アトピー性皮膚炎の保湿:「ケアセラ®」 | 健康は みんなのもの ~皮膚科医のブログ~

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◆アトピー性皮膚炎の標準治療

アトピー性皮膚炎の患者さんは、病院を受診すると、

多くの場合、ステロイドのぬり薬が処方されます。
なぜなら、それがアトピー性皮膚炎の標準治療だからです。

世界中の皮膚科医が、アトピー性皮膚炎の治療にいどみ、その結果を論文にしました。
大量の論文を元に作成したのがガイドラインであり、標準治療です。


まず、十分な強さのステロイドのぬり薬をぬって皮膚炎を抑えこみます。
その後、弱めの薬や保湿剤をぬって、良い状態を維持してゆきます。
それに並行して、スキンケアや食生活の改善などをします。
これがアトピー性皮膚炎の標準治療です。

確かに、標準治療は本道なのですが、

アトピー性皮膚炎ほど、個人差の大きい病気は少ないでしょう。

◆ステロイドをぬりたくない

「なるべくステロイドをぬりたくない」という患者さんがあります。
ステロイドの副作用を強調したネット記事による影響が大きいのですが、

それだけではないでしょう。
ステロイドをぬったときの実感が良くないという人があります。

「ぬってもあまり良くならない」
「ぬったらひどくなる感じがする」
「ぬったら確かに良くなるが、あとでかえってひどくなる」


そんな経験を持っている人は、なるべくステロイドをぬりたくないと望みます。


◆市販の保湿剤ケアセラ®

どうしてもステロイドのぬり薬が合わず、抗アレルギー薬の飲み薬と、

保湿剤で治療をしているアトピー歴15年の人があります。


その人の使っている保湿剤は、市販されている「ケアセラ」であり、

病院で処方される保湿剤より、合っているそうです。

「ケアセラ」にはクリームと乳液の2種類があり、正式名称は

「ケアセラAPフェイス&ボディクリーム」

「ケアセラAPフェイス&ボディ乳液」です。

 



「ケアセラ」には、皮膚の細胞と細胞の間に潤いを持たせる

「セラミド」が豊富に含まれています。


ネット通販によると、ケアセラクリームは70gで約1,200円、

ケアセラ乳液は400mlのお徳用が約2,000円です。

保湿剤にも相性がありますが、一度、試してみてはいかがですか。