〔介護を学ぶ25〕要介護者に筋トレをお願いしよう | 健康は みんなのもの ~皮膚科医のブログ~

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◆介護における危険な関係

「介護する人」と「介護される人」の関係は、

「してあげる人」と「してもらう人」になりがちです。


「上下関係」「主従関係」になりがちです。
それは双方にとってよくありません。


介護者の「してあげている」という意識が強いと腹が立ってきます。


「こんなにしてあげているのに、わがままだ」
「誰のためにしてあげていると思っているのか」
「してもらって当たり前と思っているのではないか」


そのイライラがエスカレートして、虐待になるのではないでしょうか。
その始まりは「してあげている」という心でしょう。

一方、要介護者の「してもらっている」という意識が強いと、どうなるでしょうか。


「私は役に立たない人間になってしまった」
「何もできない自分が情けない」
「昔はなんでもできたのに」
「迷惑をかけるだけの人生に意味があるのか」


だんだんと、生きる気力が失せてきます。

◆要介護者にお願いしよう

介護される人は「お願いする人」。
介護する人は「お願いされる人」。
この関係は不健全です。

介護される人に、お願いをしてみましょう。
お願いの内容は筋トレです。


貯金も大事ですが、身について離れない筋肉を増やす“貯筋”も、極めて大事です。
健康で長生きできるかどうかを決める重要な要素が筋肉です。
何をさておいても、筋肉を増やしてもらうよう、筋トレをお願いしましょう。

ここで、お願いする人とされる人の関係が逆転します。
介護される人は、お願いされると嬉しいものです。
役に立てる時が来た!とハッスルするかもしれません。


◆大きな筋肉を鍛えよう

筋トレといっても、沢山の種類をする必要はありません。
1種類か1種類で十分です。


スクワットで下肢の筋肉をつけたら、握力が増えるという話は有名です。
全身の筋肉はつながっており、
大きい下肢の筋肉を鍛えれば、

筋トレしていない腕の筋肉まで増えるのです。


大きい筋肉は、「太もも」と「おなかの筋肉」です。

〔座って両もも上げ〕
・椅子に座ってゆっくりと両方のももを上げ、ゆっくりと下ろします。
・マヒがある場合は、マヒのないももだけでもいいです。
・10回×3セットが基本です。

〔足上げ腹筋〕
・仰向けの姿勢で、両方の足をゆっくり上げ、ゆっくり下ろします。
・マヒがある場合は、マヒのないももだけでもいいです。
・足が1cmしか上がらなくても効果があります。
・10回×3セットが基本です。



〔お尻の筋トレ〕
・仰向けの姿勢で膝を立てます。
・ゆっくりと腰を浮かせます。
・お尻がぴくっと動くだけでも効果があります。
・10回×3セットが基本です。



◆効果が実感できると長続きする

10回×3セットと、目標が明確の方が、頑張ろうという意欲が出ます。
筋トレは何日か継続すると、筋肉がついて楽にできるようになります。


また、筋肉は動かすとホルモンが分泌され、気持ちよくなってきます。
筋トレ効果が実感できるようになれば、しめたものです。

また、「今日の筋トレやってくれてありがとう」とお礼を言いましょう。
介護される人にとっては、
自分の為にもなる、

家族も喜んでくれる、と嬉しさ2倍でしょう。