男もすなるブログといふものを、女もしてみむとてするなり。 

ということで、なんだか良く分からないが、JICAに参加していた高校の先輩が毎日ブログを更新していて、すげーなーと思っていたので真似してみた次第である。

そもそもJICAの応募が通るかも分かっていないのだが、当人は通る気まんまんである。

通ったときのために、それまでに準備してきたことなども記録しておくと思い出になるかと思ったので始めてみた。

今日は2024年6月15日。
ちなみに2025年のJICA春募集の締め切りは7月1日である。

入力や諸々の手続きはしてあるのだが、あとは応募のボタンをポチッと押すだけ。早よせねば。

という訳で、JICA海外協力隊に応募することになりました。

そもそもJICA協力隊とは何ぞや?

https://www.jica.go.jp/volunteer/

以下、ホームページより引用。

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JICAボランティア事業は日本政府のODA予算により、独立行政法人国際協力機構(JICA)が実施する事業です。開発途上国からの要請(ニーズ)に基づき、それに見合った技術・知識・経験を持ち、「開発途上国の人々のために生かしたい」と望む方を募集し、選考、訓練を経て派遣します。
その主な目的は、以下の3つです。
(1)開発途上国の経済・社会の発展、復興への寄与
(2)異文化社会における相互理解の深化と共生
(3)ボランティア経験の社会還元
なかでも、青年海外協力隊は事業発足から50年以上という長い歴史を持ち、これまでにのべ4万人を超える方々が参加しています。
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うーむ、これではよく分からんぞ。
簡単に言えば、ボランティアで途上国に行って、それぞれの得意分野を活かしてできることを手伝うって感じやな。
私で言えば、教員の経験を活かして指導法とかのアイデアを伝えるイメージかな?

なんでJICAに興味を持ったかというと、前任校でお世話になった先生とお話したときに、「文科省主催の在外派遣に行きたいねんな~。」という話を聞いて、「在外派遣?何それ?」となったことがきっかけである。
よくよく話を聞くと、在外派遣はJICAボランティアと似てるけど、JICAみたいに途上国に行くというよりは、先進国の日本人学校で、日本の学校で教えることをそのままするって感じらしい。逆にJICAは言語も現地の言葉やし、教える内容も場所とか要請によって様々。
生活環境もアフリカとかやと結構厳しいのと、ほぼ日本人一人で仕事も自分で考えて行動して、なんとかする感じやから、在外派遣よりさらにチャレンジング。
その話のときはJICAの話は出てなくて、在外派遣について聞いた。

海外で教師をするって道があることに、まず衝撃を受けたし、それを身近な尊敬する先生がしようとしてることが驚いた。し、なによりカッケーと思った。
「人生一度きりやからね。」と言うその先生は、いつも輝いてたけど、もっともっと輝いて見えた。

結局その先生は、お子さんもいらっしゃるし、その時はコロナやロシア·ウクライナの戦争が報道され出した時期やったから、結局行くのは止めにしたらしい。

その時はふーん、そんなことする変わった人もいるのねー、おもろそう。と思ったくらいだった。

そして月日は流れ、なんか唐突に、海外で働きたい!という気持ちがムクムクッと湧き出てきた。

そして前に在外派遣ってやつ、聞いたことあったなーと調べる。
調べていくうちに、JICAなるものがあることも知る。

そして丁度時期的に、2024春募集が終わったくらいのタイミングやった。
あー、残念、今から準備して行くはきついな、行くとしたら来年かな。となる。 

まぁ丁度いいので片っ端から説明会に参加する。
その中で、在外派遣とJICAの違いを知り、色々悩んだ結果JICAへの応募を検討する。

在外派遣でなくJICAを選んだ理由としては、
1.途上国に日本人一人という、より過酷な条件の方が成長できそう
2.日本人ばかりに囲まれていても、海外に行く意味が無さそう
3.JICAの方が通りやすそう

というものである。

それから1年は、意志を固め、家族や何人かの友だちに「海外行こうと思ってるねん~。」ということをぼやっと伝える。

そしていよいよ2024年春。
JICAの要項が発表され、各説明会も始動。
説明会にももちろん参加し、まず現職教員参加制度を申し込む。
しかし結果は不合格。
どんまいどんまい。次行こう!

一般募集への準備を進める中、JICA三重デスクの堤さんに出会う。偶然堤さんも元教員で、聞きたいことが色々あった私にはとてもよい出会いだった。
そこでどう応募出すのがいいかとか、アフリカのどこがおすすめかとか色々親身になって相談に乗ってもらう。
また、JICA京都デスクの西川さんのことを紹介してもらう。西川さんも元教員やし、きっと何でも教えてくれはるで~と言ってもらう。

そして京都の説明会にて、西川さん主催のイベントを知る。

せっかくなので行ってみよう!となり、出席した。


料理DE交流のビラ

情報はこのビラのみ。とりあえず申し込んでみよう。ドキドキ。

当日を迎える。朝早い。眠い。場所むずい。

無事到着。この人も参加者かな?という人をちらほら見ながら建物に入る。

受付で名前を伝える。さっき見かけた人、やっぱ同じ目的やったな。

テープに名前を書いて、見えるとこに貼る。
前にいた人の名前、ファルーク。カタカナ上手。

自分はHanamiだけでいいのか?フルネームで書くか?
全部書いたらちっこくなってもうた。まぁええか。

中に入るが、西川さん以外誰も知らんのでめちゃくちゃアウェー。

Dグループと言われ、荷物を置く。
エプロンは?つけるのか?

