に会報のアップを始めました。25年12月号は既にアップし、以下の1月号もアップしました。ただ、残念ながら画像の同時アップはできないようです。なお、ご希望の方には無料でPDFファイルを無料配信しますので、以下のメルアドまで、ご連絡ください。
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新年のごあいさつ
相原 一士
あけましておめでとうございます。今年は当会の会誌『村山民俗』が第40号目を迎えます。これまでの皆さまのご投稿・ご支援に感謝申し上げますと共に、更なる多くのご投稿をお待ちしております。
先般、文部科学省の文化審議会にて、2028年のユネスコ無形文化遺産登録に向けた日本の候補として、「神楽」を提案することが決まったと報じられました。民俗学の対象となる分野が評価されるのは喜ばしいことです。神楽に限らず伝統行事は、担い手不足で継続が危ぶまれる団体も少なくありません。民俗行事がユネスコ無形文化遺産登録候補となったことで、そうした問題に多くの人が目を向けるきっかけとなればと考えます。本年もよろしくお願い申し上げます。
天童町上水道100年のあゆみ
村山 正市
天童市で古い公共上水道は、高擶陣屋水道で弘化3年(1846)10月の布設工事であることから180周年となる。天童町の上水道は、大正14年(1925)4月で竣工100年を迎えた。
ここでは、天童町上水道について紹介していきたい。
ことの発端は、大正9年(1920)当時の町長仲野半四郎氏をはじめとして、町議会では、水道計画調査費として町会費で200円を計上、2か年にわたり各地の調査を行う。大正11年(1922)時の町長西澤定吉氏は水道事業について急務の事業であるとして、その実現に向け努力を続けた。しかし、町内に水源を求めることができず、同東村山郡山寺村大字荒谷字小才勝、立谷川右岸の地下伏流水が最とも有望であるとし、山形県吏員田中長吉技手に依嘱して実務的な実地調査を行い、その結果、水量も豊富で水質良好と判明した。
それを受け、大正11年(1922)12月16日の町会で満場一致で可決され、翌年から2か年継続事業として布設工事を行うことになり、委員として24名指名選出し委員会を構成した。しかし、財政的に天童町は財政困窮の状態で、巨額の資金を投資できない状態であった。総工費29万円、そのため、県費補助を仰がなければ実現できないとなった。大正12年(1923)12月20日県に対し補助申請を提出、当事者などからの陳情書を臨時県議会に提案され、要求通り28万円に対する5分の県費補助認可がなされた。それを受け、大正13年(1924)2月6日に水道布設、起債の件町会で承認、同年6月25日に本省から水道布設認可を得て、9月3日に起工した。そして、大正14年(1925)4月29日に竣工することができた。
昭和20年(1945)9月に天童温泉の3旅館・ホテルがGHQより接収となり、接収ホテルは完全に給水するよう要求された。そのため、特建工事として昭和21年・22年に分けて天童駅前から温泉通りに内径5寸の新管埋設水源地当方100mに井戸を新設した。また、塩素滅菌室を新設、ウオールとマンメーター室の新設工事も行う。
昭和25年城山配水池工事、貯水量1000㎥、公費45万円で完成した。
昭和35年に天童市議会で、豊栄村荒谷との水道水源問題が起きる。他の市のためにどうして水源を使われるのか?昭和37年10月天童市と豊栄村合併で終結した。
天童町と津山村温泉地区を給水区域として、水道事業を創設した。なお、水源は荒谷に確保 認可取得年月日 : 大正12年2月6日 計画給水人口 : 9,500人 計画1日最大給水量 : 950 m3/日
*『天童町要覧』昭和26年8月発行など参考にした。
天童町水道
水道事業は大正12年2月6日に計画給水人口9,500人、計画1日最大給水量
950m3/日の創設水道として事業経営の認可を受け、大正14年5月1日から給
水を開始。その後、産業の発展や公衆衛生の向上など社会環境の変化に対応するため、給水区域、給水人口、給水量および水源などに関する6次の拡張認可と2回の計画変更認可を受け、水道施設の充実を図る。
第1次拡張事業 :終戦後の人口増加や進駐軍の駐留があり、水源の増設や舞鶴配水池の築造などをうた。 認可取得年月日 : 昭和25年7月14日 計画給水人口 : 13,000人 計画1日最大給水量 : 2,600 m3/日
第2次拡張事業: 昭和29年の町村合併により、水源を増設するとともに、寺津・蔵増・成生の西部地域を給水区域に編入した。 認可取得年月日 : 昭和32年5月17日 計画給水人口 : 22,600人 計画1日最大給水量 : 5,400 m3/日
第3次拡張事業: 人口の急増や山元・山口地区を給水区域に編入するため、水源の増設や配水池の新設などをおこなった。 認可取得年月日 : 昭和43年3月30日 計画給水人口 : 32,000人 計画1日最大給水量 : 15,000 m3/日
第3次拡張事業(第1回変更): 第3次拡張事業をもとに、給水区域の拡張と、給水人口及び計画1日最大給水量の変更。 認可取得年月日 : 昭和44年3月31日 計画給水人口 : 40,000人 計画1日最大給水量 : 17,000 m3/日
第3次拡張事業(第2回変更): 第3次拡張事業(第1回変更)をもとに、事業費の見直し。 認可取得年月日 : 昭和50年9月8日 計画給水人口 : 40,000人計画1日最大給水量 : 17,000 m3/日
