はいさい!
さて、仙人は山暮らしをしていながらも営業もしている
わけですから、団体のお客さん達は一年のうちの利用が
八月のみで、数組ほどだけなのですが、いまも変わらず
数組と、これまた細々と経営をしているわけです。
経営としては、いつも赤字ですがね。
本人が暮らしていくことがメインなので、赤字もなんの
そのと、言ったところでしょうか?(笑)
まぁ殆んどが趣味で始めているわけですから、とんと
商売気はありませんねぇ(笑)
友人夫婦も数組あり、身内も数組と、みんな八月に集中
しておりました。
「やまゆりの里」を囲むようにほぼ片側は川が流れており
ますが、敷地の反対側は私道の道路になっていて、道路を
挟んで向かい側は三軒ほどの別荘地で、二軒は別荘を建て
ています。
私道の通りの先は突き当たりになっていて、川にぶつかり
ます。
敷地の脇を流れている川の上流になるわけですが、この川
を渡ると、けもの道のような、人が一人通るほどの道には
なっています。
この道を行くと、また ひと山奥に入っていくようになり
ます。
近隣の村の人たちの通り道でもありますので、「やまゆり
の里」の脇道を通りすがりながら、おばちゃん達やおじ
ちゃん達が、また元気のよいおばあちゃん達が、仙人に
声を掛けて通っていくので、一人暮らしの寂しさから、
仙人は みんな通りがかりの人に「帰り道には、良かった
ら寄ってお茶でもどうですか?」と、声をかけていたよう
でした。
人々は結構喜んで、寄ってくれたそうで、その時に山には
奥へ入っていくと、四季おりおりの楽しみがあるという話
をしてくれたのです。
……つづく