ヴィクトリア・ホルト『霧に包まれた恋人』 | 花鞠文庫*

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心配性の私が、大好きなものや時について綴っている
ひとりごと感の強い備忘録です。
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ドイツ人の母を持つイギリス人ヘレナは、少女時代、ドイツの尼僧院に寄宿生として滞在していた時森に迷い込み、白馬に乗った(!)男性に助けられる。彼に心奪われながらも、彼女はそのまま尼僧院に戻り、その後再会することもないままイギリスに帰国する。

その後亡き母のいとこ夫婦に付き添う形で再びドイツを訪れたヘレナは、その地の神話によるところの『第7月の夜』の祭りの日、その男性と再び巡り会う。
伯爵を名乗るその男性、マクシミリアンも彼女を忘れられなかったといい、ふたりはそのまま結婚。幸せな数日を過ごすが、5日後の朝、マクシミリアンは姿を消したまま、結婚の事実はなかったことになっていた。
幸せだった数日の結婚生活はヘレナの創り出した妄想だったのか?
納得のいかないヘレナはその数日を思い出しながら、彼に繋がる糸を一心に追うが。

霧に包まれた恋人 (ラベンダーブックス)/幻冬舎


イギリス人作家のゴシックロマンスということでしたが、「ミステリ色のある大人のお伽話」という感じでした。
ロマンチックな雰囲気を感じながらゆったりしたい時にいいです。
いろいろ疲弊していてあまり本を買わなかった時期に、なぜか購入した本。