第4次拡張事業: 市街地の人口・給水量が急増する一方、県水の受水開始が遅れていたため、これに対応する水源を確保した。 認可取得年月日 : 昭和54年3月30日 計画給水人口 : 48,000人 計画1日最大給水量 : 25,000 m3/日
第5次拡張事業 :八幡山配水池の築造により県水受水を開始し、新開・荻野戸配水池の築造や配水本管の増設により、東部簡易水道を統合。 認可取得年月日 : 昭和57年5月28日 計画給水人口 : 60,300人 計画1日最大給水量 : 30,800 m3/日
事務局たより
冒頭の会長あいさつにもありますように、本年は当学会の発足40周年を迎え、会誌「村山民俗」も40号となります。同様に山形県民俗研究協議会の会誌「山形民俗」も40号を迎えますが、こちらは予算の関係上から、これまでのような頁数
で刊行することは難しいようです。したがって、なるべく「村山民俗」のほうへ投稿をいただくように、お願いしたいと存じます。40号を記念して、論文形式ではなく、短文のエッセイも投稿を歓迎いたします。詳細は改めて会報で、お知らせいたします。
また、相原会長は、伝統行事の担い手不足にも言及されておられますが、かつて山形市無形民俗文化財調査で対象とした民俗行事に関して、先年に「紋上絵」の映像記録をyamagata1に依頼して、記録保存することができました。さらに、
民俗行事についても、記録映像の作成をお願いしたいと考えております。調査を担当された会員の方々には、ぜひ候補となるべき対象を推薦していただきたく存じます。民俗行事は実施日程が決まっておりますため、相手方との早めの調整が必要になるものと思われますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
第56回談話室開催のご案内
日 時:2026年1月17日(土)16時~18時
会 場:山形駅西口 霞城セントラル23階 市民活動支援センター会議室A
話題提供:大沼香氏「月山-高・清-古道の神秘的魅力」
大沼氏は、この数年間、西川町の方々などと協力して、月山登山道の高清水通り(本道寺から月山山頂へ至るルート)および清川通り(岩根沢から月山山頂へ至るルート)について、何度も現地探索を実行され、数多くの発見を含めた興味深い貴重な成果を達成されておられます。この度の談話室では、特にお願いして
その概要を披露していただきます。
✉受贈等資料・文献紹介
「企画展「たくさん集める」からわかること-香川の千歯扱ぎ・足踏脱穀機大集合-」を開催して」長井博志 民具マンスリー58-8 「中馬による運搬方法の展開」野池優太 「モノが語る「戦争」連載を終えて」新垣夢乃 同58-9 25年11月・12月 神奈川大学日本常民文化研究所
「季節巡りの民俗59 睦月・1月 ~お正月、風吹く大空にあがる伝統的な遊具とは?~」菊地和博 TEIKOKU NEWS 山形県版 26年1月
「宮城県名取川流域に残された伊豆権現の伝承について」栗木崇 「参詣曼荼羅にみる聖地「平泉」の永続性-静岡市芹沢銈介美術館所蔵「中尊寺参詣曼荼羅」を対象に」大高康正 幕末期・磐井郡山谷本寺における馬産制度の展開-仙台藩の奨励策と馬政的役割を手がかりに」田中健司 國學院雑誌「特集 歴史地理学の新展開-地域・景観・絵図-」126-11 25年11月
國學院大學学術情報リポジトリからPDFをダウンロードできます。
「賀久留神社の祭礼-手草の舞と神幸祭を中心に-」松田香代子・川口円子 静岡県民俗学会会報196 25年12月
「お互い様スーパーの民俗行事-大仙市「南外さいかい市」小田島清朗 秋田民俗通信143 25年10月 秋田県民俗学会
「荒処の沼入り梵天行事-神様の逢瀬としての荒処の梵天行事と情報の更新」跡部奏真 「本荘矢島両国争論裁許絵図(1627年)から見た秋田県由利本荘市船岡町内」阿部克人 「青森・岩手の神楽の中の「番楽」」小田島清朗 「ナマハゲの原像を考える-菅江真澄の記録などを通じて-」鎌田幸男 秋田民俗51 25年12月 秋田県民俗学会
「骨の絆から血の絆へ-「家永続の願ひ」にみる柳田祖霊祭祀論の視座の転換-」加藤正春 「民俗学の最新化とは?-談話会を終えて思うこと-」角南聡一郎 「八戸市博物館のリニューアルに向けて」小林力 日本民俗学324
25年11月 日本民俗学会
「特別展展示図録 うまれかわりの旅-いちはらと出羽三山信仰-」市原歴史博物館 25年10月
「埼玉県東松山市・上岡観音の絵馬市-四半世紀を迎えた保存会と絵馬の「伝統」-」榎本直樹 西郊民俗273 25年12月 西郊民俗談話会
『村絵図・地籍図と歴史的地域』松尾容孝 25年12月 古今書院 宮津市・鳥取県・奈良県十津川村などを事例とした調査研究の集大成
『山形の姥神をめぐる冒険』あらしだうたこ 25年11月 文彩堂出版 県内の80体を超える姥神像についての現地探訪記録で、月山登山道沿いの姥神についても記述も含まれる。山形県立図書館に架蔵。
☸ 展示・講演等情報
「令和7年度 東根市収蔵品展 大樹のもとにひらくⅡ」~1月12日 東根市美術館特別展示室(まなびあテラス内)
「そろいもの、そろいぶみ」~1月26日 広重美術館
「令和7年度山形県埋蔵文化財センター市町村巡回展 発掘された中山町の遺跡」~1月20日 中山町歴史民俗資料館
「青木克純写真展 美しい山蔵王山」~1月12日 白鷹町文化交流センター あゆーむギャラリー
「特別展 斎藤茂吉とふるさとーみちのく界隈―」~3月31日 斎藤茂吉記念館
「学生企画展 集中講義 NEW KAWAII各論」~1月29日 山形大学附属博物館