する曜日に

会えるか会えないかとやきもきすることは

なくなります。



直近2週間は、たまたまも含めて

もう予定が埋まっていて、

会いたい衝動を抑えられそうです。




いっぱい考え抜いて、

いっぱい準備して、

この日を迎えたから、




できることはやりきったと思うし、

うまくいかなかったのは、

彼のタイミングの問題もあって、

どうしようもなかった側面もあると思うので、



悔いはないし、

多分2人にとって最高の最後を

迎えられた気がしています。




私の人生で、

多分一番好きになって、

そして、好きになってくれた人




一生忘れられないし、

これからもことあるごとに

思い出してしまうと思うけれど、




その切なさを味わいながら、

ちゃんと自分のために時間を使って、

家族を大切にして、

頑張って生きていこうと思っています。