人生最後の外食
2008年5月、妻の体が抗がん剤に耐えきれなくなった頃だった。食事指導の先生から、「良質な動物性タンパク質が必要」とカモ肉を勧められ、当時、知り合ったばかりの女性に相談した。女性は、夫婦でイタリア料理店「テシマ」(福岡市南区大橋)を経営する手嶋法子さん。法子さんは、営業時間外に訪れた僕と妻に、バルサミコソースをかけたカモのローストを食べさせてくれた。味はもちろん、肉質も火入れ加減も最高の一品だった。妻は、一口一口、噛みしめるように食べた。「すごいね。おいしいね」と言いながら。だが、それが、妻との最後の外食となった。
先日、両親のダイヤモンド婚式を「テシマ」で祝った。
コース料理は、法子さんとシェフで夫の義之さんに任せた。前菜、パスタ、魚、肉・・・。夫妻は、テシマを存分に味わえるように、少なめの量で多彩な料理を出してくれた。いつも、僕は、肉料理は骨付きの仔羊を注文するのだが、テーブルに運ばれてきたのは、カモのローストだった。
テシマでは、ずっと、カモ料理を避けていた。「最後の外食」を思い出すのがつらかったからだ。
手嶋夫妻は、そのことを知っていた。だが、あえて、カモ料理を出したのだろう。僕が食べるタイミングは、この時しかなかったのかもしれない。16年ぶりに食べたカモのロースト。泣かずにはいられなかったが、両親や娘とあのときの味を共有できたことがうれしかった。
また一歩、前に進むことができたような気がした。
テシマ店内で娘の話を聞く法子さん
「ワインがあれば幸せ〜」
妻のブログによると、手嶋夫妻との出会いは2007年。以来、わが家のお祝い事は「テシマ」。お付き合いは、今年で17年になる。
もしかして、さくらさん?(2007年11月8日)※「さくら」はブログのハンドルネーム
今日は、久しぶりにイムズのお手伝いに行きました。
相変わらず、客が来ても、店のど真ん中で弁当をもぐもぐ食べとるだけでしたが。
先月末、29袋作って安心していたのに。
炒り玄米が売り切れていました。
むお~!
うれしい悲鳴です。
購入してくださった皆様、本当にありがとうございました。
さらにまた、うれしいことに、今日来てくださったお客様が、
たまたまレジにいた私に向かって「あれ、ないの? あの、玄米を、あの・・・」
「炒り玄米のことですか?」
「そう、それ!それないの?」
「ごめんなさい、昨日、売り切れたそうです」
「あれ、すごくおいしかったのよね~」と言って、6袋も予約してくださいました。
うれしか~~~~!
自分のムスメを褒められたような、くすぐったい気分。
一刻も早く、炒り作業に入らねばならない気分になりました。
が、明日にします(今日できることを、明日に延ばすの得意~)。
今日も素敵な出会いがありました。
ジャムを購入された女性から突然、
「もしかして、あなたがブログ書いていらっしゃる方?」と声をかけられました。
「私も治療しているのです。記事読んで励まされました」と。
「一緒に乗り越えましょう」と声をかけ、握手を交わして別れました。
お名前を聞くのをすっかり忘れてしまいました。
ごめんなさい。
お声かけいただき、ありがとうございました。
とても、うれしかったです。
「いのちのうた」コンサート後、知らない方から声をかけられるのは、これで三度目です。
もんちっちのまんまだから、すぐにわかるんでしょうね。
やばい。
これでは、デパ地下とかいろんなお店で、
試食ができない(そっちかい)。
そう言えば、宇宙飛行士の向井千秋さんも、
宇宙飛行士に選ばれて、テレビなど数多くの取材を受けるようになって、
世間の皆様に顔を知られるようになってから、
「一番残念だったことは、唯一の趣味であったデパ地下での試食が堂々とできなくなってしまったこと」と語っておられました。
早く髪の毛伸びないかな~
もうひとり、素敵な出会いがありました。
ご夫婦で手打ちのイタリアンレストランを開かれている手嶋法子さん。
お店の名前は、その名も「Teshima」。
西鉄大橋駅の近くです。
私も行ってみようと思います。
手嶋さん、ありがとうございました!