とりあえずつけてみた。

さっきのファルークも同じグループ。ちなみにナイジェリア人(写真左下)。
Hi.How are you?と軽く話をするが、緊張&英語不慣れ過ぎて話続かん。


西川さんに、話続けろ~と促され、頑張る。
ちょっと話せてきたか?

なんとなくの英語で、ファルークは33歳で、今京大の農学部でstudentをしていることが分かった。外国人の年齢って分かんねぇな。

続いてアラという名前の方も同じグループに来た。キルギス人だそう(写真右下)。ええい、とにかく話しかけてやれ。


ヘタクソな英語でなんとかペラペラ話す。

アラは立命の生徒らしいぞ。
名前のアラの由来はアラジンを略してるらしい。覚えやすい。

最後に日本人のリュウジさん(滋賀出身。カフェの人らしい。写真左上)が来て、会がスタート。
今日の会は、日本食とマレーシアの料理を作りながら英語で交流する会らしい。
まずは日本食から。
卵焼き、おにぎり、みそ汁を作る。
英語で話しながら、ファルークとアラにどんどん作らせる。わたしゃー何もしとらん。

どんどんできていく。
英語でしゃべるのも、人と一緒に料理するのも楽しいね。

そしてすいすいーとできあがり。
ファルークはおにぎり5つも握ってたけど大丈夫?そんなに食べれるん?

と思ってたら案の定、最後お腹いっぱいになってた。かわいい。

ご飯食べながら、みんなとお話。
講師のイギリス人(名前分からん)も来て、英語がびゅんびゅん飛び交う。
言ってることは大体分かるんだが、会話に入っていくのが難しいな。
こちらの言いたいことが、語彙が無さすぎて伝えられない。

bread flowerが小麦ってことは覚えたぞ。
トークテーマが料理だったから、日本はfatな人が少ないね~って話をしてた。ご飯を食べるからだね、僕らの国では小麦ばっかしやからあかんねん。的な話をしてた。

あとは日本語の難しさについて。
日本の相づちがおもろい。僕の好きなんは、はー。へー。そうなんですねー。とか。
なんか分からんけど、はい。分かりました。って言う。とか。
めっちゃ笑った。外国人にはそう見えてるのね。

あとは、英語はlow contextで、日本語はhigh contextな言語だって話とか。英語は最初の方聞いただけで、あー、この話!って分かるけど、日本語は最後までよく聞かなきゃ分からなくて時間がかかるらしい。

日本語話者には当たり前すぎてなんとも思わんが、確かにそうかもな。

てか、みんな英語ペラペラすぎてすげーよ。
何ヵ国語喋れんねん。

ナイジェリア人、キルギス人と日本食を作る




マレーシアのデザート「オンデ·オンデ」

日本食を堪能し、腹一杯になったあとは、マレーシアのおやつ。
マレーシア人の先生が英語でめっちゃ説明してくれたが、どうやるんだ??

ナイジェリア人の彼が、手慣れた手つきで調理を始めてくれた。
彼の国では粉を混ぜ混ぜする料理があるから、要領が分かるのかも。
マレーシア人の先生にも、どんどん話しかけにいくし、すごい。
やっぱ日本人の教える日本料理より、勝手が分かるのかな。

あっという間に出来てしまった。
作り方は、
白玉粉に水と、パンダンリーフというエキスを入れたものを混ぜ混ぜする。
丸めて、中に小さく刻んだ黒糖を入れる。
団子状にして、沸かしたお湯の中に入れて5分ほど茹でる。
ぷかぷか浮かんできたらあげて、ココナッツパウダーをまぶす。これで完成。

緑がなんともいえない、不思議おやつ。

いざ実食。
味は…正直めっちゃうまい!とはならんけど、甘くてふにふに新食感でした。ありがとうファルーク。

普段休みの日に何してるかの話になって、アラが自転車に乗ってるらしいことが分かった。
チャリンコネタでひとしきり盛り上がり、あっという間に時間は過ぎた。
ビワイチ、北海道までサイクリングの話をしたらびっくりしてくれた。
ここでも使えるチャリンコの話題、素晴らしい。

緊張したし、全然上手く喋れんかったけど、総じて楽しかったな。

ネイティブより、お互いカタコトの英語の方が何となく安心して喋れるのだが、これはきっと良くないのだろうな。精進。