「おはよ-」

「お-たけ!出来たぞ」

「何が?賢おはよう」

「おはよ。曲、出来た」

「早っ!!!!聞かせて!!!!!!」

「俺もう聞いたから」

「貸して、貸して」


~♪~♪♪


「……………どう?」

「…………………」

「………たけ???」

「超良い!!!!めっちゃ良い!!!!すげぇっ!!!!賢一すげぇっ!!!!」

「な?絶賛だろ~?賢一、謙遜しすぎなんだよ-」

「ん-謙遜もあるけど、照れ臭いってのもあるかな」

「凄い!凄いっ!!ipod今日1日貸して!!!音覚えるからっ!!!」

「没収されんなよ」

「分かった!!!!」




曲作るって…楽しいっ!!!



。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


「賢一!穣!カラオケ行こう!!!音覚えた!!!」

「早いな-」

「武史は曲頭に入るの早いよな」

「そ-かな?な、早く行こう!!!」

「梨央は良いのか?」

「うん。今日は部活だから」

「そう言えば…梨央の母さんが新しいユニフォーム買ったって、うちの母さんに言ってたな」

「ユニフォームって…チアの?」

「そう。今日使うのに急いで会に行ったから、予定外の出費だった…って話してた」

「……あ」

「たけ?」

「見せたい物があるって言ってたんだけど…それかな…」

「なんだ梨央、ハッキリ言わなかったのか」

「何が?」

「昨日、梨央の家で毎月やってるバーベキューに呼ばれて行った時、武史に見てもらうって言ってたから、今朝見たのかと思ってたんだ。」

「俺…聞いてない………賢一は知ってるのに…」

「たけ、ヤキモチ?」

「えっ?!違うよ!!!違うよ賢一!!!」

「プッ…顔に違わないって書いてるぞ」

「たけカワイ-な-」

「違うってば!!!だから今日帰るって言ったら元気なかったのかな…」

「カラオケ行く前に観て帰ろうぜ!」

「お前は物色だろ?」

「良いじゃん、良いじゃん!さ、行こうぜ」

「武史。行こう」

「うん…」


……………賢一にヤキモチ?
……………まっさか-!そんな訳無いよな。



「「「「「1、2、3、4!!!5、6、7、8!!!!」」」」」

「チアだチア!!!!やっぱ今日ジャージじゃねぇじゃん!!!ミニスカー♪」

「穣…凄い顔で部員に睨まれてるぞ……」

「ありゃ…あ、たけ!梨央が…」

「…………」

「さっきから釘付けだよ」

「そ-かい、そ-かい。彼女の居る奴はいいね-」




やっばい………可愛すぎる…


「あ、武史!」

「?!」

「今日、賢ちゃん達と帰るんじゃなかったの?」

「いや…えっと…」

「???」

「梨央、ユニフォームの話してなかったんだろ?」

「賢ちゃん」

「だから連れてきた」

「そ-だったんだ。…ど-かなコレ?」

「えっ?!えっと………」

素直に…素直に感想を…

「………スカート短くて心配………」

「…………」

「ブハッ!…武史…それじゃあ過保護な父さん……クク…梨央フリーズしてるぞ」

「えっ?!いや、違くて…あの…」

「…かわいくないかな……」

「?!ううん、可愛い!!!一番似合ってる!!!!……あれ?」

みんなこっち見てる…?

「たけ…何をそんな大声で……」

「クク…駄目だ…腹いてぇ…」

「あ………ゴメン梨央…」

「ううん。嬉しい。可愛いって言って欲しかったから…」

「うん…可愛いよ。本当に可愛い。」

「ヘヘ…ありがと」

「…ヘヘ」

「………………いつまで見つめ合うんだ?」

「賢一~突っ込んだらダメだろ-楽しかったのに」

「「?!」」

「あ、じゃあ俺帰るねっ」

「う、うん!気を付けてね!」

「うん。じゃあね…」

「バイバイ…」

「「………夜!!!」」

「え?」

「夜…電話するから!絶対すっから!」

「うん。待ってるね」

「ラブラブだな-」

「お互いニヤニヤしてるよな」

「だって……」

「良かったな-たけ」

「だな。」

「ヘヘ…カラオケ行こ!カラオケ!!」

「お-」
「え……………えっと…」

「好きなんだ。」

「っ!……………えと…よろしくど-ぞですっ!!!!」

「「「「「「…………………やった-!!!!」」」」」」

「「?!」」

「ほらね-梨央!やっぱり両思いだったんだよ!」


ん?


