◆テストステロンはやる気ホルモン
「男性ホルモン」「女性ホルモン」と名前がついていますが、
男女ともに両方のホルモンを分泌しています。
ただ、その割合が時期によって異なります。
男性ホルモンの中でも、最も強い作用のあるテストステロンには、
「やる気」と「冒険心」を起こさせる効用があります。
株式の売り買いを仕事にするトレーダーを対象とした調査によると、
テストステロンが高い人ほど成功しているそうです。
トレーダーに限らず、スポーツ選手は
テストステロンが高いという報告もあります。
◆薬指が長いほど成功する
母親の胎内に宿って2か月くらいまでは、男女に差はありません。
その後、男の子はテストステロンの作用によって「男」になります。
母親の胎内で、どれだけテストステロンの影響を受けたかを知る方法があります。
それが有名な「人差し指と薬指の長さ」です。
男性は通常、薬指の方が人差し指より長いですが、
テストステロンを多く浴びるほど、薬指が長くなるからです。
マーニング教授の調査によると、
超一流のサッカーチームと一般のチームとでは、
指の長さに明らかな違いがあったそうです。
つまり、一流選手ほど、薬指が人差し指より長く、
その差が大きかったのです。
◆指を測ってみよう
ここで大切なのは、指の長さの測り方です。
手の甲から、指を眺めてみましょう。
一見、薬指の方が長く、喜んでしまいます。
手をひっくり返して、手のひらから眺めてみましょう。
今度は、人差し指の方が長くなります。
どっちが正しいのでしょうか。
指の根元の関節から先までの長さを測らないと、
正しい結果は得られません。
指の根元の関節を曲げて、関節の端から指先までを測りましょう。
◆顔で分かる、男性ホルモン
男性ホルモンの影響を受けるのは指だけではありません。
顔の長さも関係していると言われています。
顔の縦の長さが長い「面長」のほうが、
テストステロンが高いと言われています。
また、眉のあるところ、いわゆる、顔のひさしが出っ張っているほうが
テストステロンが高いと言われています。
そう言われれば、イチローさんは、面長で、目の堀が深いではないですか。
参考文献
1)堀江重郎:『LOH症候群』,角川新書,2021
2)熊本悦明:『男はなぜ女より短命か』,実業之日本社,2013