40歳過ぎると、平地でつまづきませんか? | 健康は みんなのもの ~皮膚科医のブログ~

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「つまずいた ふと見た床に 段差なし」

職場で普通に歩いていて、
不意につまずいて、バツの悪かったことはありませんか。


高齢者「寝たきり」の原因の3番目が「転倒」です。

「敷居」でつまずくのは分かりますが、
「じゅうたんのへり」でつまずく人も珍しくありません。
極めつけは、段差のない「平地」でつまずくことです。

若ければ「おっとっと」と立ち直れますが、
歳を取るとそのままバタンと倒れて、
骨折してしまうでしょう。

ちょっとしたことでつまずくのは、

「前脛骨筋」がやせてしまったからです。

「前脛骨筋」はスネにある筋肉で、
足を背屈する〔そらす〕ときに使う筋肉です。
この筋肉がおとろえると、
わずかな段差でもつまずいてしまうのです。

◆「前脛骨筋」を鍛えるエクササイズ◆

筋トレをする時間がないという方は、
「すき間筋トレ」がおススメです。
「すき間筋トレ」とは、すき間の時間にする筋トレのことです。


やり方は、イスに座って両足をググ~ッとそらします。
10秒くらいそらして元に戻します。
これを10回やりましょう。
何日かすると、スネの筋肉に張りが出てきます。

「すき間筋トレ」を習慣化するコツは、
「条件反射」を利用することです。

テレビで天気予報が始まったら、ニュースが始まったら、
足を背屈しましょう。
そのうち、天気予報やニュースを合図に、
背屈が習慣化されるでしょう。