「えっ?!梨央って、たけの事好きだったのか?!」

「え~男子は気付いてなかったの-?」


嘘だろ?


「分かりやすかったじゃん!」

「武史ほどじゃ無いケドね-」

「えっ?!俺っ?!」

「も-全身から梨央大好きってオーラ出しすぎ-」

「だよな-。言わなくてもバレバレ」

「気付いてないのは本人同士だけだよね-」

「「……………」」

「2人共顔真っ赤だよ-」

「ほら準備は良いから今日は2人で帰れよ」

「えっでも…」

「武史が梨央にしっかり告るように梨央にわざと手挙げたんだぜ-」

「いや、あながち嘘ではないケドな-」

「だからって、まさか今言うとは思わなかったよな」

「えぇっ?!……穣…」

「違うよ!俺それは知らない!!」

「も-いいだろ」

「賢一…」

「良かったな梨央」

「うんっ」

「「「「「「…ん?」」」」」

「賢一…どゆこと?」

「何が?」

「え、だって、まるで両思いって知ってたみたいじゃん」

「知ってたし。梨央が良く武史の話をしに家に来てたから。」

「賢ちゃん!!!」

「「「「「「「「「…は?????賢ちゃん????」」」」」」」」」

「ど-ゆう…こと?」

「あれ?言ってなかったか?」

「賢ちゃんとはイトコなんだよ」

「………………あ!言ってた!!ごめん、すっかり忘れてた」

「武史、梨央見てて聞いてなかったんじゃないか?ま、いいや。ほら」

トンっ

「きゃっ」
「わっ!大丈夫?」

「あ、ありが……!!!」

「え?本当に大丈夫?」

「クク………ハハッ」

「…たけ………抱き締めといて何呑気に人の心配してんだよ」

「?!」

「賢ちゃんっ!!」
「賢一っ!!!」

「あ-腹イテ-。じゃ、また明日な」

「そ-だよ。じゃあな武史」

「…お-」

「良かったね梨央。また明日ね」

「あ、うん…」

「……一緒に帰ろうか」

「…うん」





。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

「「…………」」

何を話せば良いんだろ…
参ったな…
いつも何の話してたっけ…


「あのさ…」

「うん」

「あんなトコで…その…告ってゴメン…」

「………うぅん。…ビックリしたけど嬉しかった…」

「え?」

「へへっニヤニヤ止まらないっ」

「…俺も。」

「一緒だねっ!」

「手…繋いでも良い…?」

「もちろんっ!!!…ヘヘ…武史君て指長いね。手も大きいし」

「梨央ちゃんの手は小さいね」

「そうかな?…ヘヘ何かあったかい」

「うん、そうだね…」

「武史君」

「ん?」

「告白してくれてありがとう」

「え…いや…」

「私…私も武史君の事……好き」

パッ!!

「っ?!」

「いや…ごめ…今、顔見ないで…あと…手、今だけ離して…」

「私…何か…変な事言っちゃったかな…」

「そうじゃなくてっ………」

グイっ

「?!」

「ごめん…そんな悲しい顔させるつもりじゃなかったんだ…」

「たけ…」

「可愛くて…」

「え?」

「梨央ちゃんが、俺の事好きって言ってくれて、嬉しくて、可愛くて……抱き締めたくなっちゃったから離したんだ…きっと顔も赤いし…」

「………良かった…急にそっち向いちゃったから…」


ギュッ


「ごめん…」

「うぅん……」

「あ…ごめん!苦しくなかった?!」

「大丈夫だよ!…抱き締められてるのって心地良い。ヘヘ」

「梨央ちゃ…」

「梨央」

「え?」

「梨央が良い。………ダメ?」

「………ダメな訳ない。梨央、好きだよ」

「私も…好き…」

「どっか…どっか行こうか。デートしない?」

「するっ!するする!!まだ一緒に居たいっ!!!」

「また…」

「???」

ギュウゥ…

「その顔…他の人に見せないでよ…」

「うん…???」

「…ダメだ。歩き出さなきゃ、ずっと抱き締めたままでいそう。」

「クス…そうだね」

「行こう、梨央」

「うんっ」





学祭まで、あと52日……



「メイド服の試作あがったよ-!!!」

「「「「「マジかっ」」」」」」」

「ちょっと男子盛り上がりすぎでしょ」

「いや-だってメイド服だろ-」

「萌えるだろ-」


やっぱり盛り上がるよな…


「な-な-ミニスカ?!ミニスカ?!」

「なんと………膝上15センチのミニスカだっ!!!!!」


なにっ?!


