松本洋子『黒の組曲』 | 花鞠文庫*

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心配性の私が、大好きなものや時について綴っている
ひとりごと感の強い備忘録です。
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私が一番好きな漫画家、ヨーコ先生との出会いの作品。
近所に住んでいたKちゃんに教えてもらって、はまってしまいました。
黒の三部作の二作め。

黒の組曲 (講談社コミックスなかよし 440巻)/講談社


音大生ケティと幼馴染のジェスは、世界的な音楽家リカルド・ドナー夫妻と知り合う。
リカルドは、伝説の作曲家ラインハルト・シュタルナー作曲の『黒の組曲』を弾きこなせる唯一のピアニストだが、ジェスを気に入り、ピアノのレッスンを請け負う。

そのリカルドが病気で亡くなったのを境に、ジェスの言動に違和感を覚え始めるケティ。
そしてコンクールに出たジェスは自由曲に『黒の組曲』を選ぶのだった。そのピアノの音は・・・。

悪魔主義者、黒猫、幼い頃のおまじない、ケティの為に作曲したソナチネ、そして儀式。
ケティがたどり着いたその先は。

収録の『天使は闇に微笑む』は、幼児を主人公にしたブラックミステリー。無邪気さの影に潜む悲劇。

同じく『ベルが鳴ったら』は演劇部でお芝居にした思い出のある作品。今読むと逃れようがないところが怖い。