絣の着物が野暮ったいなら、野暮とは?じゃあ粋とは?という考察を投稿しました。そしたら「粋の反対ははんなり」というコメントをいただきました。

 

粋というのは元々花柳界や遊里で、身なり振る舞いが洗練されていることを指す誉め言葉だったようです。

その反対は無粋=野暮。この二つは同義語で、身なり振る舞いがそういう世界にふさわしくないという意味だったのでしょう。

はんなりというのは、上品で明るく華やかという意味の関西の言葉。こちらは花柳界とは特に関連はないようです。

 

ただ「はんなり」の意味を反対にして、上品でない暗く地味と考えたら全然「粋」の意味とはかけ離れてしまいます。

一方はんなりは関西での誉め言葉、粋は関東での誉め言葉だとしたら、東西は反対だから反対語と言いたかったのかもしれません。でもそれも方角が反対なだけで、意味としては似通っているので反対語ではなく類義語になります。

 

はんなりや粋の反対語は、上品という感じでなく地味で控えめという意味を考えると、野暮・無粋が当てはまりませんか。

昔は花柳界や遊里の女性を粋な玄人、それ以外の女性を無粋な素人とはっきり区別してたのでしょう。今はそんな明確な区別もなく、仕事も服装も個人の自由で選べます。

当時の素人女性の普段着、仕事着だった絣の着物は野暮、無粋と言われてたのかもしれません。

 

でもね。ブギウギで主人公たちや、お母はんが着てる絣の着物よくないですか?キャラクターの内面まで表現されてて。

正式な場には着て行けないかもしれないけど、ちょっと普段におしゃれする分には十分ステキだと思います。よく見えないけど、お母はんが劇場にスズ子のレビュー見に行ってる着物、絣じゃないですか?

 

なあんて書いたらまたどこかの着物警察が騒ぎだしそう…。炎上しそうになったら記事ごと削除しますからね。とあらかじめ予告しておきます。

 

ハロウィーンのお菓子作りセット。このグミのミミズは普段から買えるので、うちの子にもチョコレートクッキー砕いて作ってやりましたよ。こんなん喜ぶから。

もう覚えてないのかな。(覚えてました!うれしい~!)