こんにちは、はなみずき鍼灸整骨院の蔵方です。
「骨盤矯正」今では当たり前のように言われる言葉で広く認知されているのではないでしょうか。
当院においても「骨盤の歪み」を気にされご来院いただく方も多くいらっしゃいます。
ご本人で左右のバランスが悪く気になる方やスカートが段々と回旋していくなどを感じる方もいれば
世間的に骨盤矯正をした方が良いと思い受診される方もいます。
それでは骨盤矯正って本当に必要なのでしょうか？
この話の前に医師・整体師・カイロプラクター・鍼灸師・柔道整復師の業界では「骨盤(仙腸関節）は動くのか」論争があります。
骨盤には仙腸関節と呼ばれる関節がありその周りに強固な靭帯がギッシリと張りつめております。
「仙腸関節が動かない」と主張する側はこの強靭な靭帯が張りつめていることで仙腸関節は動かない！と主張しているようです。
また「動く」と主張する側は強靭な靭帯であれど仙腸関節は動いて多少の靭帯の伸長はおきてることで身体は自然な動きができているものと主張しています。動くと言ってもmm単位のレベルですので視覚的にはわかりにくいレベルの話です。
先日も仙腸関節を研究されている先生のセミナーを受けてきたのですが「仙腸関節は動く」と言われていました。
仙腸関節は関節であり左右にある「寛骨」と接しています。仙腸関節が動かないのであればこの寛骨と関節を作る意味は無く寛骨と癒合(一つの骨としてくっつく)しててもいいのではないのか。動きがあるから靭帯で制限されていると考えることができます。
人間の身体は上手くできていて一つ一つに意味を持ってできているのです。
よく仙腸関節部分を抑え腰が痛いとおっしゃる方がいますが仙腸関節の痛みであれば仙腸関節の歪みで靭帯が過度な張力により痛みを発生していると考えるのが辻褄が合います。
実際、臨床でも仙腸関節のアプローチで症状が軽減するのは多々あります。
なので私は仙腸関節動くと思っています。
話は戻りますが骨盤矯正って必要かの話です。
実は骨盤(仙腸関節)って左右で非対称性があるのです。非対称性があるのが正常なのです。
それなら骨盤矯正はいらない！ってことになりますが症状として現れる場合は正常を逸脱して非対称性が強くでている可能性があります。この場合は骨盤矯正を行うべきです。
腰の痛み以外にも首の痛みや足の痛み諸々骨盤を正常に近づけるだけで症状が良くなるケースも多々あります。
結論的に
・骨盤は歪む(経験や指導をうけた結果)
・症状があるなら整えるべし
・歪み自体は誰にでもある正常なもの
仙腸関節の問題は様々な症状を引き起こします。
腰はわかりやすいですが腰以外にも首や脚、その他諸々の症状に関連していることがあります。最近当院に多いのが脚に痛みがあり病院で坐骨神経痛と診断されていらっしゃる方でよくよく診てみると仙腸関節からの痛みが疑われ、施術で軽快する方が多くいらっしゃいます。
全く関係ないと思われる症状も仙腸関節を調整する事でよくなる事って結構あります。
正常でも左右の非対称性はありますが正常範囲を逸脱すると身体に問題をおこしますので定期的に整えケアするのはお勧めですよ♪