最近見返したら、私ある日突然スパイファミリーのことを言い出して、全然詳しい内容には触れてないのに気がつきました。

ご存知なかったら「?」ですよね。すいません。

 

スパイファミリーは、ウェブ版の少年ジャンプに連載5年目のスパイマンガです。

敏腕スパイの主人公ロイドが、敵国で偽の家族を使って標的に近づくという任務を課せられます。

それがよりによって、その敵国の秘密組織の凄腕殺し屋ヨルを妻に選び、子供役に孤児院で選んだのが人の心を読める超能力者アーニャ。全員お互いに正体を隠し合ってる訳アリ家族。

 

アーニャだけは知っているけど、それを明かすことはできない。

だけど誰からもボロが出ないよう、うまくいくよう、心を読みながら一生懸命立ち回る。…なのに年齢すらごまかすほど幼い上に、好奇心旺盛で、失敗したり事件に巻き込まれてしまう。

それを目的のためにと割り切って冷めてたはずのロイドとヨルが、真剣にかばったり愛情を注いで、本物以上に愛情あふれる暖か家族になっていく…という物語です。

 

映画版は原作にないオリジナルストーリーで、初めてでも前半だけで全部知ることができ、後半はその家族の大活躍で事件解決!というふうにものすごくよく構成されてました。集英社のノウハウ恐るべし!

 

本編は、ロイド(父)とヨル(母)、アーニャと標的の次男であるダミアンのぎこちないラブストーリー。登場人物たちの暗く重い過去。私がブログで大騒ぎしてたバスジャック事件や、二重スパイ追跡事件。などの短編で話が進んでいます。

 

今はサブキャラのそのまたサブキャラのこの二人の過去の話の途中です。

両端が物語時点の二人。アーニャの友達ベッキーのボディーガード兼シッターのマーサさん。アーニャ、ベッキー、ダミアンの担任のヘンダーソン先生。

どうもこの二人、戦争で引き裂かれて別の人生を歩んだ二人みたい…。

 

バレエ団から認められて夢が叶う直前に空爆でバレエ団がなくなる。それでバレエ団の代わりに軍に志願したマーサに反対したヘンダーソン先生。

「反対して悪かった。理解せず自分の意見を押し付けることこそ、戦争の芽なのではないかと反省した。」

はあ~、名言!!

 

前回マーサの「軍の喧騒を私の鼓動がかき消した。」で終わり、今回マーサの告白に空襲警報がかぶさって読めない場面で次回に続く。

「終わりのセリフが対比になってる!」とコメント欄に書いた人が。ホンマや!

文学やん!!

 

この98話と前回の97話はネットで読めます。私は絶対単行本買いますよ。

 

この作者の先生、元々はシリアスで重い話を書く方みたいですが、編集さんの指示通りコメディに全振りしたらご本人も驚く大ヒットになった…んだそうです。

でもたまにこういうシリアスで重い話になると、ズンと心に響く強いメッセージのある感動的な作品を書かれます。

世界中で大ヒットのこの作品で、これほど強い反戦メッセージを描かれたなら、国境を越えてどれほど大勢に届くことか。

すばらしい!本気でマンガは世界を救うと思います。

 

とはいえジャンルはコメディなので、普段は笑える楽しい話が多いです。

主役の父、母。そしてアーニャの学園生活。さらに今回の60代の大人世代まで。

サザエさんより年齢層広い!

今13巻まで出てるのかな。100巻越えの大長編マンガも多いですが、これくらいならすぐに追いつけると思いますよ。

 

うちにあるQポスケットのフォージャー家。

アーニャは去年、こっちの本屋さんで買いました。右のフォージャー夫妻は、冬に日本で買えたんです!

箱入りのが!

こういうのはね。中身は箱から出して緩衝材でぐるぐる巻きに。箱は平たくペタンコにしてスーツケースに入れて持ち帰ります。

箱入りのままだとスペース取るし、ぐちゃぐちゃにつぶれますからね。

というわけで無事届きました~。