「「「「「「ぐっしょぶっ!!!」」」」」」

「ちょっと、ちょっと。制服のスカートより平均8センチ短いだけだから!」

「どのクラスにも膝上15センチのスカートの子はいるしね」


そ-だよな、そ-だよ。うん。


「わかってね-なぁ」

「出た!変態穣」

「制服の膝上15センチとメイド服の膝上15センチじゃ訳が違うっっ!!!!」

「どう違うの?」

「そりゃ女子にはわかんね-よ。そんな姿をした好きな女が目の前に現れて、にっこり微笑んで『ご主人様ハート』なんて言われたら…………」

「言われたら?」

「連れ帰って!押し倒して!そのメイド服を…っ?!」

「み-のるぅぅっ!!!!!!」

「た…たけ????????般若みたいな顔して……わぁあっ」

「変態穣は放っておこう。たけが黙らせてくれるハズだし」

「「「「「「アハハ」」」」」」

「それでね………」




「…穣、調子に乗りすぎたな」

「賢一っ!良いから助けろよっ!!イテっ」

「お前っわざとだろっ?!」


想像しちゃったじゃね-かっ!!!


「何だよ、たけ!なんの話だよっ」

「や…ゴメン………八つ当たり…」

「たけ…………プッ」

「え?」

「顔真っ赤だから!想像しただろ?だろ?いや-俺って煽るの上手いよな-!ハハハ…ハ?」

「馬鹿が…………」

「た、たけ?」

「穣………お前」

「「「「「「「「「「おぉ-!!」」」」」」」」」


ん?………………嘘だろ……


「これは…」

「こりゃ俺も想定外…」





「152センチしか無い美華はSSサイズね。162センチの梨央はSサイズね。168センチの夕夏はMサイズね。ウエストはリボンで調節利くから、身長に合わせてサイズ選んでね。」

「かわい-じゃん!」

「い-ねコレ!」

「3人共似合うよ!」





「生メイド思った以上にヤベーな-」

「あの3人が可愛らしさ5割増しに見える…」

「夕夏のギャップ激しいな-」

「な、な、3人なら誰選ぶ?女子は女子で盛り上がってるし、統計取ろうぜ」

「挙手な挙手」

「美華…次、梨央…最後、夕夏…断トツで梨央か-。だよな-。」


え?


「アイツ性格良いしな-」

「うん。で、特別目立つ訳じゃないけど可愛いよな」


え????


「たけ」

「みの…」

「梨央って実はモテんだな。いくやつ意外と多いかもな。」

「?!」


嫌だ…


「穣じゃね-けど、あのカッコで部屋に居られたら良いよな-」

「居るだけで良いのかよ-」

「いや-ってお前もだろ-」


もし、梨央ちゃんが誰かと付き合ったら?


グズグズしてて、友達から抜けられなくなったら?


「ったく、たけの片想いも長いよな-」

「入試の時だろ?」

「そ-そ-。たまたま隣で、たまたま梨央が筆記用具忘れて、たけがそれに気付いてぇ」

「貸してやった時の笑顔でオチかけて…」

「たけを覚えてた梨央に合格発表の日話しかけられてぇ」

「お礼をする梨央の笑顔でトドメをさされた」

「運命的に同じクラスなのにぃ…未だ見てるだけ」

「武史らしいけどな」

「焦れったいな-。誰かに取られたらど-すんだ?」

「………………あ」

「え?何、何?」

「…お前たけに何か言った?」

「取られるかもな-って言ったけど…あれ、たけは?」

「あそこ」

「?!」





「梨央ちゃん」

「武史君!変じゃないかな?やっぱりスカート短いよね-」

「可愛いよ」

「…え?あ…ありがとう。」

「梨央ちゃん」

「ん?」

「………俺と付き合って欲しいんだ」

「…………………え?」

「「「「「………………え?」」」」」

「コクッた?」

「コクッたよな?」

「堂々と行ったな…」


好き過ぎて
好きになり過ぎて
けっこうモテる、なんて聞いたら
居ても立ってもいられなくなった。
フラれる事なんて考えてなかったし
皆の前で告白される梨央ちゃんの事も考えてなかった。
我儘だけど、云わずにいられなかった。